「とにかくお互いを励まし合った」…初代「VCTGC」日本王者に輝いた「FENNEL」Curumi選手が喜びを語る【インタビュー】

日本では初開催となる、女性限定の大会「VALORANT CHAMPIONS TOUR GAME CHANGERS JAPAN」の初代優勝チームに「FENNEL」が輝きました。

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「とにかくお互いを励まし合った」…初代「VCTGC」日本王者に輝いた「FENNEL」Curumi選手が喜びを語る【インタビュー】
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日本では初開催となる、女性限定の大会「VALORANT CHAMPIONS TOUR GAME CHANGERS JAPAN」の初代優勝チームに「FENNEL」が輝きました。

8月7日(日)に行BO5で行われた決勝戦「FENNEL」vs「REIGNITE Lily」では、第5マップまでもつれ込む大接戦となり、複数回のACEやクラッチなどの見どころも多いなか、最終的にはマップ5:スプリットでペースを掴みきった「FENNEL」。

本稿では、100ラウンドを超える接戦を終えた直後の同チームのリーダー・Curumi選手へ向けて行われた合同インタビューの模様をお届けします。

ーーまずは初の日本一おめでとうございます。今のお気持ちをお聞かせください。

Curumi選手:夢みたいです。自分たちが初代日本一という称号を手に入れたという実感がまだ沸いていません。

ーー勝因はどのようなところにあったと思いますか?

Curumi選手:他のチームと比べて練習時間が確保できていなかったんですが、その短い時間のなかでどれだけやれるか、密度の濃い時間を過ごそうと決めていました。そんなメンバー全員の努力はもちろんですがコーチ陣からのサポートがありがたくて、タイムアウトでは私たちが気づけない部分を1分間で伝えてくれるんです。それが勝利につながったと思います。

ーー今回の出場チームはお互いの情報が無いなかで、どのようにチームを作っていったのでしょうか。

Curumi選手:男性プロチームに勝てればGCでも勝てると考え、GC出場チームとは練習試合をしないようになど考慮しつつ、練習を積んできました。

基本的なところですが、各マップのセットやデフォルト(詰め待ち)の形など、戦略もそうですが、やはり大会までの時間が短かったので、7マップ分を完璧に仕上げるのが大変でしたね。ギリギリでしたが間に合って、最終マップのスプリットも正直そこまで練習できてなかったんですが、なんとか取り切ることができました。

ー具体的に、どのくらいの練習期間だったのでしょうか。

Curumi選手:一番最初に集まったメンバーから何度か入れ替えがありました。最終的にこの5人が揃ってからの時間は、2~3ヶ月しかありませんでしたね。

Curumi選手はイニシエーターという役割ながら、要所で重要なキルを勝ち取った

ーーデュエリストでの活躍が見られたFestival選手は韓国の選手ですが、日本語は堪能なのでしょうか?

Curumi選手:もともと彼女も、コンペティティブをプレイするうえで簡単な日本語を学んでいたようで、「FENNEL」へ加入して活動を重ねていくうちに、「Aにひとり」「戦い or 引く」といった基本的な報告を身に着けてくれました。円滑とは言い切れないですが、彼女自身が伝えたいことは伝えられるようにはなっています。

ーーでは大きなコミュニケーションの壁などは感じないんですね。

Curumi選手:そうですね。ほぼ感じません。練習中など、とても複雑なことを伝えたいときは翻訳に頼ることもありますけどね。

ーーすごいですね!

Curumi選手:すごいですよね。本当に、彼女自身の努力のおかげです。

Festival選手のデュエリストとしての突破力や不意を突く能力は、FLの大きなパワーだ

ーー今回5マップ目までもつれ込む接戦でしたが、体力的にはいかがでしたか?

Curumi選手:公式配信のインタビューでは「全然疲れてない」って言いましたが、実際はめっちゃ疲れました(笑)。2マップ目を取られたときにみんな落ち込んでいる雰囲気がありましたが、コーチから「いつものみんななら絶対勝てるから!」という激励の言葉をたくさんいただきまして。それでみんなパワーが戻ってきて、最後の5マップ目はいつもの調子でプレイすることができました。

ーースプリットの後半ではラッシュを主体とした戦略も見られましたが、どのような狙いがあったのでしょうか。

Curumi選手:ラウンド中の相手の寄りやすさなど、クセを考慮してこっちのサイトのラッシュしようといった戦略を取り、読み勝ちできたかなと思います。

ーー後半Aスタックのエコラウンド取得をきっかけに勢いづいたと思いますが、心境はいかがでしたか?

Curumi選手:本当に変わりましたね。IGLのLen選手がAスタックの指示を出してくれて、ラウンドが終わった後には本人が一番喜んでいました(笑)

後半、RIGがピストルラウンドを取得したと思いきや、FENNELがエコラウンドをAスタックで見事にいなした。これが決め手と言っても過言ではない

ーーその後にはAika選手のACEもありましたね。

Curumi選手:そうですね。本当に嬉しそうで私も嬉しくなりました。

ディフェンダーサイドではAサイトを死守したAika選手。キルジョイでここまでのACSを叩き出した

ーー練習とスクリムでは感覚も異なると思いますが、練習通りにいった部分や、逆にいかなかった部分はありましたか?

Curumi選手:本戦になるとコミュニケーションが上手く行かなくて、コミュニケーションエラーで落としたラウンドも少なくありませんでした。人間なので緊張するのは仕方のないことですが、軌道修正するのが大変でしたね。

ーー互いの流れを譲らない、メンタル的にも厳しい戦いだったと思いますが、チームの盛り上げ役的なメンバーは誰なんでしょうか?

Curumi選手:全員が盛り上げ役です(笑)。本当に騒がしいチームなので、お互いがお互いを励まし合っています。

ーーとても良いチームですね!

Curumi選手:とにかく励まし合いました(笑)

本配信インタビューでの一幕。この時点で仲の良さが伝わってくる

ーーアセントを一貫してBANしていた理由を教えてください。

Curumi選手:5v5の基礎的なマップと言われていますが、私たちのチームではどうしてもパワーで押せないからですね。ただ、東アジア予選に向けて修正点を改善し、得意マップにできるように頑張ります。

ーーREIGNITE Lilyの前日の試合から得られた情報などはありましたか?

Curumi選手:選手のクセなどの細かい部分までは見つけることはできませんでしたが、立ち位置や構成といった大まかな部分は把握できましたね。

ーーEast Asiaへ出場を決めた瞬間はどのような気持ちでしたか?

Curumi選手:嬉しいの一言でしたね。準決勝の対戦相手のFocus e-Sportsも、警戒しているチームのひとつでした。昨日はEast Asiaへの出場を決めたことよりも、勝つか負けるかわからない状況でまず勝てたことが嬉しかったです。

ーー「VALORANT GAME CHANGERS EAST ASIA」への意気込みをお願いします。

Curumi選手:過去に行われた他地域の予選を見ていても、本当に強いプレイヤーが多く、正直とても怯えているんですが、2ヶ月ほどの練習期間でより力を入れて、個人・チームとして一日一日を大切に練習して、勝ち取りに行きたいと思います。

ーー応援してくれているファンへ一言いただけますか?

Curumi選手:FENNEL Female部門をいつも応援してくれている皆様、いつもありがとうございます。配信やツイッターなどのSNSでいただく応援のコメントが、とても励みになってました。10月にまた東アジア予選という大きな舞台に立ちますが、変わらぬ声援をよろしくお願いいたします。勝って帰ってきます!


5マップという体力・精神ともにすり減る試合を勝ち切ったのは、短い練習期間とは思えないほどの連携力とチームの絆であることが垣間見えたインタビューでした。

今回、初代「VALORANT CHAMPIONS TOUR GAME CHANGERS JAPAN」優勝を勝ち取ったFENNEL Female部門は、11月にドイツ・ベルリンで行われる世界大会「VALORANT CHAMPIONS GAME CHANGERS Championship」への出場権をかけ、9月下旬に行われる東アジア予選「VALORANT GAME CHANGERS EAST ASIA」へ挑みます。

《Okano》
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東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

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