SCARZから見てCRはどこが強い?オフライン出場を決めたTORANECO選手・Fadezisコーチに訊く【合同インタビュー】

Crazy Raccoon戦を終えた直後のSCARZから、TORANECO選手・Fadezisコーチへ向けて行われた合同インタビューの様子をお届けします。

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『VALORANT』の国内競技シーン「VALORANT Challengers Japan 2023 Split 1 Playoff Day2」において、グランドファイナルへの進出をかけた戦いCrazy Raccoon vs SCARZが行われ、マップスコア3-0でCrazy Raccoonが勝利しました。この結果により、Crazy Raccoonは決勝へ、SCARZはローワーブラケットへ回り、再び決勝進出をかけてFENNELと戦います。試合は、3月18日インテックス大阪にてオフライン有観客で実施されます。

本稿では、そんなCrazy Raccoon戦を終えた直後のSCARZから、TORANECO選手Fadezisコーチへ向けて行われた合同インタビューの様子をお届けします。

――本日の試合を振り返って感想をお願いします。

TORANECO選手:Main Stageではたくさんの構成を見せてきたので、今回のCR戦では変える必要があったうえに、スプリットとロータスが新しくマッププールに入ってきて、どのような構成にするか迷いがありました。そういう意味で完成度が高くないまま今日を迎えてしまったのですが、フラクチャー・パールでは良い形を見せることができ、結果として負けはしましたが、戦っていて楽しかったなという印象が強いです。

Fadezisコーチ:Split 1 Playoffでプレイできることはとても良い経験だと思います。まだまだポテンシャルはありますし、実績のあるメンバーの多いCRに対して良い勝負ができたことは良かったと思います。

――多国籍なチームですが、コミュニケーションはどのように行っているのでしょうか。

TORANECO選手:基本的なコミュニケーションは英語としています。ただ、ロシアや日本など、同じ国籍の2名が最後に生き残っている場合などは、その言語で話すことはあります。ですが極力、ほぼ全てを英語で話そうとチームで決めています。そこに難しさは特に感じていなくて、それぞれのメンバーがインゲームでのセオリーを理解しているので、言葉では補えない部分をゲームセンスや培ってきたものを使って連携を取っています。

――Medusa選手のラークなどに苦しむ場面もありましたが、CR戦はどのようなところが辛かったですか?

TORANECO選手:Medusa選手の動きはわかっていたので、気をつけてはいました。攻撃は課題が残りますが、防衛では対応できていたのでそんなに悪くなかったのかなと思っています。CRは特に少人数戦において、彼らの培ってきたものが輝いてくるというか、全ての動きに意図がある点が強いですね。

――コーチ視点では、CRはどのような点が強いと感じましたか?

Fadezisコーチ:まず、選手ひとりひとりのレベルが高いと思います。ほぼ全員が日本人ということもあるかもしれませんが、密なコミュニケーションが感じ取れるような対応の早さは見事です。どんな状況でも焦らずに冷静な対応をしているのも上手いですね。

――Main Stageは総当たりという形式でした、さまざまなチームと戦ってみていかがでしたか?

TORANECO選手:当然ですが、どのチームも本気で取り組んでいることを感じました。さまざまなチームが国外在住の選手も招いてブートキャンプをしていたり、プレイヤーだけでなくスタッフも含めて戦っていたなという印象があります。お祭りじゃありませんが、いろんなチームと戦えたことは、6勝1敗という結果もあって楽しかったですね。他のチームも試合を重ねているので、アナリスト・コーチが対策を練ってそれをどれだけプレイヤーに落とし込めるかが勝負に感じました。

――総当たり戦やBO5という形式では戦術を隠す必要もあったと思います。

Fadezisコーチ:一日一日、どのようにレベルアップできるか考えていました。試合の映像をしっかり振り返って反省会や方向性を決めていました。ただやはり、長丁場のシーズンでストレスがたまっているところがあるので、しっかりと休養を取ってリフレッシュした状態で再び練習に挑みたいと思います。

――オフラインへ向けての意気込みをお願いします。

TORANECO選手:オフラインでのプレイ経験があるメンバーはいますが、多くの観客が入った状態でプレイするのは全員初めての経験となります。ここまで一緒に練習してきた成果を出せる、またとない機会だと思います。貴重な経験になると思うので、結果を気にしないわけではありませんが、会場でどれほど経験を得ることができるかが大事だと思っています。

Fadezisコーチ:オフラインに向けて楽しみにしています。SCARZとして初の舞台で、チームとしての強み・弱みを見つけることができればと思っています。オフラインで良いパフォーマンスをお見せできるように練習を積んでいきます。

――ファンへメッセージをお願いします。

TORANECO選手:Main Stageでは露出が増え、僕たちが思っているよりもみなさんがチームを好いてくれていることをTwitterや配信を通じて感じています。オフラインでは僕らと一緒に良い経験を作りたいと思っているので、次につながる楽しさをお見せできればと思います。


これまでも、結果だけでなくSplit 2を見据えて如何に経験を積むことができるかを大切にしている印象のあるSCARZですが、それはCR戦や次のオフラインでも変わらないようです。次なる相手はチーム「FENNEL」。3月17日(土)、インテックス大阪にてグランドファイナル進出、そして日本一を目指して戦います。

《Okano》

「最高の妥協点で会おう」 Okano

東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

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