タクティカルシューター『VALORANT』の世界トップランクに、若き14歳のプレイヤー・Darxcioさんが到達しました。しかし、彼の夢はプロプレイヤーになることでありながら、あと数年は公式トーナメントへ出場することは叶わないようです。
『VALORANT』のランクマッチ「コンペティティブ」モードは、勝敗によってランクポイント(RP)が差し引きされ、100RPごとに分けられたゴールド1、プラチナ3といった区分でランクが定められています。
ランク区分「イモータル」以降はランクポイントの上限が撤廃され、自身がプレイする地域のRP上位保持者がイモータル1、2、3と上がっていきます。その中でも上位500名がトップランカーとして「レディアント」のランク称号を与えられるのです。今回Darxcioさんは、彼がプレイするヨーロッパ地域だけでなく、全世界でのランクポイントでも1位に立っています。正真正銘のトッププレイヤーとなったのです。
なお、ゲーム内では自身のプレイする地域のリーダーボードしか確認できませんが、サードパーティ製のトラッカーでは、全世界のポイントを集計し、グローバルリーダーボードを参照することが可能です。それによるとDarxcioさんは「Paper Rex」のf0rsakeN選手などプロチームに所属するプレイヤーを差し置いて、トップに立っていることがわかります。
彼のプレイデータを見ると、使用エージェント上位はジェット・レイズ・キルジョイであり、特にレイズでは61.8%の勝率を誇っています。ヘッドショット率は33.9%ととても高い数値をマークしており、これは上位1.4%に相当します。武器毎のヘッドショット率はヴァンダルで49%、シェリフで64.4%と、その精度の高さが窺えます。
なお、ヴァンダルでのキル数が2,281であるのに対し、ファントムでのキル数が54であることから、彼はヴァンダル派であると言えるでしょう。
そんなずば抜けた才能を持ったDarxcioさんは、自身のTwitchチャンネルプロフィールで「夢は『VALORANT』のプロになることです」と記載していますが、残念ながら公式トーナメントに出場することは、今の時点ではできません。
というのも、2023年から開始する世界リーグ「インターナショナルリーグ」への出場条件は18歳以上となっているからです(既に所属している場合は許されるなど、諸条件アリ)。彼の才能に目をつけたチームが、今採用してプレイヤーとして出場させることはできません。また、インターナショナルリーグへ出場するために挑む地域大会「チャレンジャーズ」の出場条件も、16歳以上となっています。若き才能が公式トーナメントで見られるのは、少なくともあと2年必要となります。
リリースから2年半が経過した本作ですが、早くも若手プレイヤーの影が、熟練プレイヤーに迫っているかもしれません。