ロサンゼルスのライアットゲームズ本社に潜入…全ての家庭用ゲーム機が集まる部屋やゲーセンまで完備?ゲーム愛に溢れる社屋をレポート

『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』や『VALORANT』『チームファイト タクティクス』といったゲームタイトルを手がけるライアットゲームズ。ロサンゼルスにある本社にお伺いしたので、見所が満載すぎるその模様をお届けします。

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ブランドン・ベック氏とマーク・メリル氏の両名によって、2006年に共同設立されたライアットゲームズは、『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』や『VALORANT』、『チームファイト タクティクス』といったライブサービス型ゲームタイトルの開発・パブリッシングを主軸に、『LoL』の世界観を共有するシングルプレイヤータイトルや映像作品「アーケイン」までも手掛けるなど、幅広い活動を展開している企業です。

今回、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスに構える本社にお邪魔することができた編集部。ゲーマーならよだれが止まらない「これまで発売された全てのゲーム機をそろえた部屋」やゲームセンター、コミュニティとの関わりを感じさせるデザインの部屋など、見所が満載なその模様をお届けします。

◆エントランスからテンション爆上がり!

ライアットゲームズ社屋の外観。SF作品に登場しそう
駐車場に停めてあったフードトラック
撮影はできなかったが、駐車場の係員やエントランスの警備スタッフはハーマンミラーらしきイスに腰掛けていた

エントランスをくぐると、そこにはライアットゲームズが手掛けてきた作品や、eスポーツ関連のアートワークが展示されています。一部はディスプレイになっていて、代わる代わるさまざまなものが映し出されているため、いつまでも飽きずに過ごしていられます。

『LoL』でよく使われる挨拶「Good Luck have fun」
左右の壁にはさまざまなアイコンが

エントランスを抜けると、『LoL』に登場するレジェンド「アニー」とその相棒である「ティバーズ」のスタチューがお出迎えしてくれます。制作したのは映画「プレデター」や「エイリアン」シリーズにも関わるSFXアーティスト、スティーブ・ワン氏とのこと。

こちらのスタチューは季節の行事など特別な日にはおめかしされることもあり、PAX(世界的なゲームイベント)やWorlds(『LoL』の国際大会)などへ出張することもあるとか。

eスポーツチーム「ZETA DIVISION」の『VALORANT』部門もここで記念撮影した
エミー賞アニメーション部門も受賞した「アーケイン」の7話のアートワーク。イベント「アンダーシティーナイト」のために制作されたもの

ゲーム内通貨の「Riot ポイント」や「ヴァロラント」ポイントがちょっとだけ不足しているプレイヤーなどが、お問い合わせ窓口経由でオリジナルのファンアートを描いて送ることで、ささやかな補填がされるかもしれないというカルチャーがあるライアットゲームズ。

ここに飾られているのは、世界中のプレイヤーから送られてきたそんなファンアートたちです。その名も「RP ART WALL」。

こちらもRPアートであり、「紅血の沼に沈んだブラッドミア」だそう。天才の発想

◆会議室の数は500以上?

エントランスでの楽しいひと時を終えると、その先には幾多の会議室があります。全てを合計するとその数は500を超えるそうです。なかには『LoL』のチャンピオンや『VALORANT』のエージェントの名前がつけられている部屋もあるそうです。

そんなに数があると、逆に場所を把握しづらくなるのでは?と思ってしまいますが、エリアごとにグルーピングされ、色分けなどで分かりやすくされているとのこと。まるで『VALORANT』のマップデザインのようですね。

また、今回見学できたエリアは『LoL』の世界観のひとつである「ビルジウォーター」をモチーフとしており、会議室には「ツイステッド・フェイト」や「ミス・フォーチュン」「ノーチラス」と、いずれもチャンピオンの名前が付けられていました。

ビルジウォーターエリアには「ビルジウォーター・ブリュー」なるコーヒーバーも完備。ライアター(ライアットゲームズの従業員)は無料で利用することが可能です。エージェントやチャンピオンのリリース時には、特製ドリンクも登場するのだとか。

これまでライアットゲームズのタイトルが受賞してきたトロフィーも展示されていた

◆気持ちの良い中庭には鷹使いが来る

ビルジウォーターを抜けるとそこは広々とした中庭が広がっています。『LoL』のサモナーズリフトをイメージしている四角形の自然豊かな庭園で、ソファやベンチも配置されています。この日も多くのライアターが過ごしていました。

自然豊かである故に、定期的に鷹使いを呼んで害虫駆除なども行っているそうです。決して筆者の聞き間違いではありません。そういえば確かに、草のそばでもあまり虫に襲われることはなかった……気がします。

ちなみに、取材をした8月中旬の気温は20度~25度ととても過ごしやすいものでした。9月以降は40度を超えることもあるそうですが、湿気は日本と比べて低いため、そこまで恐れる程ではないとのこと。

なお、キャンパス(このオフィス全体を指す言葉)は11棟の建物で構成され、それらの建物にはQ・W・E・R・Tなどの名前が割り振られています。そう、キーボードの配列です。遊び心の塊。キャンパス全体は約65万平方フィートと、東京ドームよりも大きい計算になり、年中無休でライアターは利用可能です。

◆一生過ごせるPC Bangとコンソールルーム

次に向かったのは、ゲーマーなら卒倒するPCバンとコンソールルームです。

配信用のリングライトは、この日インフルエンサーのために開放されていたから
チェアに採用されていたのは、SecretlabのLCS(『LoL』のNAリーグ)モデル

PCバンとは韓国におけるインターネットカフェのようなもので、安価でPCゲームを楽しむことができるものです。何度もこのような紹介をしたと思いますが、ライアターはここで自由にPCゲームを遊ぶことができます。

自動販売機には日本のじゃがりこも。この自動販売機はキャンパスにおいてライアターが唯一支払いを必要とする場所だそう
『LoL』のレジェンド「ジグス」のスタチュー
『LoL』のレジェンド「ルシアン」のスタチュー

そして、コンソールルームと名付けられたこの部屋には、これまで発売された家庭用ゲーム機の全てが揃っているそうです。ゲーム&ウオッチやATARIなど、コンピュータゲームという概念が芽生えたばかりの時代のハードから、最新のPS5/Xbox series X/ニンテンドースイッチもあります。あまりに夢の空間すぎる。

おそらく日本では未発売だろう
クワトロ・バジーナ大尉......?

なお、ライアターには毎月「play fund」と呼ばれるお金が支給され、好きなゲームソフトを購入に充てることができます。ゲームを作っている人がゲームを愛してくれるのは、ゲームを愛するプレイヤーとして嬉しいことですね。

今やダウンロードの時代だが、こうやってゲームソフトが並んでいるのはワクワク

◆K/DA楽曲も?懐かしきゲームセンター

多種多様なアーケードゲームを遊べるゲームセンターも完備。こちらも無料で利用可能です。奥左側にある『Dance Dance Revolution』は特別仕様となっており、『LoL』のバーチャルユニットK/DAの楽曲「POP/STARS」などが収録されています。

ちゃんと「ゲーセンの椅子」だ

◆Googleのものと同じ会社による食堂

ライアターたちの健康を支えるのが巨大な食堂です。取材時も多くのライアターが利用しており、その様子を撮影することは叶いませんでしたが、食堂についてはGoogleの社食なども運営しているGuckenheimer社と同じとのこと。

クリスマスなど行事ごとの特別メニューだけでなく、定期的にゲームタイトルをモチーフとしたメニューも提供されているようです。もちろんライアターは無料で利用することが可能です。

キャンパスツアー参加者に振る舞われたタコス(自由に具材を選べるスタイル)

メディアツアーの一環として擬似的にライアターと同じ食事を体験できましたが、これが美味!美味しいものを手に入れることが難しい(と筆者は考えている)ロサンゼルスではオアシスのような存在です。

取材班は今回「VALORANT Champions 2023」の期間中(20日以上)ずっとロサンゼルス市内または近郊にいたわけなのですが、日本の食事は安くて美味しいことをひしひしと痛感していました。ここでの食事は「取材期間中に食べた一番美味しいもの」のひとつです。

栓抜きにライアットゲームズのロゴ「フィストバンプ」が!
Watch this!(ピザ)
アメリカでは標準的かもしれないが、コーラにはストロベリーなどさまざまなフレーバーがあった

◆『VALORANT』や『LoL』の大会が行われる「Riot Games Arena」

ライアットゲームズは自社でeスポーツトーナメントを開催するアリーナ「Riot Games Arena」も構えています。『VALORANT』や『LoL』のNAリーグも行われるこの施設では「VALORANT Champions 2023」にあわせてメディアやインフルエンサー向けの会見が行われました。

VALORANT Champions Tour 2023: Americas Leagueのロゴ
左から『VALORANT』eスポーツグローバルヘッドのeスポーツグローバルヘッドのLeo Faria氏、エグゼクティブプロデューサーのAnna Donlon氏、eスポーツプレジデントのJohn Needham氏

今回、訪れることができた場所は(恐らく)社屋におけるごく僅かなエリアであり、まだまだ多くの面白い設備があることを想像させてくれる、そんなメディアツアーでした。

普段我々が熱中してプレイしているゲームタイトルは、このような素敵な場だからこそ生まれることができるんだと納得させられたとも言えます。

対戦格闘ゲーム『Project L』や今年発売予定の『ヌヌの唄:リーグ・オブ・レジェンド ストーリー』、アナウンスされたものの謎多きMMOプロジェクト、「アーケイン」のシーズン2と、まだまだライアットゲームズの展開にワクワクが止まりません。そして、とりわけ日本国内で人気を見せる『VALORANT』とその競技シーンにも注目が集まります。

《Okano》
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「最高の妥協点で会おう」 Okano

東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

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