アルゼンチン・サンタフェ州にて、ミラグロス・ソト(Milagros Soto)さん(12歳)が、自宅の寝室で死亡している状態で発見されました。死因はいわゆる「失神ゲーム」による窒息とみられ、海外メディアなどが報道しています。
「ブラックアウトチャレンジ」などと呼ばれることもある「失神ゲーム」は、背中を強く叩いたりベルトなどで首を絞めたりすることで、自らを意図的に窒息状態に追い込み失神させるという行為であり、日本でも2000年代初頭からいじめや遊びのひとつとして報じられてきました。
死亡した少女の叔母であるローラ・ルケ(Laura Luque)さんは、現地メディアの取材に対し、彼女はいじめに遭っていたとし、この行為をするように仕向けられ、ミラグロスさんは複数回この行為を行った末に死亡したと悲しみを述べています。また、死亡した瞬間の映像も、少女の携帯電話に残されていたとのこと。
このような、意図的に行う危険な行動は総じて「バイラルチャレンジ」と呼ばれ、2人が1人を結託して意図的に転倒させる「トリップジャンプチャレンジ」や、コンセントとプラグの間に硬貨などを差し込んで炎や火花などを発生させる「ペニーチャレンジ」などが存在します。
とりわけ、TikTokなどの動画投稿サイトの台頭に比例して、注目を集めようとして行う危険な行動も目立ち始め、近年では「コロナウィルスチャレンジ」として商店やレストランなどの床を舐めるなどの行為もみられました。
一部の動画投稿者がチャンネル登録者数や話題を集めるために迷惑行為を行うことと同様に、これらは全く以て愚かな行動です。特にどのような結果が伴うか想像することが難しい未成年に対する啓発が求められています。