アクティビジョンは6月9日に自身が運営する『Call of Duty: Modern Warfare 2』と『Call of Duty: Warzone』から特定のゲーム内スキンを削除しました。これはスキンに関連のあるストリーマーの反LGBT+発言を受けてのものとされています。
社会の要請と自身の信条の間でどう振る舞うべきか?
きっかけとなったのは6月8日にe-スポーツのコメンテーターとして知られるChris Puckettさんが、自身のTwitter上にてとある動画を共有したことから始まります。
Chrisさんの動画は、カルフォルニアの学校近くで発生した「反LGBT+派」と「LGBT+賛成派」の衝突の様子を撮影したものでした。
これに対し、ストリーマーのNickmercsさんは「小さな子どもたちをそっとしておいてあげるべきだ。それこそが一番の問題だ」とのコメントを投稿、この発言が反LGBT+的と判断されたことから、Nickmercsさんのゲーム内スキンが削除されることとなったのです。
Nickmercsさんは一連の中で謝罪は拒否した上で自身の反LGBT+的信条は固持するとしており、スキン削除に対しての反応は特に示していません。
なお、今回削除されたスキンは5月31日に実装されたもので約1週間での異例の速さでの削除となります。この対応の速さからして、アクティビジョンは「価値観の多様化」について神経質になっているといえそうです。
世界で急速に続く価値観の変化は、衝突や軋轢を生みつつあります。今回の1件のように、社会の要請と個人の価値観や信条の間でどう振る舞うべきか、一概に善悪で判断できない難題であることはいうまでもありません。ただ、自身の発言がどのような影響を及ぼしうるのか、いま少し慎重になる必要があるのではないでしょうか?
※UPDATE(2023/6/10 0:20):一部修正し、再公開しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございました。