人気ストリーマーBobSappAimさんが、コンビニエンスストアで購入したおでんの“はんぺん”を「出汁が溢れないように吸収してくれるスポンジ」と思っていたと投稿。はんぺんを食べ物と認識していなかったようです。
BobSappAimさんは『PUBG』の元プロゲーマーであり、現在は『Apex Legends』などのシュータータイトルの実況動画や「歌ってみた」など、マルチに活動するストリーマーです。今回の投稿がどこまで冗談かわかりかねますが、食べた感想を「雲」と投稿していることから、はじめておでんのはんぺんを食べたと思われます。
実は、はんぺんという食べ物は日本各地で異なるみられかたをしている食べ物だったのです。今回BobSappAimさんが購入したセブンイレブンの「ふんわりはんぺん」は、北海道、東北、関東、甲信越、北陸、東海でのみ販売されているもので、九州、沖縄ではみられないものでした。「ふんわりはんぺん」のように、魚肉のすり身に山芋などの材料を混ぜて気泡をたくさん含ませたはんぺんは関東地方発祥の「浮きはんぺん」と呼ばれるものです。
魚肉練り製品などを製造する食品メーカー「紀文」のホームページによると、愛知県・岐阜県ではすり身を揚げて作る「さつま揚」のことを「はんぺん」と呼ぶほか、鹿児島県では卵や砂糖、豆腐などが混ぜ込まれた「手焼きはんぺん」と呼ばれる卵焼きタイプのはんぺんが販売されているなど、「浮きはんぺん」以外にもさまざまなかたちのはんぺんの姿があるのです。
また、関西では古くから「真薯(しんじょ)」と呼ばれる、「浮きはんぺん」よりも少し固い練り物や、「あんぺい」と呼ばれるハモのすり身を使用した練り物のほか、東海地方ではサバやイワシを原料とした「黒はんぺん」が名産として知られているなど、「はんぺん」というワードが持つ概念はさまざまです。
ついついおでんを食べたくなる季節になってきた今日このごろ、今一度、自身の思う「はんぺん」がどのようなルーツを持ったものなのか、意識すると面白いかもしれません。