『League of Legends』や『VALORANT』を運営するライアットゲームズは、アマゾンウェブサービス(AWS)との提携を発表しました。eスポーツコンテンツの制作や配信方法に活用していくほか、データ分析システムをeスポーツ配信に統合していきます。
対象となるのは『League of Legends』『VALORANT』『League of Legends:Wild Rift』の3タイトルで、eスポーツの新たな体験として「LoL Esports」「VALORANT Champions Tour (VCT)」「Wild Rift Esports」の各競技シーズンを通して、グローバルなeスポーツイベントの配信の強化を行っていくとのこと。
より具体的な取り組みとして、eスポーツ配信に「Stats powered by AWS」を導入し、配信中に主要なデータポイントを視聴者に伝えます。これは2022年9月開催予定の「VALORANT Champions」および今秋開催予定の「League of Legends World Championship」より導入される予定です。
また、競技のゲームプレイを評価し、世界中のトッププロチームのランキングがほぼリアルタイムで作成され、ゲームプレイ中に画面上に表示される「AWSグローバルパワーランキング」と、ファンが優勝チームを予想して賞品獲得を目指す 「Pick’em powered by AWS」も発表。これらは、今秋にライアットゲームズとAWSが行うハッカソンイベント(複数の参加チームが指定時間内でプログラムや制作物の優劣を競い合うイベント。ハックとマラソンをかけ合わせた言葉)の注目プロジェクトとして、ライアットゲームズとAWSが共同開発した初期ビルドをベースに、参加者がeスポーツの統計データを強化するソリューションの構築と最適化に挑戦します。
ライアットゲームズは「世界中のあらゆるファンに対しeスポーツを届ける」というビジョンのもと、「Project Stryker」を始動。AWSの技術を活用した複数のリモート配信センターを開設し、イベントの開催地がどこであろうとも、世界のあらゆる場所のあらゆる時間帯にライブコンテンツの制作および支援を行えるようになると説明しています。
これまでにもTwitchでの大会配信や、Prime GameingのDropsといった協力を見せてきた両者が、より深く、視聴者に大きな影響を与える方向にその提携を強化しています。eスポーツの大会を見ることが当たり前となった昨今、その体験はさらなる進化を迎えるのでしょうか。