スクウェア・エニックスの元社員である中裕司被告が、インサイダー取引をしたとして金融商品取引法違反罪に問われた初公判にて起訴内容を認めました。
NHKが報じている内容によると、中被告はシニアマネージャーとしての権限を利用して『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』シリーズの共同開発に関する情報を知ったと検察側が主張したとのことです。
中被告はセガで『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズの生みの親として活躍したことで知られるゲームクリエイター。2018年にはスクウェア・エニックスへ入社し、アクション『バランワンダーワールド』をゲームディレクターとして手掛けていました。
『バランワンダーワールド』の評価が厳しいものであった中被告ですが、同作が発売された直後の2021年4月にスクウェア・エニックスを退職していました。その1年後となる2022年4月にはスクウェア・エニックスに対して訴訟を提起していたと明かした中被告でしたが、2022年11月に逮捕(12月には再逮捕)されたことが報じられ、有名ゲームクリエイターが関わったインサイダー取引として衝撃が広がっていました。
この度の東京地方裁判所での初公判で、合わせて13万株のインサイダー取引についての起訴内容を「間違いありません」と認めたということです。