ゲームエイジ総研は、ゲーマーにとってのエナジードリンクに関する調査結果を発表し撒いた。
コンビニやディスカウントストアなどですっかりおなじみの存在となったエナジードリンクは、ゲーム系のイベントに協賛するなど、ゲーマーをターゲットとして視野に入れているブランドも見られます。ゲーマーとエナジードリンクの相性は、どのようなものなのでしょうか。
調査結果サマリー
・ゲーマーのエナジードリンク飲用経験は58.9%
→半数以上が飲用経験あり
→「積極的に購入」から「もらった時だけ」など接し方は幅広い
→飲用経験に年齢差はあまり見られず
→もっとも飲用経験があるのは20代で63.5%
→"ゲーマー度"による大きな差は見られない
・飲んだことがあるのは「Red Bull(レッドブル)」が最多で78.3%
→ゲーム系イベントに多数協賛している「Monster」や「ZONe」も
・もっとも多い飲用タイミングは「疲労時」
→元気をチャージするイメージが定着している
利用データ
調査対象:全国15~59歳 何らかのゲームをプレイしている人
サンプル数:10,365
調査時期:2023年5月
調査手法:インターネット調査
エナジードリンクの飲用経験があるゲーマーは58.9%
エナジードリンクの飲用経験の有無を聞いたところ、半数を超える58.9%が経験ありと答えました。一大激戦区である「清涼飲料水」カテゴリーの中で多種多様なブランドや種類が発売されて地歩を固めてきたエナジードリンクは、ゲーマーの間でも市民権を得ているといえそうです。【グラフ1】
年代別に見ると、もっとも飲用経験者が多いのが20代で63.5%、次いで30代の62.6%、40代の60.9%と続きました。もっとも少ない10代でも54.0%と半数を超えており、飲用経験は年代を問わないことがわかります。【グラフ2】
また、ゲーマーをゲームとのエンゲージメントの強弱でセグメンテーションした独自指標である「GUESS」で分類すると「ミドルゲーマー」が26.8%、「ライトゲーマー」が26.3%、「カジュアルゲーマー」が24.0%、「ヘビーゲーマー」が22.9%となりました。【グラフ3】
ゲームとのエンゲージメントの度合いはあまり関係なく、幅広いゲーマーがエナジードリンクを愛飲していることがわかります。
飲んだことがあるブランドは「Red Bull」が最多
エナジードリンクのブランド別に飲用経験を見ると、最多は「Red Bull レッドブル」で78.3%でした。「Monster モンスター」の67.7%、「ZONe ゾーン」の20.9%がそれに続きます。【表1】
「Red Bull」は、地上波でのCM放送やエクストリームスポーツの主催、スポンサードなどがゲーマーの認知度、飲用経験の高さにつながっているものと推測されます。
「Monster」も東京ゲームショウをはじめとしたゲーム系のイベントに多数協賛しており、ゲーマーの認知度や飲用経験が多かったものと考えられます。
「ZONe」は前者2つほどではありませんが、やはりゲーム系イベントへの協賛が見られます。
「疲労時」に飲むゲーマーが1/3を占める
次に、どんな時に飲用しているかを調査しました。もっとも多かったのは「疲労時・疲れているとき」で、全体の34.2%と突出しました。続いて「眠気覚まし」が7.4%、「(キャンペーンなどで)もらったとき」が4.7%と続き、全体の約1/3が疲労時の対策として飲用しているとわかりました。
「ゲームプレイ時」に飲むゲーマーは0.5%に留まりますが、「眠気覚まし」の7.4%や「元気になりたいとき」の3.2%、「がんばりたいとき」の2.0%、「集中したいとき」の0.9%などのシチュエーションも加えると、10%以上のゲーマーがゲームプレイ時にエナジードリンクを飲んでいる可能性があります。【グラフ4】
具体的なコメントを見ると、「どうしても寝てはいけないようなときや、疲れているが動かなければならないとき(31歳・女性)」や「もう少しがんばらないといけない時や、眠気があるのにするべきことがあるときに飲む(52歳・女性)」というように、疲れているときにエネルギーを得るために飲むという理由が大きいようです。
「運転中に眠気を感じたとき。寝不足や体調不良を感じていても出勤しなければならないとき(26歳・男性)」や、「会議の前に眠くならないように(40歳・男性)」など、眠気覚ましに飲んでいる人も多く見られました。
テストや仕事などでがんばる前に飲むという意見も見られ、この辺りはゲーマーに限らず多くのエナジードリンク愛飲者に共通する理由かもしれません。
エナジードリンクの愛飲者は年齢や性別、ゲーマーの度合いに関わらず、全体的に分散していました。エナジードリンクが国民的な飲料として浸透していることがあらためて実感できます。
最近は、さまざまなニーズに合わせてエナジードリンクのカテゴリーも細分化されています。 「ゲーマーといえばエナジードリンク」という動機付けもターゲティング戦略の一つとして有効といえるかもしれない…とゲームエイジ総研はまとめました。