「M-1グランプリ」に感動して野田ゲー『THE 芸人』を遊んだら、お笑い界のシビアさに打ち震えた

野田ゲー『THE 芸人』でお笑い芸人の世界を、味わうよ~。

コミュニティ コラム
「M-1グランプリ」に感動して野田ゲー『THE 芸人』を遊んだら、お笑い界のシビアさに打ち震えた
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年末恒例のお笑いコンテスト「M-1グランプリ」、今年も非常に盛り上がりましたね。

優勝したウエストランドさん以外もめちゃくちゃ面白いネタばかりでハイレベルでしたし、近年はM-1にかける芸人の想いを魅せる感じの演出も多いので、出場者が本当に輝いてみえます。

筆者も「いやぁ、華やかなお笑いの世界って憧れるな~!」とは思うものの、いきなりその世界に飛び込むのは明らかに難しい…。そこで今回は、ニンテンドースイッチ『スーパー野田ゲーWORLD』に収録されている『THE 芸人』を持ち出してきました。

こちらは、マヂカルラブリーの野田クリスタルさんが手がける“野田ゲー”であります。M-1でもCMが流れていましたね。

カオスさが魅力として知られる野田ゲーですが、野田さんは何と言ってもR-1とM-1を両方制したお笑い界の二冠王。チャンピオンの目線で作られたお笑いゲームなら、きっとリアルなお笑いの世界が繰り広げられているはず!

ちょっくら、ゲームでお笑いの頂点を目指してみたいなと思います。

◆華やかなお笑いの世界へ!

『THE 芸人』は、お笑い事務所を設立してフリーの芸人を雇用し、彼らをマネジメントすることで収益をあげて事務所を拡大していく、なんというか割と正統派な育成系シミュレーションです。

画面を見て頂くと、漂う“カイロソフト感”に気付くかと思いますが、それもそのはず。本作にはカイロソフトさんがゲーム素材を提供しているのです。安心だね。

ゲーム開始時は実在の芸人を選んで所属してもらえます。今回は贅沢にも、2021年にM-1の決勝に進出した実績あるコンビ「もも」さんが選択できたので、事務所の柱になってもらいましょう。

現実ではよしもと所属の「もも」。

芸人は「ネタ力」「平場力」「社交性」の主要パラメーターに加えて知名度・所持金・モチベーションなどの数値によってその特徴が表現されています。芸人としての能力の中に「社交性」が入っているというのが妙に生々しい。やっぱりお笑い界って縦横の繋がりが大事なイメージありますもんね。

ということでオリジナルお笑い事務所がスタートです。実在・架空入り混じる芸人たちをスカウトして仲間に加えながら規模の拡大を狙います。彼らの1週間のスケジュールをマネジメントするたびに、能力値が変化していく訳ですが……。

架空の芸人はだいたいすごい見た目なので、すぐ分かります。

・若手芸人、バイト漬け生活しかできない

能力が高くない若手芸人は、コンテストやオーディションの予定を入れても中々良い結果が出ません。そのため、「ネタ作り」で育てる必要があるのですが、そもそも彼らは所持金が枯渇寸前であり、バイトが欠かせません。週明けに(おそらく生活費として)所持金が減ってしまうため、仕方なくバイトを入れて…なんてやってると、気付けば週の殆どをバイトで過ごすように。

週に2回ネタ作り出来たら、かなり優秀な方かも。

確かに芸人の苦労話としてバイトエピソードは鉄板であり、バイトなしで生活できるようになることがイコール“芸人として売れる”こととも言われます。あの「コーンフレークやないか!」のネタで2019年のM-1を制したミルクボーイさんも、直前までは「テレビの仕事は年に4回」というバイト漬けの生活だったとか。

ステータスの「平場力」が上がって行くのは、そうした体験がトークやネタに生きているのを再現しているのかも知れません。

作者であるマヂカルラブリーの「最強の郵便を決める」漫才にも、野田さんの郵便局でのバイト経験が生かされているんだよなぁ、なんて考えながら若手に週7バイトを命じ、彼らの奮起を待つことに。

・一度モチベが下がった芸人、救済不可能

『THE 芸人』では芸人のモチベーションがどこかの野球ゲームで見たようなマークで表現されていて、スケジュールの結果によって不定期に上下します。これが笑いだけでなくバイトやプライベートにも大きな影響を及ぼすようで、うっかり最低ランクまで下がってしまうと、何もかも上手く行かない負の連鎖に陥ってしまいました。

失敗するとステータスの伸びもイマイチになってしまうのが苦しい。

ちょっとずつ能力は伸びているものでなんとか続けて欲しいなと思うのですが、あえなく引退する芸人が続出。こうして考えると、昨年50歳にしてM-1王者となるまでお笑いを続けてきた錦鯉さんの執念えげつないな……。

細かくプロフィールなどが設定されているので、忍びない気持ちに。

・笑い取れども、暮らし楽にならず

かくして序盤こそ「ピン芸人全滅事件」や「マネージャーの給料高額すぎて赤字」などのハプニングに見舞われつつも、優秀な芸人のスカウトに成功して、徐々に軌道に乗り始めた我が事務所。しかし、数値的には良い感じになってきた芸人に、事務所のエース「もも」のような仕事が入ってきません。

さすが初期メンの働きぶり。

モチベは高くスケジュール内でもドカドカ笑いを取っているのですが、いかんせん知名度が低いからなのか営業など向こうからの依頼はなく、ひたすら「ネタ作り」&「オーディション」の日々。

対してコンテストで何度も優勝するほどに実力をつけた「もも」は、バチバチに仕事を取ってきて大活躍!しかしこちらは隠しステータスで生活費が高いのか、所持金が増えても増えても翌週には心もとない金額に。

面白くても売れるとは限らず、売れても使えば余裕なし。刹那的かな、芸人の世界……!

◆「売れる」って難しい!

『THE 芸人』には事務所の総資産を競う世界ランキングがあり、プレイヤーの主な目的としては、「とにかくガッポガッポと稼ぐ」ことになります。

確かに経営シミュレーションゲームとして、運営を軌道に乗せるハードルは高くありません。とはいえ、“お笑い芸人”という身近なテーマで謎の芸人が大量に出てくると、つい特定の芸人に肩入れしてしまいますし、それでも狙って売れさせるのは難しいという、謎に噛み応えのあるゲームに仕上がっています。

実際にプレイすると、大活躍はしないものの事務所立ち上げ初期から粘り強く所属し続けてくれたピン芸人「めっちゃ」(元力士の相撲芸人)には、めっちゃ愛着が沸きました。

もちろん野田ゲーらしいカオスさもバッチリあって、定期的に「育成した芸人をオンラインで戦わせる」大会があったり、「事務所ライブを開き続けると退所者を出さずに無限に資金が稼げる」バグっぽい謎のテクニックが見つかっていたりします。

華やかさに憧れて始めた『THE 芸人』。なんだかお笑い界の厳しさにばかりに目が行ってしまった気もしますが、これもまた面白さの一つなのでしょう。

実は筆者の同級生にも、2年連続でM-1準々決勝に進出している現役のお笑い芸人がいます。ゲームを遊んでいると、つい彼らへのリスペクトが深まってしまうのでした。

12月のお笑いコンテストで勝つと、M-1に勝った気持ちになれて爽快!なお、所持金はそんなに増えません。

お笑いファンの心に妙に刺さる『THE 芸人』や、マヂカルラブリーのネタから生まれた対戦ゲーム『みんなのつり革』も遊べる『スーパー野田ゲーWORLD』は、ニンテンドースイッチ向けダウンロードタイトルとして配信中。2023年1月7日まで、40%オフの960円(税込)で購入できます。気になった方はチェックしてみてください。

うーん、売れるって難しいですね。


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