ゲームクリエイターの桜井政博氏は自身のYouTubeチャンネルに動画を投稿し、『カービィのエアライド』の開発秘話や、他にもアニメシリーズの監修などをしていた当時を振り返りました。
『カービィのエアライド』は2003年に発売されたゲームキューブ用のソフトで、今なお高い人気を博している名作です。動画では近い時期の『大乱闘スマッシュブラザーズDX』やアニメ「星のカービィ」なども含め、2000年代の初期を振り返っています。
桜井氏は当時カービィシリーズの統括ディレクターを務めていました。アニメの監修を含めて様々な仕事をしつつも、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』の開発も佳境だったこともあり多忙を極めていたそうです。
そんな中、アニメに合わせてゲームの製品群も充実させる必要があり、また正統なアクション作品を作るより短期間で開発ができるのではないか?といった理由から、レースゲームを作るという判断が下されました。
レースゲームを開発するにあたってのコンセプトも語られており、『カービィのエアライド』の特徴でもあるドリフトをしつつチャージを溜めて加速する独特の楽しさはもちろんのこと、単に1位を目指すだけのレースゲームでなく、「シティトライアル」モードなど遊び方の幅を広げることも主軸に置かれていたとのことです。
動画の後半では、多忙だった当時を振り返りつつ、人に任せていた『カービィのエアライド』の開発が中々進まなかったため桜井氏が本ディレクターに戻り、そこからはなんと3ヶ月半でゲームを完成させたという驚きの事実を語っています。
ゲームの素材はある程度出来上がっていたことや、スタッフの尽力により驚異の短期間でゲームが完成したとのことですが、それでも短期間で作品を仕上げたということは、桜井氏のディレクション能力の高さが現れていると言えるでしょう。