ロシアの『フォートナイト(Fortnite)』プレイヤーであるPutrick選手は、今年8月に行われたヨーロッパ大会「Fortnite Champion Series 2023 Major 3」で優勝を飾りました。賞金20万ドル(およそ3,000万円)と10月に行われるGlobal Championshipへの出場権を手に入れたと思いきや、ロシア国籍であることからそれらを受け取る資格が剥奪されたと主張し注目を集めています。
ロシアによるウクライナ侵攻によって、ロシア地域でのFortnite Champion Series(FCS)は取りやめとなり、提供元であるEpic Gamesもロシアでのゲーム販売を停止しました。
Putrick選手が公開したBLAST(大会を主催する組織)との会話では、Putrick選手がロシアに住んでいることを理由に、賞金や次大会への参加資格が失われたことが示されています。この処遇についてPutrick選手はEpic Gamesを「詐欺だ」と痛烈に批判。また、彼はカザフスタンに口座を持ち、参加が可能なベラルーシからプレイし、問題なく参加できるようにしていたといいます。
しかし、同じロシア人でありセルビアに居を構えると話す別のプレイヤーは、1年の間に6ヶ月を国外で住む必要があると指摘。そもそもPutrick選手は賞金や資格を受け取る条件を満たしていなかった可能性が示されています。
とはいえ、生まれた国がロシアであったからという理由で多くの複雑な手続きを踏まなければ国際大会に出場することすら叶わないという状況に、同情の声が寄せられています。