FNATICがプレイオフ初戦、LOUDに破れる―Leoが語る今回の敗因とミス、Champions優勝に必要なものとは【インタビュー】

FNATICは8月17日に行われたLOUD戦に敗北。5月28日のEMEAリーグのプレイオフ決勝(Team Liquid)以来の敗北となりました。

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VALORANT』の年間王者を決める年に一度の国際大会「VALORANT Champions 2023」では、8月17日よりプレイオフが開催中。その初戦を飾ったFNATICは、LOUDに対しマップスコア0-2で敗北。公式大会においてFNATICが負けるのは、5月28日のEMEAリーグ・プレイオフ決勝(Team Liquid)以来となります。

この対戦カードは今年2月のキックオフトーナメント「LOCK//IN」の決勝戦の再戦であり、当時はFNATICがマップスコア3-2で辛勝しています。

本稿では、試合直後に実施したFNATICのLeo選手に向けたインタビューの模様をお届け。今回の敗因やLOUDの強さについて伺いました。

◆LOUDの強みは“押しの強さ”

――今回の試合は久々の敗北となりました。どのような要因があったと思いますか?

Leo:どちらのマップも出足で躓いたと思う。LOUDのような経験豊富な相手は、どうやってアドバンテージを手に入れるかをよく分かっていて、どちらのマップもスタートから大差をつけられるので、取り戻すのが難しかった。アセントではLOUD側のミスを拾って追い上げることができたけど、やはりスタートで躓いたのが大きかったね。

――前回の試合から5日ほど間が空きましたが、どのように時間を過ごしていましたか?

Leo:この5日間は「プレイしたい」という高まる気持ちとは裏腹に、あまりプレイができない日々だったんだ。結果として、当日に精神的な疲れが出てしまい、普段の僕らが持っているエネルギーが欠けていたと思う。それが多くのミスに繋がってしまったんじゃないかな。

――両マップを振り返っていかがですか?

Leo:アセントはピストルラウンドをどちらも落としたのが痛かったけど、そこまで悪くなかったと思う。ピストルラウンドは運もあるし、今日は落としただけ。けど結果的に負けてしまったので、僕らは十分ではなかったよ。

――この試合を通じて、LOUDはどのような点が強いと感じましたか?

Leo:試合のテンポを握ろうとしているのを強く感じたね。どんどん勝負を仕掛けてきたし、彼らの思うゲーム展開を押し付けてきた。今回はその勢いに飲まれてしまったと思う。彼らの強みは押しの強さ、そこが彼らの勝因だと思うよ。

◆勝ち続けてからこそ「客観的にどの部分が優れているのか分からない」

――LOCK//IN São Pauloの決勝と今回の戦い、何か違いを感じましたか?

Leo:正直に言うと、あれから様々な試合を経験してきて、当時のことはあまり覚えていないから違いが浮かばないね。ただ今回は彼らの恐れ知らずの勢いで、100%彼らのゲームを展開されてしまったのは間違いないね。

――LOCK//IN São Paulo当時のFNATICと現在ではどのような点で磨きがかかったでしょうか?

Leo:ずっと勝ち続けてきたので客観的にどの部分が優れているのかよくわからないのが本音だね。個人的にはコミュニケーションは改善されたと思ってる。ただそのコミュニケーションが今日は良くなかったかな。まだまだ成長できるので、これからチームで反省会をして次の試合に集中するよ。

――この敗北を通じて何を学べたと考えていますか?

Leo:まずは試合を見直して僕らが犯したミスを確認する。そして何が悪かったのか反省し、次の試合にはより強くなって帰ってくる。負けたと言ってもLower Bracketに進むだけだからね、まだまだ全力でがんばるよ。

――ここまでのグループステージで、対戦したチーム以外のチームで、印象に残ったチームやプレイヤーはいましたか?

Leo:グループでいうと、NRGが予想を下回るパフォーマンスだったね。BLGは予想を超える成績を残してるよね。BLGは僕らと戦った時は多分恐れがあったから彼ら本来の実力を発揮できなかったと思うよ。

――BoasterもZETAは恐れながら戦っていたと言っていました。やはり恐れは伝わってくるものですか?

Leo:確信できるものではないけど、感覚で伝わってくるね。

――Leo選手自身として、グランドスラムを達成するために何が必要だと思いますか? 3連覇に向けてプレッシャーなどはありますか?

Leo:まだトーナメントにいるし、プレッシャーはないよ。ChampionsではMasters Tokyoで倒したチームたちがリベンジを誓って挑んでくるから、僕らは一戦一戦を集中するだけだね。今はLower Bracketに落ちて、ある意味で「失うものがない」状態なんだ。間違いを反省して修正し、次の試合に活かす……といういつも通りのことをするだけ。結果的にグランドスラムを達成できればいいね。

――最後に日本のファンへメッセージをお願いします。

Leo:Masters Tokyoでの応援は素晴らしかったし、アメリカでも日本からの応援が伝わってるよ。時差もあると思うけど、皆さんが僕らの試合を見てくれると嬉しい。また、1年を通しての応援は本当にありがたいと思っているし、これからも応援してほしいね。


今回の敗北によってLower Bracketに回ったFNATICは、8月19日午前4時(日本時間)より、FUT Esportsと対戦します。ここで勝利しても負けられない戦いが続くことになります。

《Okano》
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東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

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