国際的なインターネットセキュリティ会社カスペルスキーはゲームタイトルを装ったマルウェアによる攻撃が増加傾向にあるとの調査を発表(調査期間:2021年7月1日から2022年6月30日)しました。
調査によると2021年上半期と比べて2022年上半期でのマルウェアによる攻撃の数は13%増加しており、調査期間中の攻撃を受けた人の数は38万人にのぼるようです。感染したデバイスはアカウント情報や決済データ等を奪われる危険性があり、キーボードの全入力やスクリーンショットの収集を行うことができるソフトがインストールされる場合もあるといいます。
これらのマルウェアは『Roblox』『FIFA』『マインクラフト』といったユーザー数の多いゲームから『ELDEN RING』『HALO』『バイオハザード』といった最新のゲームまでその拡散に利用しています。感染する場合、公式ではない第三者のwebページからダウンロードした場合がほとんどで、特に新しいゲームを安く、あるいは無料で入手しようとする際に顕著だと報告しています。また、「PUBG」等のゲームストアを模したフィッシング詐欺も増加中です。
以前にもe-sport人気を利用したフィッシング詐欺を取り上げましたが、コロナ禍を経て大幅に成長したゲーム業界は詐欺の標的としても存在感を増していると同社のリサーチャーAnton V. Ivanov氏はコメントしています。怪しいショップや違法な方法でのゲームのダウンロードは結果として大切な情報や財産を失うことに繋がります。当然のことですがゲームを入手する際は正規の手段を利用することをお勧めします。