デンマーク・コペンハーゲンにて開催された『VALORANT』の国際大会「VALORANT Champions Tour 2022 Stage 2 Masters Copenhagen」。BO5で行われたグランドファイナル「FunPlus Phoenix」vs「Paper Rex」は、マップスコア3-2で「FunPlus Phoenix」が勝利。チーム初の優勝を成し遂げました。
1stマップ:バインドでは、アタッカースタートのFunPlus Phoenixが強烈な強さを見せます。ピックしたPaper Rexの攻撃的な姿勢を完璧に封じ、ピックするだけで会場が大いに盛り上がったf0rsakeNのヨルの揺さぶりもFunPlus Phoenixには一切通用しません。なんとラウンドスコア11-1と、FPXが暴力的なラウンド差をつけて攻守交代。Paper Rexはピストルラウンドをしっかり取得するも、最終的には13-3という大差でFunPlus Phoenixが衝撃的な勝利。
2ndマップ:アイスボックスは、アタッカースタートJinggg選手のACEが飛び出すなど、Paper Rexが先程のラウンド差を振り払うかのような勢いを見せ、ラウンドスコア9-3で攻守交代。FunPlus Phoenixが食らいつくも、13-7でPaper Rexが勝利します。
3rdマップ:フラクチャーは前半シーソーゲームが続いてラウンドスコア6-6折り返し、互いにエリアを取り合う熱い攻防が続き、攻守が逆転しているような場面もしばしば。ところが後半になってアタッカーに転じたFunPlus PhoenixがPaper Rexのお株を奪うようなスピーディな展開を制し、13-7でFunPlus Phoenixが勝利、マップスコアでマッチポイントを点灯させます。1ラウンド1ラウンドがとても目まぐるしく、後にじっくりと見返したい試合展開となりました。
4thマップ:ヘイヴン、前半はエコや調整バイを採ったチームがスリフティーを決めるなど、一進一退の攻防が続き、ラウンドスコア7-5でPaper Rexがやや有利な折り返し。折り返し後はPaper Rexがペースをしっかりと離さず、13-7でPaper Rexが勝利。互いの意地がぶつかりあうクラッチがいくつも見られ、まさにグランドファイナルにふさわしい試合でした。
運命の5thマップ:ブリーズ。アタッカースタートのPaper RexはJingggのネオンと f0rsakeNのヨルを採用するという、絶対にコンペティティブで真似して欲しくないとんでもない構成を見せます。ヨルのゲートクラッシャー(テレポート)とネオンのファストレーン(カーテン)によるとんでもない攻撃にFunPlus Phoenixも前線が大きくさがるも、Shao選手の吸い付くような撃ち合いも光りつつ、ラウンドスコア7-5でFunPlus Phoenixが有利な折り返し。
攻守折り返し後、ディフェンダーでもお構いなしの攻撃的な防衛を見せるPaper Rexですが、FunPlus Phoenixは落ち着いて防衛の薄い場所を攻めることで堅調にラウンドを重ね、最後はSUYGETSU選手の凄まじい4キルで優勝をもぎ取りました。
FunPlus PhoenixはグループステージではSUYGETSU選手がビザの問題で参加ができず、「Alliance」よりSEIDER選手が代打として出場、そんな苦しいなかでプレイオフまでこぎつけ、満を持してSUYGETSU選手が参戦。そして最後はそのSUYGETSU選手の凄まじい4キルを繰り出して優勝をかっさらうというドラマを見せました。