VTuberに関連する小・中規模なイベントが相次いで殺害・爆破予告などの脅迫を受けてイベントを中止する事態に追い込まれています。関連性は不明です。
◆ここ1週間で3件のイベントが脅迫を受け中止に
個人VTuberのぷろぽりす幸子さんは、11月30日から12月11日まで開催を予定していた「ぷろぽりす幸子展」を12月3日より中止することを発表。イベント会場であるKitaike-Gallery Portfolioに会期中の爆破や来場者への殺害予告のほか、金品を盗むなどという内容の脅迫メールが2通届いたとのこと。池袋警察署に相談済みであり、ぷろぽりす幸子さん本人はリアルイベントの開催を一時的に自粛することを表明しています。
また、12月7日~27日に開催を予定していた、さまざまなVTuberが出演するイベント「渋谷をジャックせよ!2 in MAGNET by SHIBUYA109」も、12月4日に匿名のメールアドレスから来場者への傷害をほのめかす凄惨な内容の犯行予告が届いたことを受けて12月5日に開催延期を発表。法的措置を含む事件解決に取り組むと表明しています。
そのほか、12月8日に開催を予定していたライブイベント「ぶいかふぇVol.15」も、12月5日未明にライブの開催を妨害する内容の脅迫メールを受けて12月7日に開催中止を発表しています。
このように12月上旬にVTuberに関連する複数のイベントが、脅迫を受けて開催を中止、延期となっています。なお、「ぶいかふぇVol.15」の会場である秋葉原BAR from scratchは公式X(旧Twitter)にて、脅迫は海外サーバーからVPNを経由し、お問い合わせフォームから送信されてることを明かしつつ、同様の被害に遭った当事者同士の情報交換などに協力を呼びかけています。
また、VTuber関連イベントではないものの、任天堂のゲーム大会やライブイベントが予定されていた「Nintendo Live 2024 TOKYO」が執拗な脅迫行為により中止に追い込まれています。
言うまでもなくイベントの妨害などをほのめかす脅迫は犯罪行為であり、威力業務妨害罪や脅迫罪などに問われる可能性があります。これまで弊誌でも報じてきた通り、誹謗中傷やプライバシーの侵害を含め、インターネットを通じた悪質性の高い投稿は開示請求によって書き込んだ人物を特定し、損害賠償請求にまで至っているケースも少なくありません。