公式大会がチート使い放題の無法地帯?『CoD』プロが現状を危惧―日本チームの複数は既に撤退【UPDATE】

Rush Gamingはチートを使用しているとみられるチームと対戦し敗北。運営は証拠不十分と判断しています。

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公式大会がチート使い放題の無法地帯?『CoD』プロが現状を危惧―日本チームの複数は既に撤退【UPDATE】
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プロゲーミングチームRush Gamingの『コール オブ デューティ』部門が、3月4日(土)に行われた公式大会「Call of Duty APAC Challengers 2023 Cup #7」において、チートを使用していると思われる相手と対戦し敗北。チームメンバーであるGorou選手は、チート対策に対する甘さと大会運営の杜撰さに苦言を呈しています

Gorou選手は動画内で決して『CoD』のネガティブキャンペーンをしたいわけではないと前置きしたうえで、状況を説明しています。試合後に証拠となり得るクリップ(プレイ動画の切り抜き)を提出したものの、「タイミングや運、勘」である可能性が排除できないとして、試合が有効となり敗北が決定したとのこと。やり取りの中で運営側は「チートを使っているという証拠が画面に映っている」必要があるとしています。

これに対してGorou選手は「そんなものは相手の家に行って敵の透けている動画を撮るしかないではないか」と憤慨した様子。実際にチートを使用しているとみられるクリップを動画内で紹介しています。また、チートを使用しているとみられるプレイヤーは、過去にチート使用でBANされたプレイヤーの新たなアカウントであるという情報や、その後の対戦相手からもチート使用の報告があったとし、チート使用が決定的であると主張しています。

当然チート使用・販売者が悪いとはいえ、現状が続くようであれば、大会の出場についても考える必要があるとし、アンチチートシステムや運営の在り方などを痛烈に批判。それもそのはず、『CoD』の公式大会は国内においてこのChallengersしかないと言っても過言ではない状況です。

壁を抜けるゲームの仕様上、このようなスーパープレイが出るのもまた事実

どんなに決定的なプレイが見られたとはいえ、決定的な証拠がない状態で運営側がチートに対する是非を断言することは難しいでしょう。強固なアンチチートシステムの導入が求められます。

開発元であるActivisionも、度々アンチチートシステムのアップデートや新たな対策などを導入していますが、いたちごっこの状態は変わりません。健全なフェアプレイを確保するためだけでなく、ゲーム自体の盛り上がりにも必要不可欠なチート対策。今後改善されていくことはあるのでしょうか。

なお、『CoD』競技シーンでは既に昨年12月にZETA DIVISIONが、今年2月にはSCARZが部門を解散。国内で精力的に活動しているチームも片手で数えられる程度になっているのが現状です。

UPDATE(2023/3/6 20:00):国内チーム撤退が大会でのチートによるものと捉えられかねないため、見出し・本文の一部を加筆修正しました。

《Okano》
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東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

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