まごうことなき国際大会の風格―『VALORANT』VCT 2023 Masters Tokyoが開幕!会場へのアクセスや雰囲気をレポート

良いプレイに声をあげ、珍プレイに笑い、惜しいシーンで悔しさをにじませる“現地観戦”を日本でも!

e-Sports コラム
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タクティカルシューター『VALORANT』のトップチームが集結する国際大会「VALORANT Champions Tour(VCT) 2023 Masters Tokyo」が6月11日(日)に幕を開けました。

『VALORANT』におけるトップリーグ(PACIFIC・EMEA・AMERICAS、3つのインターナショナルリーグ)から10チームと、中国の2チーム、前12チームが戦うこの大会は、リーグが導入してから初めて行われるMastersです。そして、『VALORANT』競技シーンにおける初の日本開催でもあります。

Masters Tokyoは6月11日(日)~6月21日(水)までがTIPSTAR DOME CHIBAで、準決勝と決勝の6月24日(土)~6月25日(日)は幕張メッセにて実施されます。


本稿では、遂に開幕したMasters Tokyoの模様をお届け。会場へのアクセスや雰囲気、観客の様子などをお届けします。

TIPSTAR DOME CHIBAへのアクセス

TIPSTAR DOME CHIBAは旧「千葉競輪場」を改修し2021年に開業した比較的新しい競輪場兼イベント会場です。千葉公園と隣接していますが、現在は工事中につき千葉公園から直接アクセスすることはできません。なお、会場名はネーミングライツ権を持つMIXIが運営する競輪投票サイト「TIPSTAR」からきています(お菓子とは関係ない)。

  • 会場アクセス
    JR・千葉都市モノレール「千葉駅」から徒歩15分
    千葉都市モノレール「千葉公園駅」から徒歩2分

会場へのアクセスは多くの方が千葉駅を利用するでしょう。千葉駅から徒歩で向かう場合、JR千葉駅にある「千葉公園口」から出るとスムーズで、幹線道路である千葉公園通りに沿って向かうのが最もわかりやすい方法です。道中にはコンビニが1件あります。

千葉都市モノレール「千葉公園駅」周辺にはコンビニ等はない。

また、Googleマップなどに従って住宅街を縫うように進む方法もあります。千葉公園の中を通っていくこともできますが、会場に近づくと階段を上るハメになるので足腰弱い人は注意。

千葉駅からタクシーを利用する場合は、千葉駅の案内表示に従ってタクシー乗り場に向かうのが吉です(千葉公園口からでは比較的捕まえにくい)。筆者の場合(前述の通り比較的新しい施設ゆえに)「TIPSTAR DOME」では運転手さんに伝わりませんでした。旧名称である「千葉競輪場」と伝えるのが良いかもしれません。

会場から最も近い千葉都市モノレール「千葉公園駅」は、入場時間や最終試合直後には混雑します。編成も2両と短いため、歩いた方が良い場合もあるかもしれません(Masters Tokyo目当ての人で溢れる駅もまた一興ではある)。

ただし、千葉都市モノレールではMasters Tokyo開催を記念したラッピング車両が6月25日まで運行されています。ラッピング車両は限られているので、時刻表を意識して行くのも良いかもしれません。

千葉駅で撮影したもの。ホームに柵がない千葉公園駅、または走行中の車両を撮影するのが良い。

入場の注意点

会場には、開封済みの飲み物や缶類、アクションカメラや自撮り棒などの撮影機器など、持ち込むことができないものもあります。初日ということもあってか入場時にわたわたしている方も多く見られたので、公式サイトの「会場内で禁止されている物品」項目はしっかりチェックしましょう。会場にはコインロッカーもないため、大きな荷物はホテルや千葉駅周辺のコインロッカーを検討すると良いでしょう。

なお、会場に喫煙所はありません。隣接する千葉公園も全面禁煙です。時代です。

入場してできることは主に3つ。物販・フード・BARの3つです。入場して右手にある物販では、オンライン販売もされた公式グッズがラインアップされています。初日は時間で区切って販売されていたため、購入できない時間帯もありました。購入予定の方は物販スタッフに確認しましょう。

そして左手にはフードとドリンクを売っている売店があります(お酒もあります!)。こちらでの決済はクレジットカードやQRコード決済のみで、現金を使えません。時代です。なお会場周辺のコンビニ等は遠いため(近くても歩いて5分はかかる)ここで済ませるか、事前に食事を済ませておくのが良いかもしれません。

そして、スタンド席(Bブロック)の背面にはTIPSTAR BARなるBARカウンターもあります。

会場の座席はスタンド席とアリーナ席の2つ。全ての方向に向かって大きなスクリーンがあるため、多くの方はしっかりと選手たちのプレイを見ることができるでしょう。実況席もアリーナ席の前に日本放送と本国放送の2つ設けられています。

スタンド席
アリーナ席
タイムアト中やハーフタイムでは光が変わるなどの演出もある。

盛り上がりはどう?

筆者は以前「VCT Pacific Finals」の取材を通じて、試合で起こる展開のひとつひとつの観客が歓声を上げている姿に深く感動しました。Masters Tokyoでは日本のオーディエンスは静かに見てしまうのではないかとやや懸念していましたが、なんてことはない。盛り上がりは凄まじいです。

選手の思わぬキルに歓声があがり、更にキルを重ねるとそれに呼応するように大きくなる歓声は、まさに“観戦”そのものであり、お馴染みのステージや光の演出も相まって、我々が過去に配信で見ていた国際大会に盛り上がりに限りなく近いものです。

大会初日、第3試合のT1 vs EDGでは、第3マップのオーバータイム開始時に巻き起こる歓声は、試合の熱をそのまま反映したものでした。中国と韓国、隣国とはいえ異なる国のチームに対し、『VALORANT』というゲームで良いプレイを期待するというだけで多くの日本ファンがたくさんの声援を送っているんです。すごいことですよ。

やはり「良いプレイをみんなで共有する」この“ライブ感”は現地観戦の醍醐味です。良いプレイに声をあげ、珍プレイに笑い、惜しいシーンで悔しさをにじませ、積極的に声を出して盛り上がると、より楽しめるでしょう。是非“国際大会”を作り上げる一員になってください。

VCT 2023 Masters Tokyoもまだ始まったばかり。ここから更に勝ち上がったチーム同士のハイレベルな試合、凄まじいプレイが間違いなく繰り出されます。本稿執筆時点では平日の一部日程のチケットは購入が可能です(チケット販売サイト)。また、一部ユナイテッド・シネマ系列の映画館では最終日決勝戦のパブリックビューイングも実施。

現地に行けずとも、配信やパブリックビューイングを通じて、日本で起きている熱を感じ取って欲しいと願います。


《Okano》
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東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

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