「SS熊本」「名古屋OJA」「広島iXA」「CAG大阪」…「SFL2023」に挑む選手たちへインタビュー!『スト6』稼働直前に使用キャラクターや意気込みを直撃【UPDATE】

「Saishunkan Sol 熊本」「名古屋 OJA BODY STAR」「広島 TEAM iXA」「CYCLOPS athlete gaming」の選手たちの宣材撮影にお伺いし、「SFL 2023」に関するインタビューを実施しました。

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2023年5月11日に「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023」(以下「SFL 2023」)に出場する全選手36名が発表されました。

「SFL 2023」の見どころは、なんと言っても競技タイトルに、2023年6月2日より正式稼働となるシリーズ最新作『ストリートファイター6』を採用しているところです。その正式稼働を直前に控え期待感が高まる5月某日、都内の撮影スタジオにて二日間にわたり「SFL 2023」におけるPR用撮影が行われました。

本稿では初日の撮影の模様と、撮影の合間に行った各チームへのインタビューをお届けします。



◆SFL2023は9チーム合計36名が参戦。現場では『スト6』の話題で持ちきりに

「SFL 2023」は「SFL 2022」より1チーム増えて、9チーム合計36名の選手が参戦します。初日の撮影では「Saishunkan Sol 熊本」「名古屋 OJA BODY STAR」「広島 TEAM iXA」「CYCLOPS athlete gaming OSAKA」の4チームのメンバーが現場に集まり、公式HP用の写真撮影や、SNS用のインタビュー収録、PR動画用の素材撮影が行われました。

各チームはおだやかな雰囲気で過ごしつつも、話題になるのはやはり『スト6』。現場で気になっているキャラクターや、体験版を踏まえた上での攻略、今後の戦術の予想などを活発に情報共有していたようでした。

◆各チームへ、使用予定やキャラクターや操作システム、意気込みなどをインタビュー

続いては、撮影の合間に行った、チーム全体の特徴や、各選手の使用キャラクター候補などのインタビューをお届けします。

Saishunkan Sol 熊本

「SFL 2022」では、本節を3位と好成績を収め、プレイオフもグランドファイナルまで進出しましたが、最後はGood8に敗れて準優勝となった「SS熊本」。チームメンバーは写真左側からササモ選手、Shuto選手、ひぐち選手、ネモ選手

――チームの特徴や強みはどんなところでしょうか?

ネモ選手:まず明確に挙げられるのが、若手プレイヤーが揃っているところが一番の特徴ですね。今期リーグは『スト6』が採用されているのが最大のポイントですが、現状では同作について「ドライブインパクトに反応して反撃する」といった、経験よりもプレイヤーの身体能力が活きるゲーム性だなという印象を持っています。その点で若手が多いのはアドバンテージになりうるなと考えていますね。

Shuto選手:若手プレイヤーって、経験などは当然先輩プレイヤーに劣るんですけど、その分「勝利への意欲」が強いんですよ。今回のチームメンバーはそういった思いを持ったメンバーが集まっているので、チーム全体としての「爆発力」は他に無い強みだと思います。

――SFL 2023は、正式稼働からわずか1ヶ月程度で始まります。現時点での取り組みや、正式稼働後のプランについて聞かせてください。

ネモ選手:まずはメンバー各々が自分に合ったメインキャラクターを早く見つけることが最重要ですよね。加えてできる限り『スト6』のゲーム性に自分達を馴染ませていくことが必要だと考えています。

ひぐち選手:「レベルの高いオフライン対戦会」に積極的に参加したいと考えています。僕が『ストV』をしっかりやり込もうと思った当時、ちょうど新型コロナが流行してしまい、オフラインで対戦することが難しくなってしまったんですね。それに比べると今はようやくオフラインでの対戦ができる状況になったので、よりそういった思いが強いですね。

――まだ正式稼働前ですが、現時点でのメインキャラクターの候補や操作スタイル選択はどう考えていますか?

ネモ選手:とりあえずJPでクラシック操作かなと考えていますね。完全新規のキャラクターということもあり、ポテンシャルがどの程度かは全くわからないですが、それでも使ってみようかなと。もしリーグで戦い抜くのが難しいと感じたら、他のキャラクターを起用することも視野に入れていますね。

Shuto選手:マリーザですね。元々ガタイの良いキャラクターが好みで、シンプルに見た目が好みなんです。操作システムについては、モダン操作だと使える技の総数が減ってしまうところと、操作そのものにも慣れなくてはいけないところがネックだと思うので、まずはクラシック操作で取り組みます。

ひぐち選手:リーグの開始時期が正式稼働から間もないこともあり、『ストV』の経験が活かせるガイルをクラシック操作で使う予定です。他のプレイヤーが新しいキャラを模索する中で、今まで使い込んできたキャラクターを選ぶことで、攻略や練度の部分で少しでもリードを取ろうという狙いですね。

ササモ選手:ディージェイをクラシック操作で使おうと思っています。モダン操作については、ディージェイがそちらに合っていれば使うつもりですし、サブキャラにモダン操作が活きるキャラクターを選ぶ可能性もあると思います。

――5月上旬に各チームのロスターが発表となりました。今回注目しているチームや選手個人について教えてください。

ネモ選手:CYCLOPS athlete gaming OSAKAのかずのこ選手の参戦が、個人的にも周りの選手も注目していますね。チーム自体が初参戦であり、GO1選手やフェンリっち選手も他格闘ゲームタイトルで活躍しているプレイヤーです。ナンバリングが変わった今期だからこそ、警戒すべきチームだと思っています。

Shuto選手:僕は忍ism Gamingのももち選手と藤村選手です。体験版で対戦をする機会があったのですが、すでにレベルが高くて驚きました。当然正式稼働後はさらに強くなるので、どこまで攻略を進めて試合に臨んでくるのか、今から気になりますね。

――「SFL 2023」ではどういったところがリーグで勝ち抜く上でのポイントになりそうですか?

ネモ選手:『スト6』はドライブゲージを上手く管理できるかどうかが鍵になると考えています。ドライブゲージにはいろいろな用途があり、『スト6』の目玉ポイントですよね。周囲を見ると、ドライブラッシュやドライブパリィといった共通システムを重要視しているように感じますが、個人的にはオーバードライブ版の必殺技の可能性が気になっていて、キャラクターによってはそれが軸になることもあるのではないかと期待していますね。

Shuto選手:『ストV』は硬派なゲーム性だと思っていて、試合で起こり得るシチュエーションを想定した練習をすることが重要でした。それに比べると『スト6』はドライブパリィを絡めた読み合いなど、想定外のことも起きやすいのかなと予想しています。その点では、その場その場での一瞬の判断力や瞬発力に長けたプレイヤーが活躍しそうですね。

――リーグに向けた意気込みをお願いします。

ネモ選手:「SFL」に参加するようになってもう長いことになりますが、『スト6』で戦うのは一年目になります。特に今期はオフラインでの取り組みもいろいろできますので、今までとは違った新しい環境に、できるだけ早く適応できるように努力し、今期こそは優勝を果たしたいと思います。

Shuto選手:「SFL」に参加するようになり、今期で6年目になります。“SFL 2022”でようやく勝てるようになり、苦労もありましたが、それ以上に勝つ喜びを知ることができて楽しかったんです。“SFL 2023”もそういった楽しさを忘れずに、一つ一つに取り組んでチームを引っ張っていきたいと思います。

ひぐち選手:僕は『ストV』を精力的に取り組んで、それなりに結果も出せたと思います。“SFL 2023”はタイトルが変わることで、自分の実力が通用するかどうかは、周りはもちろん自分自身も気になっています。僕の現状の評価は“『ストV』で強かったプレイヤー”だと思っているので、『スト6』でも活躍できるようにしっかり取り組んで、“格闘ゲームが強いプレイヤー”という評価に変わっていくように頑張りたいです。

ササモ選手:リーグ初参戦であり初の大舞台なので、不安や緊張もかなりあるのですが、それに負けず自分がチームメンバーを引っ張っていくくらいの気概を持って取り組んでいこうと思っています。応援よろしくお願いします。

広島 TEAM iXA

「SFL 2022」では、本節で苦しい期間が続き、8位となった「広島iXA」。メンバーは写真左側からキチパ選手、ACQUA選手、ストーム久保選手、じゃじい選手

――チームの特徴や強みはどんなところでしょうか?

ストーム久保選手:今期の広島 TEAM iXAは、リーダーである自分以外のメンバーが総入れ替えになっているのが大きな見所です。メンバーを入れ替えた経緯としては、「SFL 2023」は新規タイトルである『スト6』が採用されるので、所属メンバーの中でも攻略に取り組める時間がより多くとれるプレイヤーを選出することにしました。

加えてこれは図らずもなのですが、「SFL 2022」に出場ができず悔しい思いをした選手が複数人いるという側面があるんです。なので、今期はその悔しさをバネに勝ちを目指すというテーマも生まれました。

ACQUA選手:僕やキチパ選手、じゃじい選手は「SFL 2022」では出場している選手のスパートリングパートナーとして取り組んでいました。その取り組みも充実していたのですが、やはりせっかくなら選手として参加したいといった思いが強くありましたね。

――SFL2023は、正式稼働からわずか1ヶ月程度で始まります。現時点での取り組みや、正式稼働後のプランについて聞かせてください。

ACQUA選手:キャラクター選びから始まるのは当然なのですが、『スト6』がどういったゲームなのかという全体像を掴むのが大事だと考えていますので、まずはそういった視点を持ってプレイする予定です。メンバー各々がそれぞれの視点で攻略を進めて、それを持ち寄った上でチームとしての戦略を組んでいくことになると思います。

――まだ正式稼働前ですが、現時点でのメインキャラクターの候補や操作スタイル選択はどう考えていますか?

ストーム久保選手:元々いろいろなキャラクターを使うタイプなので全然決まっていないのですが、その中ではエドモンド本田、ブランカ、マリーザが候補です。トレーラームービーなどを見る限り、候補のキャラクターたちは稼働から間もない時期なら強そうな気がしてるんですよね。

ただ一方で、「SFL」の舞台でそれが通用するかどうかはまた違う問題でもあるので、その辺りの判断はプレイしつつ考えていきます。操作スタイルはいったんクラシック操作から始める予定ですね。

キチパ選手:第一候補はザンギエフですね。僕の中で候補に入るのはコマンド投げを持っているキャラクターなので、次点としてマノン、マリーザ、リリー、エドモンド本田も考えていますね。

操作タイプはクラシック操作から始めますが、モダン操作も調べていく予定です。モダン操作は使える技が減ってしまうので、どの技が使えなくなるのかなどを吟味したうえで、採用することもあるのかなといった具合です。

ACQUA選手:自分はまず「なんでも使う」スタイルなのと、「SFL」がチーム戦ということを加味して、他のメンバーの使用キャラクターが決まってから、それを補えるようなキャラクターを選ぼうかなと考えています。操作スタイルはクラシック操作から入る予定ですが、キャラクター選びと同様に柔軟に判断する予定です。見た目だけで言ったらジェイミーはかなり好みですね。

じゃじい選手:今のところはリュウかルークが候補です。僕は今まで他の格闘ゲームでもスタンダードな中で一番強いと思うキャラクターを選んできたので、今回もその流れを意識しています。操作システムはクラシック操作を予定していますが、臨機応変に対応できるように準備していますね。

――5月上旬に各チームのロスターが発表となりました。今回注目しているチームや選手個人について教えてください。

ストーム久保選手:名古屋 OJA BODY STARのKEI.B選手ですね。ロスターが発表された当初は全く聞いたことが無かったので「誰だ?」って思ったのですが、調べてみたら知っている名のあるプレイヤーだったので納得しました。

実は過去にKEI.B選手をチームに誘ったこともあったのですが、当時は都合が折り合わなかったんです。彼は新規タイトルのスタートダッシュに強いプレイヤーなので、最も警戒しているプレイヤーの一人ですね。

ACQUA選手:チームで見ればやはりCYCLOPS athlete gaming OSAKAですよね。格闘ゲームのエリートが集まっている集団なので警戒心はありつつも、『ストV』をやり込んでいるプレイヤーが少なかったり、チーム戦は未経験という側面もあるので、易々とは負けたくないなといった思いがありますね。

――「SFL 2023」ではどういったところがリーグで勝ち抜く上でのポイントになりそうですか?

じゃじい選手:個人的に注目しているのはドライブパリィです。他のシステムと比べても、ドライブパリィはプレイヤーによって使い所や考え方に差が出る部分だと思います。まずドライブパリィを上手く活用することが大事だと考えていますね。

ACQUA選手:ドライブパリィを絡めた話では、『スト6』は守る側がただ受けるだけでなく、強気に読み合っていけるゲームだと思っています。その点では攻め側はいろいろ考えながら判断しなくてはいけないのが難しいところですよね。

僕としてはその重要性を意識しつつも、より安定した攻めができるような手段があれば価値が高いと考えています。例えばキンバリーの細工手裏剣を、相手の起き上がりに重ねるといった使い方はそれができそうなので、特に研究していきたいポイントですね。

――リーグに向けた意気込みをお願いします。

ストーム久保選手:「SFL 2022」では個人の成績が奮わなかったので、「SFL 2023」は同じような結果にならないように頑張りたいです。特に今回は他のメンバー3名が念願の出場を果たしたなかで、リーダーというなおさら活躍しなければいけない立場にいます。プレッシャーも感じますが、それに負けないように取り組んで良い成績を残したいと思います。

キチパ選手:僕は過去のSFLに参加していたのに、「SFL 2022」には参加できなかったことで、とても暗い気分で過ごすことになりました。そういった流れから今回はまた活躍の機会をもらえたので、二度と同じ思いをしないように全力で取り組みます。

また個人的には「リベンジ」というテーマがあります。僕をドラフトで選ばなかった人たちに試合で勝利し、広島 TEAM iXAが優勝することで過去の僕は救われると思っているので、その思いが果たせるように全力で取り組みます。

ACQUA選手:初めてリーグに参戦できる嬉しさもあるのですが、ここはゴールではなくスタートラインです。チームの勝利を最優先にして、攻略などを積極的に情報共有していきたいです。まずは1stステージ、続く2ndステージ、そしてグランドファイナルでの優勝と上を目指していきます。

じゃじい選手:僕は今回出場している選手の中で、『ストV』をメインにプレイしつつもプロライセンスを持っていない唯一の選手だと思います。また「SFL 2023」ではチームが最下位だったこともあり、自分とその周囲の評価が低い状態だと感じています。

そういった状況を踏まえて、「SFL 2023」は全てをひっくり返してやろうという思いがあり、何よりも勝ちに徹して頑張っていきます。

名古屋 OJA BODY STAR

「名古屋OJA」は 「SFL 2022」で本節をGood 8 Squadに次ぐ2位で通過。プレイオフも抜けてグランドファイナルまで進みましたが、準決勝で惜しくも敗れて3位に。メンバーは写真左側からKEI.B選手、あきら選手、鶏めし選手、オニキ選手

――今回のチームの特徴や強みはどんなところでしょうか?

あきら選手:特色としては僕以外のメンバーが変更となり、チームカラーがガラっと変わったことですね。鶏めし選手を別のチームから引き入れ、オニキ選手は「SFL 2021」以来の出場となります。

最大の特徴は「SFL 2023」で初参戦となったKEI.B選手なんですが、彼はもともと他の格闘ゲームタイトルで強豪として知られており、名古屋出身のプレイヤーです。個人的にも期待していますね。あとは他のチームと比較した時に、チームメンバー全員が「兼業プロゲーマー」という点も挙げられます。より視聴者の皆さんに近いメンバーの集まりと言えますね。

――SFL2023は、正式稼働からわずか1ヶ月程度で始まります。現時点での取り組みや、正式稼働後のプランについて聞かせてください。

鶏めし選手:まずは『スト6』というゲームを理解するところからですよね。私は『ストV』やそれ以前からダルシムをメインキャラクターとして使い続けているんですが、今まで培ってきたノウハウを活用して、いち早く『スト6』に馴染んでいくことができれば、より勝利に近づけると考えています。

KEI.B選手:ゲームに限らないことですが、「時間対効果」を追い求めていくことが大事だと考えています。調べ事や練習などに充てられる時間が限られている中で、「何に取り組むべきか」といった優先順位を付けていくことが鍵だと思います。

オニキ選手:効率という話では、一人で取り組んだうえでの成果は限界があるので、積極的に周りのプレイヤーたちと情報交換をしたいと考えています。

――まだ正式稼働前ですが、現時点でのメインキャラクターの候補や操作スタイル選択はどう考えていますか?

あきら選手:『ストV』でも使っていたキャミィをクラシックで使いたいなと思っていますね。キャミィは機動力があるのと、空中から軌道を変化させつつ攻撃できたりと、自分からジャンプして攻められるキャラクターなんですよね。そこが自分自身のスタイルと合っていたので好きだったんですよ。

空中からの攻めはジェイミーも可能なので、キャミィやジェイミーのポテンシャルが高いと嬉しいなって期待していますね。

鶏めし選手:もちろんダルシムですね。操作スタイルはクラシック操作でいきます。元々あまり器用なほうではないので、モダン操作に慣れるには時間が掛かりそうなのと、ダルシムというキャラクターは通常技の使い分けが重要なキャラクターなので、出せる技の数が減ってしまうモダン操作とは相性が良くないと予測しています。

オニキ選手:ディージェイをクラシック操作で使おうかなと考えています。必殺技が溜めコマンドで出せるキャラクターを選びたいなと思っていて、ディージェイは過去の作品で溜めコマンドだったため良さそうかなと。

僕は現在レバーレスコントローラーを使っているのですが、もしディージェイの必殺技が波動拳や昇龍拳と同じようなコマンドなのであれば、レバータイプのコントローラーに変更することも想定していますね。モダン操作も視野に入れているので、使用デバイスと絡めて柔軟に判断するつもりです。

KEI.B選手:キャラクターはケン、キンバリー、JPを候補にしています。操作はクラシック操作ですね。もともと自分から攻められるキャラクターが好きなので、ケンとキンバリーは良さそうだなと思っています。一方のJPは、相手に対策をされづらそうなので、正式稼働から間もない「SFL 2023」では活躍しやすいのではないかと予想しています。

――5月上旬に各チームのロスターが発表となりました。今回注目しているチームや選手個人について教えてください。

あきら選手:このインタビューの前にメンバー間で話し合っていたんですが、全員一致でCYCLOPS athlete gaming OSAKAでしたね。メンバーそれぞれがいろいろな格闘ゲームタイトルで活躍されていて、とても華のあるチームだなっていう印象と、スタートダッシュにも強そうな印象があるので、「SFL 2023」でも初めからかなり強いのではないかと予想しています。

鶏めし選手:Saishunkan Sol 熊本の動向が気になりますね。リーダーであるネモ選手はベテランですが、それ以外の3選手は若手プレイヤーです。彼らがスタートダッシュでどういう取り組みをして、試合までに仕上げていくのかに注目しています。

――「SFL 2023」ではどういったところがリーグで勝ち抜く上でのポイントになりそうですか?

KEI.B選手:ドライブラッシュの使い方がとても大事だと思いますね。ドライブゲージを活用していく際にまず注目されるのはドライブインパクトなんですが、その先に進んでいくとドライブラッシュがポイントになります。

ドライブラッシュは立ち回りからいきなり出すパターンと、通常技からキャンセルして出すパターンがありますが、どちらも強力な行動なので、使いこなすことができれば他と差が付きやすいポイントではないかと思います。

あきら選手:僕はドライブパリィとバーンアウトにも注目していますね。まずドライブパリィについては、上手くジャストパリィをすることができれば守り側が大きなリターンを得られるため、ジャストパリィをできるかどうかは試合の展開が大きく変わるところだと思います。

バーンアウトについては、もし「相手をバーンアウトさせる戦略」を組むことができればかなり強力だと考えています。『スト6』の中でも有利と不利が明確になるポイントなので、バーンアウトを意識した戦い方はポイントになると思います。

――リーグに向けた意気込みをお願いします。

あきら選手:「SFL 2022」を終えた時に、自分自身としては楽しかったという思いが強かったんですけど、後から写真で振り返って見てみると、天を仰いで涙をこらえているようなシーンがあったんですよね。それってやっぱり悔しさが強かったんだろうなって改めて思ったので、「SFL 2023」では笑顔で終えられるように、つまりは優勝を果たせるように頑張りたいと思います。

鶏めし選手:ダルシムというキャラクターは相手に対応していくキャラクターなので、スタートダッシュという面では難しいところもあります。一方でSFLはチーム戦なので、自分としては焦らずに、相手のキャラクターへの対策をじっくりと詰めて、試合に臨みたいと思います。

オニキ選手:2022年は僕にとって社会人1年目であり、個人的に安定した環境ではなかったため参加を見送ったのですが、今回の「SFL 2023」にまた出場できたことがまずは嬉しいですね。今回は『スト6』なので、何もかもが新しいものだらけですが、そんな中で自分自身の新たな一面も出せたら良いなと思っているので、応援よろしくお願いします。

KEI.B選手:今回参戦するにあたって、あきら選手が僕を推してくれていて、チーム首脳陣に働きかけてくれたっていう経緯があるんですが、その理由としてスタートダッシュの強さがあると考えています。実際にチームメンバーやスタッフの方とお会いして、勝利への熱い思いを感じることができました。そういった皆さんやファンの方々の期待に応えられるように、優勝を目指して頑張っていきたいと思います。 

CYCLOPS athlete gaming OSAKA

「SFL 2023」で唯一の初参戦となったCYCLOPS athlete gaming OSAKA。メンバーは写真左側からGO1選手、フェンリっち選手、どぐら選手、かずのこ選手

――今回のチームの特徴や強みはどんなところでしょうか?

GO1選手:僕たちは「SFL 2023」で初参戦するチームとなりますが、4人のうち3人が同年代で、なおかつ4人全員の仲が元からとても良いところが、特徴であり強みでもあると考えています。加えて、メンバーそれぞれがいろいろな格闘ゲームタイトルで世界的に活躍した経験があり、格闘ゲームというジャンルが得意である面もありますね。

どぐら選手:「SFL 2023」はいわば50メートル走だと思っているんです。勝率を高めていく観点では、時間をかけて実力を伸ばしていくより、「そんな戦術があるのか?!」というような、虚をつくポイントを用意しておくことが良いのかなと考えていますね。

――SFL2023は、正式稼働からわずか1ヶ月程度で始まります。現時点での取り組みや、正式稼働後のプランについて聞かせてください。

GO1選手:「ストリートファイター」の醍醐味の一つは「地上戦」と呼ばれるもので、その点は他の選手の方が長けていると思います。一方で僕たちは、いろいろな格闘ゲームを攻略してきたことで、バトルシステム面をうまく活用した攻略といった取り組みが得意です。

その強みを活かして、他のチームよりもより高いレベルで攻略を詰めていくことで、他のチームと差をつけていきたいなと考えています。

――まだ正式稼働前ですが、現時点でのメインキャラクターの候補や操作スタイル選択はどう考えていますか?

GO1選手:僕はとにかく強いキャラクターを選ぶようにしていますが、現状までの情報を総合すると、ジュリが候補になっています。一方で好みで言えば、遠距離で戦えるキャラクターが気になるので、JPも注目していますね。自分がキャラクターを動かすうえではクラシック操作を考えていますが、相手キャラクターの対策をしていく上では、モダン操作に慣れておく必要もあると考えています。

フェンリっち選手:これまで新しい格闘ゲームでキャラクターを選んだ際には、見た目のインパクトが強いキャラクターを選びました。その点ではマリーザが自分の好みに合っているので、かなり気になっていますね。操作スタイルはやはりクラシック操作になるのではないかなと考えています。

モダン操作の場合、使える技の数が制限されてしまうのが気になっているので、まずはクラシック操作でキャラクターのポテンシャルを理解しつつ、上手く活用できそうならモダンも使っていくと思います。

かずのこ選手:スピードが早くて攻めが強いキャラクターを選ぶことが多いので、その点ではキンバリーとキャミィが候補です。操作スタイルについてはまだ検討の段階で。体験版ではモダン操作を中心に練習して、可能性を模索しています。クラシック操作は長く親しんできたスタイルなのですぐ馴染ませられるので、いろいろ試してみて判断しようと考えています。

どぐら選手:ジェイミーに注目しています。βテスト版をプレイしたプレイヤーから、それほど高い評価は聞いていないんですが、むしろ虚を突くという点からアリなのかなと。操作システムについてはクラシック操作をベースに考えていますが、モダン操作による強力な戦術などが出てきたら検討するかもしれません。

――5月上旬に各チームのロスターが発表となりました。今回注目しているチームや選手個人について教えてください。

どぐら選手:魚群のマゴ選手ですね。『スト6』の体験版が出てからかなりやり込んでいるようなんですよ。また魚群をチームで見た時に、スタートダッシュに強いメンバー構成だなとも感じているので、個人的に最も注目しているチームですね。

かずのこ選手:Good 8 Squadの立川選手ですね。元々所属しているチームが一緒ということもありますが、他のプレイヤーと比較して特にモダン操作をやり込んでいるんですよ。モダン操作の可能性をどこまで見出してくるのか、最終的にクラシック操作とどちらを選ぶのかといった動向が気になりますね。

――「SFL 2023」ではどういったところがリーグで勝ち抜く上でのポイントになりそうですか?

どぐら選手:もしかしたら可能性があるのかなというところだと、ドライブリバーサルは気になっていますね。現状ではドライブインパクトやドライブラッシュなど、攻めのシステムに注目が集まっている印象です。一方でドライブリバーサルはまだそれほど活用されていないので、その可能性を模索していくことは、他のチームと差を付けられるポイントになるかもしれません。

似たような観点だと、敢えて使用率が低そうなキャラクターを選ぶというのも、対策の難しさから有効になり得ると思います。

――リーグに向けた意気込みをお願いします。

GO1選手:『ストV』が稼働した当初はカプコンプロツアーにも参加していましたが、優勝することができませんでした。今回『スト6』という新しいタイトルが出たことをきっかけに、今まで以上に活躍したいという思いがあります。まずはCYCLOPS athlete gaming OSAKAのみんなと力を合わせて、楽しみつつもしっかりと勝ち切りたいなと思っております。

フェンリっち選手:個人的にはチームで大きな大会への参加経験がほとんどなかったので、その機会を「SFL 2023」という大舞台で迎えることができたのが嬉しいです。今まで「ストリートファイターシリーズ」を深くまでやり込むことが無かったので、他のメンバーの足を引っ張らないように、努力していきたいと思います。

かずのこ選手:「SFL 2023」にCYCLOPS athlete gaming OSAKAで参戦するにあたって、当初チームメンバーから誘ってもらった際に、個人的には少し気が引けていたんです。でも3人のメンバーが僕に対してとても信頼を寄せてくれていて、温かい言葉もかけてくれたのが参加を決意するきっかけになりました。『スト6』といった新しいタイトルでSFLに挑める絶好の機会をいただいたので、良い結果を残せるように、全力で頑張りますので、応援よろしくお願いします。

どぐら選手:我々は「SFL 2023」に参加する他選手をはじめとして、視聴者の方々からも大きな関心を寄せてもらっているなという自覚があります。その期待に恥じないような取り組みをして、良い試合をお見せして「SFL 2023」を盛り上げられるように頑張りたいと思います。

【UPDATE 2023/05/25/11:15】一部チームと選手の名称に誤りがございました。謹んで訂正いたします。

《ベックス@インサイド》
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