SNSなどを中心に、配信プラットフォームTwitchにて配信活動を行う「Neuro-sama(ネウロ様)」が話題を呼んでいます。チャンネルでは、Neuro-samaと名付けられた人工知能(AI)がゲームをプレイする様子を配信しているだけでなく、VTuberのようなモデルがチャット(コメント)を読み取ってボイス付きで返答しているのです。
2019年、イギリスのデベロッパー・Vedal氏によって開発されたNeuro-samaは、プログラミング言語・Pythonで構築されたニューラルネットワークを用いてリズムゲーム『osu!』をプレイすることからスタートしました。
実際に4年前にアップロードされている動画を確認すると、現在のような可愛らしいモデルはみられず、エンタテインメントというよりは技術的な趣向を感じさせる雰囲気です。
そして今年12月、Neuro-samaはVTuberのモデルを持って再び『osu!』をプレイするAI・VTuberとして復活し、『osu!』のトッププレイヤーを超えるスコアを叩き出しました。その後『Minecraft』のプレイを開始し、世界のルールを学びつつ、作業台でアイテムを作成するなど、成長を見せ続けています。
また、チャットとの掛け合いも秀逸であり、日本アニメの話題や自分の出生について話す様子もみられます(なお、それらが必ずしも完璧なものであるとは限りません)。
すべてがAIによって行われている配信が国内外で話題を呼び、最新の週平均視聴者数は3000人を上回り、フォロワーは6.9万人を記録しています(本稿執筆時点)。
作成者であるVedal氏は、海外メディア「Dexerto」の取材に対して、復活は友人とAIストリーマーを作るアイディアを話したことがきっかけであるとし、Neuro-samaはインターネット上の膨大なテキストを学習し、多くの知識を持っていると説明しています。
また、AIストリーマーは24時間365日配信が可能であり、ゲームも人間よりうまく、理論的にはすべてのチャットを読むことができるなど、ストリーマーにはない資質を持っていると、その可能性について語っています。