響く太鼓、歓声―オフラインの醍醐味は「試合の一挙手一投足に会場が揺れる」ことにアリ!「2023 VCT Pacific Playoffs Finals」現地レポート

DRX・T1・PRXが戦った2日間の模様をお届けします。

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響く太鼓、歓声―オフラインの醍醐味は「試合の一挙手一投足に会場が揺れる」ことにアリ!「2023 VCT Pacific Playoffs Finals」現地レポート
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1キルごとに沸く会場、勝利が近づくと起こるDRXコール、スーパープレイで揺れる地面。

これがeスポーツの観戦か」と心まで揺れる体験が、2023 VCT Pacific Playoffsにはありました。本稿では、会場の雰囲気や「現地観戦の醍醐味」を中心にお届けします。

大逆転に盛り上がりを見せるPRXチーム席の様子。

2023年から実施されているインターナショナルリーグのひとつ「2023 VCT Pacific」において、5月27・28日にLower Bracket Final・Grand Finalが行われ、DRX・T1・Paper Rex(PRX)の3チームが激突。優勝を掴んだのはPRXでした。

優勝トロフィーを掲げるPRX。

試合が行われたのは韓国・ソウルにある奨忠体育館(Jangchung Stadium)。これまでレギュラーシーズンとPlayoffsの序盤が行われたSangam Colosseumから会場を移し、最後の2日間は大きなキャパシティの会場での開催となりました。

開催前日に撮影。前日は晴れ渡っていたのに......。

奨忠体育館は、ソウル駅から地下鉄で15分ほど、地下鉄4番線(韓国の地下鉄は原則番号で識別される)東大入口駅(Dongguk Univ.)のすぐそばにあり、ショッピング街として夜には多くの屋台が建ち並ぶ明洞(ミョンドン・Myeong-dong)から徒歩で移動できるほどアクセスが良いのが特徴的です。

明洞

会場の近くには緑が多く歴史的価値も高い奨忠壇公園や、飲食店が建ち並ぶ商店街のようなものがあったりと、アクティビティも豊富。言うなれば、近辺に代々木公園と竹下通りがある代々木体育館のような印象です。

Playoffsの開催に合わせて奨忠体育館は豪華な装飾が。

会場周辺だけでもう楽しい

会場の外周にはさまざまなブースが出展されていて、なかにはこれまでレギュラーシーズンが行われてきた会場を模した、実際に『VALORANT』をプレイして賞品を貰おう!というものも。あいにくの雨により中断することなどもありましたが、多くの人が参加していました。

ゲーム内の射撃場で倒したボットの数に応じて賞品が豪華になっていきます。(Secretlab ゲーミングチェア・ロジクールヘッドセット・ロジクールマウスorキーボード・ロジクールウェブカメラ・ロジクールマウスパッド・VCT Pacificグッズ)。

HPのPCブランド・Victusなどスポンサーブースも。

そして、Pacificリーグを戦ったチームの多くはここで物販を実施。ここまで『VALORANT』チームのグッズが集まることはなかなかないでしょう。出場チームは韓国に拠点を置いて戦うため、このような施策もやりやすいのでしょう。恐らく一度きりのトーナメントである国際大会ではなかなか難しいはず。

会場に入ると、『VALORANT』ファンが最も興奮するであろうライアットゲームズ ストアが!会場限定の「VCT Pacific」Tシャツを始め、過去の国際大会のグッズや、戦略ベアのぬいぐるみやジェットのフィギュアなどがラインナップされていました(日本にも公式のオンラインストアがありますが、輸入の関係で品数が少なく価格が高い)。

『リーグ・オブ・レジェンド』のグッズも。

会場では叩いて応援するスティックバルーンや、掲げて応援チームをアピールする応援ボードも配布。多くのファンが自由にメッセージを書いて楽しんでいます。

◆ステージは“圧巻”の一言

コンコースを抜けてステージを見る瞬間は、現地に赴くなかで最も大きなトピックのひとつです。『VALORANT』の国際大会といえば、選手たちが弧を描くように着席し、美しいディスプレイを背に向かい合って戦う姿が一般的。まさにそれが実現していたのです。

会場のアリーナ部分を全てステージに使うというぜいたくな配置を取り、いわゆる“スタンド席”のみを客席としています。なお、ステージの真上には4方向に向けたモニターが配置され、観客は主にこのモニターで試合を見ることになります。このモニターはかなり大きなものゆえに、会場の一番後ろからでもしっかりと見ることができます。

今回のキャパシティは2,200人で、Day2(Grand Final)のチケットは完売だったとのこと。チケットの価格は一律ですが日によって異なり、Day1が25,000ウォン(障害者席15,000ウォン)、Day2が35,000ウォン(障害者席25,000ウォン)です。1円=9.3ウォン(本稿執筆時点)なのでざっくり0をひとつ取れば日本円になります。日本の価値観でみるとリーズナブルな印象です。

チケット販売サイトより

客席の一部(以下画像L1・D1)はチーム関係者のために設けられた席で、特に熱のこもった応援が繰り出されていました。

チケット販売サイトより

Day1の試合前には、プロプレイヤーやストリーマーによるエキシビションマッチが行われました。日本からはDetonatioN FocusMeのxnfri選手と、ZETA DIVISIONのストリーマーClutch_Fiさんが出場。xnfri選手は普段試合では見せないジェットでのびのびとプレイしていました。そしてClutch_Fiさんは、ストリーマーながら公式大会のステージでプレイした初めての人となりました。

敵味方入り乱れ円陣を組むのもエキシビションマッチならでは

Clutch_Fiさんをはじめ、Vorzさん(ZETA DIVISION ACADEMYコーチ)などは、現地からウォッチパーティを配信。

また、国外で実施される大会としては初めて、日本のキャスター陣が現地から実況・解説を実施しました。両日ともフルマップ、お疲れ様でした。

インターンバル中に休憩するyueさん。このあとすぐ資料を読み込んでいた

◆DRXの応援が凄まじすぎる

ハイパワーレーザーを使った光と、『VALORANT』ゲーム内でキルの度に変化する音の演出で始まる試合では、現地ならではの演出も。例えば、スパイク設置をするとステージ下の照明が呼応するように点滅したり、フローレスラウンドやクラッチなどの場面では特別な光の演出が入るなど、近年FPSのeスポーツシーンでの基本はしっかりとおさえられています。

また、現地で最も印象に残ったのは「DRXの応援」でした。DRXは客席に太鼓を持ち込んで、「DRX!DRX!」や「Lets go DRX!」のような応援コールを先導したり、試合開始時やハーフタイム(試合の折り返し)では拡声器を使った応援リーダーのような方がかけ声を求めるなど、全チームのなかで最も応援に熱がこもっていました。地元の強豪チームということもあってか、心なしかDRXグッズを身につけた方も多くいた印象です。

試合開始前のかけ声
DRXがマップを獲得した瞬間の会場の盛り上がりは凄まじい

そしてなにより、試合で起こるファーストブラッドやマルチキル、アルティメットアビリティーの使用など、重要な出来事のたびに会場がどよめき沸き立つことが「スポーツ観戦」としての楽しさを感じさせます。

◆試合は両日フルマップ!

今回の試合の結果は以下の通り。

  • Lower Bracket Final:DRX vs T1(3-2)
    1stマップ:アセント11-13(T1)
    2ndマップ:フラクチャー13-11(DRX)
    3rdマップ:ヘイヴン13-11(DRX)
    4thマップ:バインド6-13(T1)
    5thマップ:パール13-9(DRX)

  • Grand Final:PRXvs DRX(3-2)
    1stマップ:フラクチャー6-13(DRX)
    2ndマップ:アセント14-16(DRX)
    3rdマップ:ロータス3-13(PRX)
    4thマップ:パール8-13(PRX)
    5thマップ:バインド6-13(PRX)

Day1では3マップ連続13-11と、意地と意地のぶつかり合い、接戦に次ぐ接戦。Day2は、DRXが先に2マップを先取し「今日は早めに決着が付きそうだ」と皆が思ったに違いありません。ところが次のマップでは、PRXが13-3圧勝。その後3マップ連取し見事な逆転勝利を収めました。

MVPに選ばれたSmthことSomething選手

現地観戦で感じたことは、試合の流れを感情とともに体感できるということ。例え応援しているチームでなくとも、スーパープレイに興奮することに変わりはなく、試合の一挙手一投足に反応を見せる会場に身を置くことは特別な体験でした。会場全体、応援席全体で一喜一憂しつつ試合を見る一体感はまさに“ライブ”であり、コロナ禍で奪われた「声を出して応援する楽しさ」を改めて知りました。

そして、次の舞台は日本に移ります。VCT Pacificで戦った3チームを含め、各地域から選ばれた12チームがしのぎを削る舞台は「Masters Tokyo」です。現地に行く機会がある方は、試合に対する熱や声援、興奮を是非体感し、作り上げていって欲しいと願います。これまで国際大会の配信を通じて目にし耳にしたあの熱を、日本でも再現してやりましょう。

《Okano》
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東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

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