ライブストリーミング配信サービスTwitchは公式ブログにて一部のストリーマーとの契約におけるサブスク収益配分率の見直しを発表しました。一時期の特定のストリーマーとの契約に含まれていた70/30と呼ばれるプレミアム付きサブスク契約条件の収益配分は収益額が10万ドルに達するまでの適用になります。
Twitchでのサブスク収益は一般的に収益の純利益を50/50のベースラインで配分しています。しかし一部のストリーマーに対して通常契約に加えサブスク収益の配分比率を70/30とするプレミアム付きサブスク契約条件を結んでいた時期がありました。現在ではこの契約の新規提供は行われていませんが、その存在の透明性と提供基準の一貫性がないこと、多くの場合大手ストリーマーへ提供されていることから、配信規模に応じて収益配分に差が出るのは問題があるとして今回の決定に至ったとのこと。
しかし単にすべてのストリーマーの契約を標準とすることは現在70/30での契約を適用しているストリーマーの生活に影響が大きく、そういったストリーマーの多くは現在のTwitchを築く過程に貢献があったとの考えから、サブスク収益額が10万ドルに達するまでは70/30を維持し、それを超えた分について50/50の収益配分が適用することとしたそうです。70/30が適用されているストリーマーの90%は現時点でこれによって受ける影響はなく、影響を受ける場合にも他の収益獲得方法の提供で補填できるよう考えているといいます。施行は2023年6月1日からとなっており、施工日以降の契約更新時に収益率が変更されます。
また、公平性以外に70/30をやめる理由としてサービスのコストのために全ストリーマーに70/30を提供することは難しいことを挙げ、支払い下限額の引き下げによる取り組みでストリーマーには今後も歩み寄るとしています。
公式ブログでは影響を受ける一部のストリーマーに向けて説明したメールの内容も添付されています。