とあるゲームライターの初海外ドタバタ取材記第一章―コチュジャンチューブと悲しみの入国審査

第二章があるかはわかりません!

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こんにちは、突然ですがみなさんは海外旅行をしたことはありますか?僕はありません。でもそれも今日まで。

韓国・ソウルで行われる『VALORANT』のインターナショナルリーグ取材のため、関係各所のご尽力により海外遠征が実現。筆者のキャリアとして初の海外取材へ急遽飛ぶことになりました。そこで「とあるゲームライターの初海外ドタバタ取材記」と題した連載(?)を開始します。(続きがあるかはわからないけど)第一章となる今回は、心臓バクバク羽田空港から初めての海外上陸までをお届けします。

3月某日早朝、初めて羽田空港第三ターミナルへ降り立った筆者は、さっそく問題に直面していました。それは「荷物の預け入れ方がわからない」。指定されたターミナルの受付に赴くも係員のような人は誰もおらず、自動荷物預け入れ機のモニターが煌々と輝いているだけ。保安検査の前に預け入れるんちゃうんけ……?

結論から言うと「まだ時間外だった」だけ。筆者は国内線で何度か飛行機を利用したことはあれど、国際線は初であり荷物を預け入れるのも初でした。冷静に考えれば保安検査の前に預け入れることはわかるのですが、どこでやるのかいまいちわからず右往左往。オンラインチェックインを済ませているのにチェックインキオスクで予約情報を確認しまくるなど、謎の行動を取って初心者っぷりを遺憾なく発揮してしまったのでした。

同様に荷物の預け入れが始まっていないことに気づかずに右往左往している人は結構いたようで、僕が何か知っていると思ったのか、若い中国人カップルが「ペラペーラ」と聞いてきました。彼らはシンガポール航空で羽田から香港に行くと語っていましたが、後に調べてみるとそんな便は存在しません。僕の聞き間違えか怖い話かのどちらかでしょう。

無事荷物を預け身軽になった僕は、初めての“出国”に挑みます。といっても、人間でもないただの機械にパスポートをかざしてカメラのほうを見つめて撮影されるだけ。出国は割と簡単。去る者追わずということでしょうか。

出国したら初めての外貨両替にも挑戦です。韓国はキャッシュレスが主流と聞いていたので、多めに見積もって60,000ウォンを両替。日本円に0をひとつつけるだけなので、計算も直感的で助かる……!10,000ウォンのお札には、朝鮮王朝第4代国王・世宗さんがデザインされているそうです。彼は朝鮮王朝一の名君とも名高く、ハングルを制定した人でもあるらしい。

この後はほぼ国内線と変わらないな~寝てれば韓国に着くな~と思っていたら、離陸直後にデカい声で「ペラペーラ!」と声をかけられ起こされます。機内食が差し出されたのです。

韓国までのフライトは約2時間。羽田から新千歳までとさほど変わらない所要時間ですが、なんと機内食が提供されるのです。さらに驚いたのがコチュジャンがチューブに入って出てきたこと。ハンドジェルかと思って手に塗りたくるところでした。初めての海外出張、どんなことでも新鮮です。

料理の名前は聞き取れなかった(というか半分寝ていた)ので分かりませんが、ビーフシチューの具を摘出したようなものがメインディッシュ。見た目通りのおいしさです。付け合わせのサラダはエスニックな香りで筆者としてはちょっと苦手でしたが。

さらに辛いものが苦手な筆者はコチュジャンをどうしようか迷っていましたが、勇気を振り絞ってメインディッシュとご飯にかけてみることに。するとこれがハチャメチャにおいしい。後からじわじわくる辛さが良い感じにお肉の旨味と絡み合って、ハチャメチャにおいしい。ハチャメチャに。あまりにもおいしいもんだから、降りるときにつたない英語でその旨を伝えると「はにゃ?」みたいな困った顔でCAさんがニコニコしていました。

そんなこんなでおなかも満たされてウトウトしていると、あっという間に金浦空港に到着。実際のフライトは2時間もなかったように思えます。そして着陸したらまもなく、筆者の最大の懸念であった「入国審査」に挑むことになるのです。

子供の頃から入国するときには「What your purpose?」と聞かれ、観光だのビジネスだの答えるとすり込まれてきたので、筆者の場合は「ゲームジャーナリストやぞ」と謎のどや顔をしてやろうと台詞を考えていました。

ところがどっこい、実際にはパスポートと僕の顔をじろじろと見られ、両人差し指の指紋を採取され、顔写真を採られただけでした。特に会話はなし。「ア....アイムゲームジャーナリストフロムジャペン」とつぶやきながら無事に入国。初めての海外上陸です。

金浦空港はかつてソウルの最寄り空港として栄えていましたが、2003年に仁川国際空港が完成してからは一部の就航に留まっています。そういう経緯もあってか、雰囲気はどこか地方都市な印象。日本で言うと広島空港や花巻空港といったところでしょうか。到着する便はほぼほぼ日本からの便でした。

日本にもあるように長い動く床(エスカレーターの平坦バージョン)があり、そこでは現地の若者が大きな声ではしゃいですっころんでいました。若者がわんぱくなのは韓国でも同じようです。騒ぐのはいいが、醤油は舐めるんじゃないぞ……!


ここから、初めてのドーナツショップでコーヒーをパクられたり、地下鉄駅で衝撃的なオブジェクトを発見するなど色々と面白いイベントはあったのですが、また別の機会にでも……。

こうして幕を開けた筆者にとって初の海外取材ですが、あくまで本番は迫る『VALORANT』国際大会の取材です。これまで以上に濃密なコンテンツをお届けしていく予定なので、見逃さないでね!(試合や配信のスケジュールは下記の記事を参照してください。)


《Okano》
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「最高の妥協点で会おう」 Okano

東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

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