3月にSteamでの配信決定が告知されていた非公式のゲームキューブ/Wiiエミュレーター「Dolphin」ですが、開発チームは任天堂から差し止め要請を受けたことを報告し、Steamページを削除するとともに問題が解決するまで「Dolphin」の配信を無期限に延期すると発表しました。
PC Gamerが確認した通知文書によれば、「Dolphin」エミュレーターがデジタルミレニアム著作権法(DMCA)の技術的保護手段の迂回禁止と提供禁止の条項を含む任天堂の知的財産権を侵害しているとして、サービスプロバイダーであるValveに対してSteamでの配信差し止めが要請されたとのこと。
米国著作権連盟の説明によれば「Dolphin」エミュレーターの開発チームはValveに対して反論通知を提出するか削除に従うかを選択でき、もし前者を選択した場合は任天堂は約2週間以内に訴訟を起こすかどうかを決定することになるそうです。
現在、開発チームは選択肢を調査中で、近いうちに詳細な対応を行うと予定であると公式ブログにて伝えています。もし訴訟となればその判決によっては「Dolphin」以外のエミュレーターにも影響が及ぶ可能性があるかもしれません。訴訟に至らずとも、Steamではすでに複数の任天堂機種の非公式エミュレータが配信されており、それらへも任天堂が動きを見せるのかに注目が集まります。