オンラインギャンブル企業「1XBet」は、オランダの最高裁判所にて正式に破産を宣言されました。同社は複数のeスポーツチームのスポンサーとしてユニフォームなどにも名を連ねており、影響が懸念されます。
1XBetはオンラインでの賭博を提供するサービス(いわゆる“ブックメーカー”として)勢力を拡大した企業です。ところが、一部のプレイヤーに賞金が正常に支払われず、問い合わせにも対応がないとして、発祥の地であるロシアで提訴されたほか、ロシア連邦税務局のブラックリストにも記されているなど悪名高い過去を持っています。ロシアなどでは営業停止となっているものの、現在でも複数の国で営業が続けられています。
近年ではeスポーツ業界でもその存在感を示しており「1x Series」と題された『Dota2』や『CS:GO』のトーナメントも開催されました。また、著名サッカーチーム「FCバルセロナ」や「パリ・サンジェルマンFC」のほか、複数のeスポーツチームのスポンサーでもあるのです。なかでも「Team Spirit」のユニフォームには、胸元に大きく1XBetのロゴが見て取れます。「TundraEsports」や「OG esports」なども、ツイッターアカウントのヘッダーにそのロゴが載っています。
1XBetがチームに対しどの程度のスポンサー料を支払っているかは不明ですが、それが主要な収入源であった場合、チーム運営に大きくない影響を与えるでしょう。
関連する話題として、仮想通貨取引所「FTX」がスポンサー・ネーミングライツを取得していたチーム「TSM」も、FTXの倒産によって経営が不安視され、TSMが経営に問題がないことを告知していました。