任天堂は、任天堂のモノづくりに対する考えやこだわりを開発者みずからの言葉でお伝えする「開発者に訊きました」の第7回として、ニンテンドースイッチ向けシューター『スプラトゥーン3』を紹介。その中で「イカ世界の地図」が公開されました。
◆ハイカラシティ、ハイカラスクエア、バンカラ街の位置関係
1作目の舞台「ハイカラシティ」、2作目の舞台「ハイカラスクエア」、そして本作の舞台「バンカラ街」ですが、公開された地図を通してその位置関係が明らかに。
開発陣によれば、「ハイカラシティ」と「ハイカラスクエア」はどちらも都心で、電車で言うと渋谷駅~原宿駅くらい(約1.2km)しか離れていないとのこと。
一方の「バンカラ街」は地方であり、ハイカラ付近から電車の在来線一本でギリギリ行けるくらいの感覚。東京から見ると熱海辺りであり、車なら高速道路で数時間くらい走った地方エリア、アメリカで例えるとロサンゼルス~ラスベガスのような感覚だといいます。
◆バンカラ街誕生のきっかけは『スプラトゥーン2』の最終フェス!
また、「バンカラ街」が誕生したのは、前作『スプラトゥーン2』のファイナルフェス「混沌 VS 秩序」で混沌陣営が勝利したからだとも明かされました。
『スプラトゥーン』シリーズでは、「プレイヤーのみなさんが実際に遊ばれた結果をデザインやサウンド、キャラクターの行動原理に反映させる」という方法で世界づくりをしており、ファイナルフェスの結果次第で、イカ世界の流行や価値観も大きく変化していくとのこと。
実際『スプラトゥーン(初代)』では、ファイナルフェス「アオリ vs ホタル」の結果が『スプラトゥーン2』のストーリーに影響を与えました。ホタル陣営が勝利したためアオリはどこかへ消えてしまい。結果としてプレイヤーは行方不明の彼女を探すことになったのです。
このことから、インサイドでは「混沌 VS 秩序」の結果も次回作に影響を与えるのでは?という考察記事を掲載していましたが、見事的中しました。
「バンカラ街」はいろんな時代の建造物がひしめき合う人口密集地であり、その様子は「混沌の街」と称されるほど。だからファイナルフェス以降の「混沌」ブーム到来により、急激に発展したのだといいます。
◆現実世界と同じだけの時間が経過するイカ世界
さらに、『スプラトゥーン』シリーズの世界は“現実世界と同じだけの時間が経過”していることも判明。
多くのゲームは現実の時間が経過しても、現実とは関係なく、ゲームの世界の中で独自に時間が進みます。しかし、本作では現実世界の時間と同じ分だけキャラクターは成長するし、街や文化も発展するといいます。
例えば『スプラトゥーン2』~『3』の間の5年(2017年~2022年)で「スパイキー」は大きく成長しました。前述したイカ世界の地理についても、この5年で高速道路が開通し、バンカラ街まで便利にアクセス可能に。
『スプラトゥーン(初代)』では工事中だったステージ「マサバ海峡大橋」も、『スプラトゥーン3』では開通済み。この橋はハイカラ地方からバンカラ地方に繋がっており、都心からのアクセスが良くなったことで、バンカラ地方も急激に発展したといいます。
『スプラトゥーン』シリーズ、そしてイカ世界の意外な事実が明かされている「開発者に訊きました(第7回)」。このほかにも興味深い話がいくつも飛び出していますので、任天堂公式サイトより全内容をチェックしてみてはいかがでしょうか。
『スプラトゥーン3』は2022年9月9日に発売予定。価格はパッケージ版が6,578円(税込)、ダウンロード版が6,500円(税込)です。