エレクトロニック・アーツは、公式サイトにて同社の6%の従業員を人員削減する今後の再編計画を発表しました。公開された年次報告書の中での全従業員が12,900人なので、およそ775人に影響を与える可能性があります。
チームやオフィスの再編を中心に削減
同社の会長兼CEOのAndrew Wilson氏はリリース内で、会社は現時点で力強く事業を続けており、高品質のゲームを提供していることでビジネスの勢いは増しているとコメント。発売中の『EA SPORTS FIFA 23』がフランチャイズ史上最大規模のタイトルとなる見込みであることや、『ザ・シムズ』が熱心なコミュニティによって支えられていると強調しています。
また、大きなオンラインサービスの提供やコミュニティの形成・強化、ヒットするような作品ストーリーの創造に集中する必要があると強調。自社のポートフォリオを強化する取り組みの一環として、不要なプロジェクトからの撤退や不動産スペースの見直し、一部チーム再編などを行うとして、およそ6%の従業員に影響を与える可能性があるとしています。
すでに人員削減やプロジェクト撤退も
海外メディアGamesIndustry.bizによると、海外証券取引所に提出した報告書内で、この計画を進めるために1億7000万ドルから2億ドルの費用が発生すると予想しているのとのこと。また、この人員削減計画は9月末までに完了する見込みのようです。
なお、エレクトロニック・アーツでは、2023年に入ってから『Battlefield Mobile』の開発中止や『Apex Legends Mobile』のサービス終了のほか、3月には『Apex Legends』品質管理スタッフ200人が解雇されたという報道も行なわれています。