まずはじめに、本稿で扱う内容は公式の発表ではないものを含んでいることをご留意ください。
2023年から『VALORANT』の競技シーンを取り巻く環境は大きく変化します。来るVCT 2023に向けて、「Crazy Raccoon」や「REJECT」、「ZETA DIVISION」などの人気チームがインターナショナルリーグへ出場できるか否かというのは、コミュニティの注目の的です。
そんななか、シンガポールのプロゲーミングチーム「Bleed eSports」のアナリスト、Ominous氏は、自身のツイッターで日本チーム「Detonation Gaming」がインターナショナルリーグの枠を持つ可能性が高いとし、「REJECT」「Crazy Raccoon」「FENNEL」がすべて落選したと報告しています。これはあくまで公式発表ではなく、ツイートの内容の真偽は未だは不明であることは覚えておく必要があるでしょう。
このツイートは瞬く間に日本の『VALORANT』コミュニティで拡散され、さまざまな声が挙がっています。
その前に、VCT 2023の概要をお伝えすると、これまでの「Challengers」はリーグ制へ変化し、そのうえで勝ち上がったチームがAPAC地域のインターナショナルリーグへ2年間の出場権をかけた戦い「Ascensionトーナメント」へ挑むという形です。インターナショナルリーグの出場枠は2023年の時点では地域あたり10チームであり、「Ascensionトーナメント」を経てチーム数は徐々に増え、最大14チームとなります。発足時の具体的なチームや、日本からいくつのチームが出場するのかなどは発表されていません。
また、APAC地域は10地域の「Challengersリーグ」に分かれ、そこから「Ascensionトーナメント」を勝ち抜くことでインターナショナルリーグへようやく漕ぎ着けるとなると、初年度の内定はとても重要なものであると考えられます。
つまるところ、インターナショナルリーグは大きな地域のトップリーグという場というわけです。そこへ、「Detonation Gaming」が出場するのかという声が多く見られます。「Detonation Gaming」は、2022年に良い戦績を残せたとは言い難く、Stage2でも国内予選Main Eventで初戦で敗退するなど厳しい一年となりました。そのようなチームがトップリーグに出場するとは思えないという声や、他チームのロースターがまるごと移籍するのでは?という憶測などが飛び交っています。
また、人気チーム「Crazy Raccoon」の落選もひとつの物議を醸しており、過去には選手・オーナーがモラルに反する行動をしたとしてチームから処分を受けるなど、不祥事の影響があるのでは?という声も見られます。直近では「G2 Esports」のインターナショナルリーグ落選が報道されており、これはオーナーのスキャンダルによるものではないかと指摘されていることから持ち上がった噂と考えられます。
またそもそも、仮に「ZETA DIVISION」がインターナショナルリーグへ出場するとなると、公式大会で「ZETA DIVISION」と他の国内チームが戦う機会が減ることなどから、「Challengersリーグ」の新設によってかえって小さな地域とトップリーグの差が開いてしまうのでは?という懸念や、どのような基準でインターナショナルリーグのチームを選出しているのか、といった声も見られます。
いずれにせよ、現時点ではライアットゲームズ、それぞれのチームからの公式発表を待つのみです。