はじめに断っておくと、本稿は不正行為やツールなどの使用を推奨するものではありません。
クリエイターが文章を投稿するメディアプラットフォーム「note」が『Apex Legends』や『VALORANT』のチート販売の取り締まりを強化しており、ある販売業者は自身の正当性を主張し、これを非難しています。
◆noteはチート販売の温床になっていた
過去のnoteで、『VALORANT』や『Apex Legends』と検索してヒットするのは、チートなどの販売業者がほとんどであり、競技シーンへの意見などを述べた文章や、大会情報をまとめた内容の投稿が埋もれてしまう事態に陥っていました。
実際に今年4月4日に『VALORANT』で検索した結果は、以下の画像の通り。ゲームを有利にする不正なツールなどを販売する温床となってしまっていました。一方で、現在(6月24日)の検索結果を見ると、そのほとんどが一般ユーザーによる意見などです。note側から公式声明は出ていないものの、恐らく内部でなんらかの措置がとられたものとみられます。
そんななか、ある販売業者は自身の正当性を主張する投稿をしています。この投稿では、6月2日以降、『Apex Legends』や『VALORANT』の業者アカウントがnote内の検索結果に表示されなくなっていると報告し、以下のように正当性を主張しています。
「当店において、note規約への違反は一切なく、規約に忠実に正当な販売を行ってきました。だからこそ、note運営側は規約に基づかない検索妨害という暴挙に出たものと見られます」
やや文章に違和感があるのは置いておくとして、いわゆる“シャドウBAN”によって、大手販売サイトが検索結果に表示されず、一部の悪質な業者のみが表示され、利用者が不利益を被む可能性を主張。詐欺紛いの商品を購入してしまうリスクが高まると指摘しています。また、表現活動の妨げであるとして、クリエイターとユーザー間の公平で安全な取引が行える「場」を提供し、公正で透明性の高い運営をめざすべきであるとしています。
◆マクロや外部ツールなどは使用はダメ、ゼッタイ
また、この「Elen,Mikasa」を名乗る販売業者は「当店はチートではなく内部への干渉を一切行わないツールや設定」のみを販売していると強調。これらはソフトウェア内容の改ざんを行わないため、ゲームでもBANされないと言うのです。
しかし、『Apex Legends』や『VALORANT』において、いわゆるマクロや外部ツールなども使用してはいけません。
ゲーム内設定のみを販売することが不当であるかは(そしてそれを購入する価値があるのかは)判断しかねますが、ElectronicArtsが公開するページによると、他のプレイヤーより優位に立つようなツール(第三者製ソフトウェアの利用)は禁じられています。また、ライアットゲームズが公開する『VALORANT』における行動規範にも「公平性」が重要であると唱えられています。
なぜ販売業者がここまで自信満々に正当性を主張できるのかいささか疑問ではありますが、ゲームで使用が禁じられているツールなどの購入は絶対に避けるべきでしょう。そして今後、noteが取り締まりを強化していくかにも注目する必要があります。