ライアットゲームズは、11月20日に『リーグ・オブ・レジェンド』や『チーム ファイト タクティクス』における“サモナーネーム”を廃止し、Riot IDに統一しました。これにより表示される名前をレジェンドプレイヤー“Faker”と同じものにするプレイヤーが増えているようです。
Riot IDは「任意の名前 # 任意のタグ」で構成されており、例えば「RUGs # MEDIA」とした場合、ゲーム内では原則「RUGs」と表示されることになります。従来とは異なり、#前の名前は、ユーザー同士の“被り”を気にすることなく、同じ名前を異なるプレイヤーが共有できるのです。
なお、(その確率はとても低いが)同じ名前のプレイヤーが同じマッチにいる場合は、 # 任意のタグを含めた“フルネーム”がゲーム内のスコアボードなどに表示されるとのこと。
この変更では、レジェンドを召喚して戦うサモナー(=プレイヤー)の概念が世界観設定とズレ始めていることや、プレイヤーが自由に名前を設定できないストレスの軽減などが目的です。なお、プレイヤーが新規にゲームを始め、名前を決める時間は平均で5分かかっており、平均8回はその名前が被っているため作成に失敗していました。
これによって、先日行われた国際大会「2023 World Championship」(Worlds 2023/WCS2023)で4度目の優勝を果たした韓国「T1」のレジェンドプレイヤー、Faker選手と同じ名前にすることが可能となり、Faker選手になりたい(かは定かではないが……)プレイヤーが、Faker選手と同じ「Hide on bush」を続々と名乗り始めています。
また、この変更により一部のコンテンツクリエイターやプロプレイヤーから「Riot IDシステムではなりすましが出てくるのではないか」との懸念はわきましたが、これについては対応策の開発が現在進行中です。
今回の変更は10月16日に発表され、当初は「無料で変更できるのは365日ごとに1回」や「それ以外で変更したい場合はおよそ10ドルの費用が必要」などとされる予定でしたが、コミュニティからの批判を受けライアットゲームズは再検討を実施。「無料変更は90日に1回」で費用が必要な変更はなしに変更されるなど、大幅な“バランス調整”が施されることとなりました。
ゲーム内と同様のゲームIDでもバランス調整を実施するライアットゲームズ。今後も期待通りの結果が得られない場合は、調整を行っていくとしています。