テイクツー・インタラクティブは、最新の決算報告にて自社のAAAタイトルを70ドルで販売していることについて、消費者からの「反発は見られない」とする見解を報告しています。
2020年より一部のゲーム価格は値上げ傾向に
これは、海外2023年5月18日に行われた決算説明会議の中で報告されたもの。参加者のアナリストから“最近一部のAAAタイトルがリリースから数日または数週間で割引されていた”という例を上げ、ここ2年間の傾向として、ゲーム価格が70ドルを基準となりつつあることに消費者が苦労しているのではないかと質問しています。
同社CEOのStrauss Zelnick氏はその質問に対し、現在の最前線となっている70ドルという価格について「消費者からの反発は見られない」とコメント。「消費者は“大ヒット作”か“バリューの高いもの”か、あるいはその両方を求めながら支出を制限している」という事実があると見ており、ありがたいことにTake-Two Interactiveは現在、“大ヒット作”と素晴らしいカタログを持っていると説明しています(VGC経由)。
ゲームの価格上昇傾向に関しては、2020年に発売された同社の『NBA 2K21』が現行世代機初の70ドルとして発表。その後は他社も70ドルを基準とした販売価格が増えてきています。最近では、2023年5月12日に発売された『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が海外で70ドルという価格であることが話題になりました。
リリーススケジュールを守ることによるプレッシャーも
また説明の中で同氏は、ゲームのリリーススケジュールを守ることにより消費者の興味を引いているものの、製品が必ずしもヒット商品とならない状況の中、結果として大きなプレッシャーを感じているとコメント。しかし今後、成長している市場の中でこれも変化していくだろうと予測しています。
ゲーム市場は新型コロナウイルスによるパンデミック後の“巣ごもり需要”によって大きく市場が拡大したことも報告されています(日本での例)。現在はさまざまな状況によって一時期よりは不況であるものの、今でも家庭向けのデジタル市場の注目度は高く、そこには大きなプレッシャーもあるとしています。
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