最近は搭載されていることが普通になってきたゲームのフォトモード。SNSを検索すれば様々なゲームで撮影された傑作写真がたくさん投稿されており、Game*Sparkでもフォトモードでの撮影テクニックを解説した特集記事をお届けしてきました。
読者の皆様の中にもゲームの美しい風景や迫力ある戦闘シーン、好きなキャラクターを撮影し、楽しんでいる方がいるのではないでしょうか。
そこで、本記事ではもう一歩踏み込んだ楽しみ方として、部屋のインテリアとしてゲーム内写真撮影を楽しむ方法をお伝えしていきます。
ゲームで撮った写真って何画素?本当に飾れるの?
部屋に飾る為には何らかの方法で、フォトモードで撮影した情報を手に取れる写真の形式にする必要があります。
その際に気になるのが画素数。実際に写真の形式にしたら写真がぼやけたものだった、という悲劇は避けたいところです。そこで、本項では画素数の概念に関してと、PS5とPCにおける画素情報の見方について説明していきます。
画素数とは、デジタルデータとしての写真を構成する「点」の数のことです。ゲーマーに身近なモニター画面で説明すると、フルHDの画面は1,920×1,080で約200万画素。4Kの画面では3,840×2,160で約800万画素になります。
画素の情報はPCの画像においては画像を右クリックし、プロパティ→詳細から確認可能。
PS5では画像を表示した際のメニュー画面からその他→情報で確認するか、一旦PCに移してから確認すると解像度を表示できます。また、PS5で気を付けたいのが映像出力における解像度。PS5の設定→スクリーンとビデオ→映像出力→解像度で確認できる映像出力設定を低くしていると、低い解像度を3840×2160に引き延ばされて保存する場合があるようです。
今回、筆者は4Kモニター画面でゲームをしつつ、写真を撮影しています。結論から言うと、800万画素もあればかなり大きなサイズ(今回試したのはA2まで)でも満足いく写真にすることができました。
では、以下からは「銀塩カラーペーパー」と「印刷」の違いや額装に関して、実際にプリントした写真を基に説明していきましょう。
少し小さな写真にオススメ、銀塩カラーペーパー
筆者が利用したのはフジフィルムの写真プリントサービスにあるスマホ・デジカメプリント。スクエアサイズ(89×89mm)から最大の大きさは四つ切ワイド(254×366mm)まで、とは幅広い大きさの写真をプリントすることができます。値段が安めなのも嬉しい点です。
フジフィルムの商品説明によれば、このプリントでは銀塩カラーペーパーの一種である「EVER-BEAUTY PAPER for LASER」を使用しており、画像情報を再現性高く写真に起こすことが可能なようです。銀塩カラーペーパーとは銀と色の成分を含む印画紙にレーザー光を当て、発色させる方式、後述のオンデマンド印刷(インクジェット)にくらべ幅広い色を鮮やかに発色させることができます。
難しいことは置いておき、実際にプリントしてもらった写真を見てみましょう。今回プリントしたのは、はがきサイズとA4サイズです。でははがきサイズから見てみましょう。
『Horizon Forbidden West』の各地域を4K解像度をプリントした様子。細かなところまで破綻なくプリントできているのが分かると思います。
こちらは『サイバーパンク2077』のPS4版。はがきサイズであればHDの解像度でも十分に綺麗に出せることが分かります。ちなみに、はがきサイズの値段は65円(税込み)。非常に安価なのもとても嬉しいポイントです。
では、A4サイズではどうでしょうか?
こちらも綺麗に出せています。フジフィルムのサイトによればA4サイズにおける推奨画素数は2516×3544pixels(900万画素相当)と4K以上の画素数を要求されますが、ゲームならではの絵画的表現も相まって十分に満足できると言えそうです。A4サイズの値段は847円(税込み)はがきサイズよりは値がはりますが、ひと月に一度替えたとしても財布は痛くならないでしょう。
大きなポスターにオススメ、オンデマンド印刷
オンデマンド印刷とは印刷版を必要とせず、シアンやマゼンタ、イエローといったインクを吹き付けて印刷する方法で、版を必要としないため短納期、少量生産の印刷物に適しています。簡単に言ってしまうと、家庭用インクジェットプリンターの業務版を想像してもらえれば分かりやすいでしょう。
今回はA2サイズで発注。価格は3営業日後の発送で約1600円でした。
印刷したのは『Horizon Forbidden West』の冒頭の戦闘。光沢感もあり、美しく印刷できていますが、細部に注目すると解像度には不満が残ります。やはり、この大きさと印刷方式では「カキっと」した感じを出すのは難しいのでしょう。とはいえ、A2サイズ(420×594mm)だけあって存在感は抜群。今回は実験的に1枚だけでしたが、さらに3枚ほど発注して並べたいものです。
額装して飾ろう!
さて、写真をプリントできたところで、実際に家に飾っていきましょう。飾るのに使用するのはズバリ額縁。世の中には様々な額縁があり、デザインはもちろん、値段も安いものから高いものまで様々です。
今回選んだのは値段も手ごろなこれらの額縁。A4サイズでも2000円切るのが嬉しいところですね。賃貸物件で気になる固定方法も、画鋲・ピンの穴であれば通常の生活の範疇であるとされるため、問題になりません。(国土交通省:原状回復をめぐるトラブルとガイドラインより)
写真を入れるだけでこの通り。部屋の色どりとなり、お気に入りのゲームの世界をいつも感じられます。現在プレイしているゲームに合わせて変えても良いかもしれません。
ちなみに、上記の画像の全予算は額縁全てで2737円+写真977円で計3714円。高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれですが、部屋のインテリアとして十二分に満足できるお金の使い方ではないでしょうか。
以上、フォトモードで撮影した写真を部屋に飾る方法をお伝えしました。部屋のインテリアにするためのゲーム内写真撮影、というのも新鮮で新たな楽しみをもたらしてくれます。皆様もぜひ挑戦してみてください!