アメリカ・カリフォルニア州の日用品店で、29歳の男性が11歳の少年を包丁で刺す事件が発生。そのきっかけとなったのは少年の「NPC」という言葉でした。海外メディアが報道しています。
「NPC」とはご存じの通り「Non Player Character」の略称であり、人間が操作することのないプログラムで制御されたキャラクターです。その性質から、自分で考えることをしない人間や、ただ日々のループを繰り返しているだけの者を揶揄する表現として用いられることもあります。
とりわけ2022年には動画投稿サイトTikTok上で(現在はそのほとんどがゲームのNPCのように振る舞うイタズラ動画ですが)このワードが流行の兆しを見せました。
事件は3月22日(水)の午後5時ごろ、11歳と13歳、2人の少年が29歳の男に襲われ、11歳の少年が刺されました。男は通報を受け駆けつけた警察官に逮捕されました。検察官によると、襲われた少年の一人は男を「NPCだ」と馬鹿にしたと報告されています。男はその後未成年者への暴行と武器を用いた暴行の2件で起訴されています。
また、被害者の母親はクラウドファンディングを実施。自身が3人の子供を持つシングルマザーであることを明かし、プライドを飲み込んで援助を求めています。目標額は5,000ドルであり、本稿執筆時点で8,000ドルを超える支援が寄せられています。刺された少年は肺と肝臓が損傷し集中治療室に入れられ、数え切れないほど多くの合併症を解決する必要があると説明しています。