プロゲーミングチーム「ZETA DIVISION」は、「VALORANT GC」部門に関して、「 2022 VALORANT Champions Tour Game Changers Japanの出場資格について」という表題でリリースを発表し、所属選手に関する説明をしました。
リリースによると、「VALORANT GC」部門に所属するflappy選手はトランスジェンダーの女性であり、性自認の身体となるために通院、ホルモン剤の服用を行っているとのこと。
ZETA DIVISIONはエントリーに際し、事前にチーム側が医師からの診断書を確認するだけでなく、エントリー前にライアットゲームズへの確認を複数回にわたって行い、ライアットゲームズ側の審査と、正式な参加許諾を得たうえでエントリーを行っていることを説明しました。
また、トランスジェンダーであることの公開に関しては、事前に本人から承諾を得ていたものの、本人の身や精神の安全を優先し、公表を控える判断を取っていました。ところが、SNSにおける風説や虚言が拡大したことを受け、誹謗中傷や選手自身の尊厳を損なわぬよう、今回の発表に踏み切りました。
そしてリリースの最後では、性的指向や性自認のカミングアウトを強要する行為や、本人の許可なくそれらを暴露するアウティング行為は倫理的にも社会通念上も許されざる行為であるとし、“断固たる意思を持って対処していく”と、強い言葉を用いて、その意思を示しました。
なお、「VALORANT GAME CHANGERS」は、2021年3月から開催されている、各種性別のプレイヤーが活躍する場を提供し、注目を集める機会を生み出すことにフォーカスした新しい新プログラムです。
日本は2022年7月より参入し、現在「VCT GAME CHANGERS JAPAN」が開催中。8月6日・7日には上位4チームによる準決勝・決勝が行われます。上位2チームは、9月下旬に予定されている東アジア大会「VALORANT GAME CHANGERS EAST ASIA」に進出し、11月15日~20日にドイツ・ベルリンで行われる国際大会「VALORANT CHAMPIONS GAME CHANGERS」への出場権をかけて競い合います。
準決勝にはZETA DIVISIONも出場。試合の模様は、公式Twitchチャンネル・YouTubeチャンネルで配信されます。
当然ながら、多様性が認められるべき社会において、選手だけでなく、あらゆる人間にリスペクトを持って接することが求められることは明白であり、いわれのない誹謗中傷や、尊厳は傷つける行為は許されてはなりません。