人気格闘ゲーム『GUILTY GEAR -STRIVE-』にて、新キャラクターとしてブリジットが参戦。格ゲーファンのみならず、さまざまな界隈で話題を独占しています。それもそのはず、とあるデータによると、ブリジットは日本で一番実装が望まれていたキャラクターでした。
世界よ、これが日本だ──
ブリジットが初めて登場したのは、2002年に稼働した『GUILTY GEAR XX』。しかし前作にあたる『GUILTY GEAR Xrd』では結局最後まで実装されず、『GUILTY GEAR XX ΛCORE PLUS R』から約10年振りに再登場したことになります。
そんなブリジットの一番の特徴は、かわいらしい女の子のような見た目にもかかわらず、実は男の子という点。いわゆる「男の娘」と言われるジャンルの草分け的な存在で、当初は「男」という設定が伏せられていたこともあり、多くの格ゲープレイヤーに衝撃を与えました。
さらに驚くべきは、2020年頃に「ARC SYSTEM WORKS」が公開した「デベロッパーズバックヤード」の内容。この中で『GUILTY GEAR -STRIVE-』の「参戦希望キャラクター」について、ファンにアンケートを実施したところ、意外な結果が出ることに。
まず北米、アジア、欧州のアンケート結果では、軒並み梅喧が一番多くの票を集めていました。梅喧ははち切れんばかりの豊満バストをもつセクシーな女性で、他社の『SAMURAI SPIRITS』にゲストキャラクターとして登場するほどの人気。この結果は妥当といったところでしょう。
しかしそんななか、日本だけはブリジットがランキング1位に君臨。定番の巨乳キャラを差し置いて、「男の娘」が一番人気になるという大番狂わせが起こったのです。
日本のゲーマーを狂わせた魔性のキャラ
ちなみに日本以外の地域におけるブリジットの順位は、北米でかろうじて10位にランクインする程度。他のアジアや欧州といった地域では、ランキング圏外となっていました。どれだけ日本の「男の娘」人気が白熱していたのか、よく分かるでしょう。
そんなブリジットの人気は、今でもまったく衰えていません。実際に『GUILTY GEAR -STRIVE-』への参戦が決まった瞬間、日本のファンからは「ブリジットが……ブリジットが帰ってきた!」「ブリジットくんはかわいいなぁ」といった歓喜の声が続出。Twitter上では「ブリジット」が3日連続でトレンド入りを果たすなど、お祭り騒ぎとなっていました。
なお、それはそれとして海外でブリジットがイマイチ推されていない理由には、文化的な風土が関係しているという説も。「シスター服をミニスカっぽくして、さらに男が着る」という宗教上のタブーがてんこ盛りであることが、足枷となっているのかもしれません。
日本で育ち、ブリジットの激ムズ永久コンボ「アナループ」を必死に練習してきたゲーマーとしては、“彼”の魅力がいち早く世界に広まることを願うばかりです。