※記事の後半で、オリジナル版『FFVII』の重大なネタバレを含みます。ご注意ください!
初代PlayStationを代表するRPGであり、シリーズの中でもひときわ高い人気を誇る『ファイナルファンタジーVII』。1997年1月に発売されて以降、長年にわたって語り続けられており、そのリメイクを望むユーザーも多数いました。
その願いが叶うリメイク化3部作の展開が決定し、まずは『FINAL FANTASY VII REMAKE(ファイナルファンタジーVII リメイク)』(以下、FFVIIリメイク)が2020年4月10日に登場。こちらの作品では、オリジナル版における「ミッドガル脱出」までが描かれました。
そして、この『FFVIIリメイク』に続く続編となる、『FINAL FANTASY VII REBIRTH(ファイナルファンタジーVII リバース)』(以下、FFVIIリバース)の最新トレーラーが6月9日に公開されました。
その映像は、高まるユーザーの期待に応える内容になっており、すでにTwitterなどで大きな話題となっています。本記事では、そんな最新映像を通して判明した点や気になる部分を取り上げ、推察や考察、可能性などを模索したいと思います。
■確定情報やゲーム部分の新要素をチェック
◆発売時期
これまで「NEXT WINTER」と告知されていましたが、今回の映像で「EARLY 2024」と提示され、発売のタイミングが絞られてきました。この予定通りならば、2024年初頭に『FFVIIリバース』をプレイできるようになります。
◆プラットフォーム
以前からPS5にリリースするとの案内が続いていましたが、今回もその線は変わらず、現時点でもPS5のみの展開です。
『FFVIIリメイク』はPS4版が登場した後、PS5版やPC版(ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード)がリリースされ、ユフィの新規エピソード追加もPS5/PC版のみでした。こうした経緯から、「PS4版はあるのか?」「PC版も出るのでは?」といった関心が寄せられていましたが、今のところPS5版のみという状況に変化はありません。
◆今回は、Ultra HD Blu-rayで2枚組
今回の映像で、『FFVIIリバース』のパッケージ版がディスク2枚組になると判明。最初に出たPS4版『FFVIIリメイク』も2枚組だったので、その構成を引き続き行う形となります。
ただし、PS4はBlu-rayディスクですが、PS5はUltra HD Blu-rayに対応。最大容量が違うため、枚数こそ同じですが、PS4版の2枚組と比べてもそのデータ量は更に膨れ上がったと見ていいでしょう。ダウンロード版を購入予定の人は、事前にストレージの整理や増設を視野に入れた方がいいかもしれません。
◆「レッドXIII」も本作からプレイアブル化か、「ユフィ」も参戦
オリジナル版は、ATB(アクティブ・タイム・バトル)などの要素を採用しつつも、基本はベーシックなRPGでした。しかし『FFVIIリメイク』はアクション要素を増やし、両方のゲーム性を取り入れた新たなバトルを採用。この変更により、バトル時の操作感や立ち回りなどが大きく変わっています。
この変更を受け、『FFVIIリメイク』時点では「レッドXIII」はプレイアブルにならず、ゲストキャラとして戦闘に参加するのみでした。レッドXIIIも人気のあるキャラのひとりなので、直接操作できなくて残念といった声もあがったほどです。
ですが、最新映像ではレッドXIIIを直接操作しているらしきシーンが収録。コマンド「たたかう」を実行した反応も見られるので、レッドXIIIのファンも安心して『FFVIIリバース』を遊べそうです。
バトルでのプレイアブル化という点では、「ユフィ」の参戦も見逃せません。リメイク版では追加DLCに登場した彼女ですが、クラウドたちとパーティを組んだ上でプレイアブルとして立ち回る姿が、この映像で確認できます。
ちなみに、オリジナル版だとユフィは隠しキャラ扱いで、条件を満たさないと仲間にはなりません。こうした条件付けが『FFVIIリバース』にも採用されるのかはまだ分かりませんが、共闘している姿がごく普通に映像内で確認できるので、自動的に加入する可能性も高そうです。
◆コンビネーションによる、多彩な連携攻撃が登場!
最新映像には、バトル中のシーンもたっぷり盛り込まれていました。爽快感溢れる演出も見事ですが、タッグを組んで繰り出す連携攻撃のような技も気になるところです。
ざっと確認できただけでも、エアリス&ティファ、ユフィ&レッドXIII、クラウド&バレットが、互いの得手を活かした攻撃と立ち回りで、華麗なコンビネーションを披露しました。
どのような形で発動するのかはまだ不明ですが、『FFVIIリバース』からの新要素として、パーティの戦力を支える一要因となりそうです。
◆広大な世界はオープンワールド? それともエリア切り替え? 移動要素の一部が判明
ミッドガルを脱出した後は、広々とした世界全体が冒険の舞台となります。3部作中の2作品目なので、世界の全てまでは描かれないでしょうが、舞台が広大な大自然へと移るのは間違いないでしょう。
自然に囲まれた“ミッドガルの外”は、ムービーのみならずTPS視点による通常移動でも確認できます。進化したグラフィックの数々は圧巻で、風景だけでも目を奪われるほどです。
オリジナル版の広大な世界を『FFVIIリバース』がどのように表現しているのか。オープンワールド化を期待する声もありますが、それが実現するのか広大なエリアをいくつかに区切って切り替えるのか、詳細も含めてまだ明かされていません。
ただし移動に関わる要素として、チョコボに乗って進む場面もありました。こうした手段の存在から、“広大な世界の探索”が用意されている可能性も否定できません。
ちなみにチョコボ関連では、「ニオイをかぐ」「チョコボを呼び出す」といったコマンドの存在も確認。呼び出しは“移動手段の切り替え”と考えられますが、「ニオイをかぐ」というのは搭乗者がチョコボのニオイをかぐのか、それともチョコボにニオイを辿らせるのか……想像が広がるばかりです。