「いろんな選手と戦えるんだ」というワクワク感しかない―「VALORANT GC CHAMPIONSHIP」初陣に挑んだ「FENNEL HOTELAVA」KOHAL選手が語る【独占インタビュー】

「VALORANT GC CHAMPIONSHIP」初戦、Team Liquidに挑んだ「FENNEL HOTELAVA」KOHAL選手にインタビューを実施。手応えや感想を伺いました。

e-Sports インタビュー
「いろんな選手と戦えるんだ」というワクワク感しかない―「VALORANT GC CHAMPIONSHIP」初陣に挑んだ「FENNEL HOTELAVA」KOHAL選手が語る【独占インタビュー】
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『VALORANT』の国際大会「VALORANT GAME CHANGERS CHAMPIONSHIP」が11月15日(日本時間)よりドイツ・ベルリンにて開幕しました。

各種性別のプレイヤーが活躍する新しいプログラム「GAME CHANGERS」における年間王者を決める今大会には、東アジア予選からたったひとつの枠をもぎ取った日本チーム「FENNEL HOTELAVA」が出場中です。

初戦ではブラジル代表「Team Liquid(TL)」と対戦し、接戦となるも、マップスコア1-2で惜敗。本稿では、試合の模様と、KOHAL選手へのインタビューの模様をお届けします。

TLピックの1stマップ:アセントでは、序盤は防衛スタートのTLがミッドのコントロールを完璧に見せるだけでなく、撃ち合いでも優位性を見せ、ラウンドスコア3-9と圧倒。攻守交代後も攻撃に転じたTLの猛攻を止めることができず、FLも抵抗を見せるも4-13と敗北。

2ndマップ:アイスボックスでは、suzu選手がオーメン、Len選手がヴァイパーのWコントローラー構成を見せるFL。suzu選手のオーメンはデュエリストのような動きで相手を翻弄していきます。

攻撃スタートのFLは揺さぶりに応じないTLに苦しむも、6-6とまずまずな折り返し。ところが防衛に転じたFLはsuzu選手のひっかき回るようなシュラウドステップや、Festival選手の確実なキルによってペースを握り、13-8でピックマップをしっかりと勝ち切りました。

3rdマップ:ブリーズでは、FLのスリフティが光るシーンなどがありつつ、TLがスリフティを返すなど、序盤から鍔迫り合いの展開に。6-6で攻守交代するも、攻撃に転じたTLが上手い揺さぶりを見せ、最終ラウンドスコア9-13で敗北。マップスコア1-2で、TLが勝利を収めました。

今回は、試合を終えたばかりの「FENNEL HOTELAVA」KOHAL選手へインタビューを実施。TL戦の感想や、試合の内容について伺いました。

――試合お疲れ様でした。まずは試合を終えての率直な感想をお願いします。

KOHAL選手:めちゃめちゃ楽しいです。オフラインは楽しいですね。

――オフラインならではの緊張などはありましたか?

KOHAL選手:自分はないです。みんなもそうだと思いますが、「いろんな選手と戦えるんだ」というワクワク感しかないですね。チームでは数名緊張している選手もいましたが、以前の東アジア予選の初戦に比べたら、緊張はないと思います。

――緊張もなくリラックスして試合に臨めているんですね。

KOHAL選手:そうですね。良いメンタルで試合ができていると思います。

――ボイスチャットも良い雰囲気でしたか?

KOHAL選手:チームとして多少のミスはありましたが、修正できるようなものばかりなので、ちょっとした緊張からでてくるようなものだと思います。

――TL戦は、どのような気持ちで試合に臨みましたか?

KOHAL選手:ただ勝つだけですね。勝つことしか考えていませんでした。

――心持ちとしてはチャレンジャーのような気持ちなのか、肩を並べているという気持ちなのか、どちらでしたか?

KOHAL選手:チャレンジではないですね。みんなもそうですが、勝てると思って試合をしています。

――1stマップ:アセントでは苦しい内容でしたが、実際にプレイしていかがでしたか?

KOHAL選手:日本のチームと比べても、海外のチームは攻守関係なくプッシュしてくるスタイルが多いので、そこにしっかり対応していければ、というところですね。撃ち合いで負けていると感じることはありませんでした。

――やはりエリアコントロールが課題のひとつでしょうか。

KOHAL選手:攻撃のとき、私たちのコントロールでは、ミッドからマーケットを取れていても、別の場所で破壊されてしまうシーンが多くて、相手が対策してきたなという感じでした。

――一方の2ndマップ:アイスボックスはとても良い内容でした。Wコントローラーがとても刺さっていましたね。

KOHAL選手:やってて楽しかったですね。Wコントローラーも、相手が対策できていないように感じました。

――Wコントローラーは温めていた構成なんでしょうか。

KOHAL選手:あの構成は、ブートキャンプ最後の数日で作ったもので、練習量は他のマップと比べても少なかったと思いますね。

――驚きです。IGLとして気をつけた部分はありますか?

KOHAL選手:高めの位置でワンピック取ったあと、しっかり引くまでにどう対応するかや、敵がプッシュしてきた逆の方向に対してどのラインで見極めるかなど、防衛ではしっかりエリアコントロールできていたと感じますね。

――3rd:ブリーズでは、変化をつけた攻め方がとても刺さっていました。IGLのKOHAL選手の指揮だったんですか?

KOHAL選手:自分のIGLは、そこまで断言したりしないんです。前線で戦っているデュエリストたちと、後ろにいる自分たちの肌感って違うんですよ。そういうのを、Festivalとsuzuが感じ取って「ここいける!」や「こうしよう」と提案してくれます。私は中盤からの動きだったり、設置後の動きを見ている感じです。

――現地ではスクリムも実現していると思いますが、日本リージョンとの違いなどありますか?

KOHAL選手:壁抜きがめっちゃ上手いなと思いますね。身体を出してから頭を追うリコイルのまま倒され倒されたりとかしますね。

――Festival選手を交えての日本でのブートキャンプは、チームにとってどのようなプラス効果があったと考えていますか?

KOHAL選手:5人揃うと、士気が高まりますね。やっぱり4人よりも5人のほうが良いです。

――最後にひとこと、明日の試合への意気込みと、ファンへメッセージを頂けますか?

KOHAL選手:いつも応援ありがとうございます。あとは勝つだけしかないので、気を引き締めて、勝ちにいきたいと思います。日本では夜遅くだと思いますが、起きて応援していただいて、ありがとうございます。ちゃんと声届いてるんで、みんなで頑張っていきたいと思います。

――ありがとうございました。


ハキハキと語るKOHAL選手からは、世界トップレベルの大会で互角に渡り合えることが当然であり、それに対する楽しさを存分に感じているような様子が伺えました。「FENNEL HOTELAVA」は、11月18日(金)早朝に行われるEMEA代表「Guild X」との、生き残りを賭けた戦いに挑みます。

《Okano》
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「最高の妥協点で会おう」 Okano

東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

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