ニンテンドースイッチ向けソフト『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(ポケモンSV)』の国際大会「ポケモンワールドチャンピオンシップス(WCS)」へ出場をかけた大会における地域予選について、国や地域によってフォーマット(形式)に違いがあると一部のプレイヤーが指摘。そのうえ運営体制にも問題があると主張しています。
世界の多くのプレイヤーは、国や地域ごとに定められたチャンピオンシップポイント(CP)の獲得上位者が出場できることに対し、日本や台湾、香港など一部地域ではディビジョンごとの大会の上位入賞者が進出するという形を採用しています。
なかでも台湾ではBO1(1回きりの勝負)のシングルエリミネーションという形式であり、一度負けたら敗退という厳しいものになっています。なお、ヨーロッパや北米などの地域ではスイスドロー(全ての参加者が必ず一定数の試合を実施する)形式が採られていることもあり、競技的な差が生まれているのです。
また、大会形式だけでなく、運営側の問題も指摘されています。千騫選手の主張によれば、出場者に対する大会形式の変更は1ヶ月前にWebサイトでひっそりと行われ、SNSでの発信は大会3日前まで行われなかったと言います。大会参加確認のメールの送付も遅く、さらに送信された直後はリンクが正しいものではなかったとのこと。
千騫選手はこのような大会形式や運営への不満を“ポケモンの名前”にして反発しています。
ポケモンの名前には「シングルエリミネーションは嫌だ」「スイスドローでプレイしたい」「確認メールは3日前」といった、前述の不満をポケモンの名前にすることでアピールしているのです。日本では先日ゲームの不具合によって大会運営に支障をきたすなどの問題も発生。大会運営とゲーム運営に見直しが求められています。
ポケモンワールドチャンピオンシップス2023は8月に神奈川県・パシフィコ横浜で開催予定です。