ロシアのプロゲーミングチーム「Virtus.pro(VP)」の『レインボーシックス シージ』部門が、とある国際大会で失格になったことを発表。その理由は選手達の国籍にあるとしています。
Virtus.pro(VP)は2003年にロシアで結成された老舗eスポーツチームであり『Counter-Strike: Global Offensive(CS:GO)』や『Dota2』など複数の部門を保持。2020年からはTeam Empireのロスターの一部を迎え入れる形で『レインボーシックス シージ』へ参入しています。なお、チームは2022年のウクライナ侵攻を機に拠点をアルメニア共和国の首都エレバンに移していますが、一般的にはロシアチームとして扱われています。
今回VPによると、チームはヨーロッパを中心に行われる「Malta Cyber Series 2023」の予選へ出場。第一試合を既に終えたさなか、運営事務局から選手達の出身国(VPのメンバーはそのほとんどがロシア出身)を理由に、没収試合(失格)となったとのこと。
チームはこれをプレイヤーに対する明らかな差別であると批判し、『レインボーシックス シージ』の開発、eスポーツ運営を担うユービーアイソフトに報告をしたと説明しています。
不可解な点は、VPの大会出場はユービーアイソフトによる招待だったということと、1つとはいえ試合を既に終えていることにあります。また、競技シーンの本流となるヨーロッパリーグや、そこから派生する国際大会へはVPが出場を認められているという現状を鑑みると、今回の失格との辻褄はあいません。コミュニティからは批判の声が相次いでいます。