さいたまスーパーアリーナにて開催中の『VALORANT』の国内大会「VALORANT Champions Tour 2022: Japan Stage 2 Challengers Playoffs」。Finals第二戦の「Northeption」vs「Crazy Raccoon」はマップスコア2-0で「Northeption」が勝利しました。
1stマップ「ブリーズ」ではNthがスピーディな攻撃でCRを圧倒。Meteor選手のACEも飛び出しつつ、ラウンドスコア13-6で「Northeption」が勝利します。続く2ndマップ「ヘイヴン」では中盤までシーソーゲームが続くも後半ラウンド16でBlackWiz選手がCRの動きを完全に読み切った3キルを見せつけてからはNthが堅調にラウンドを重ね、ラウンドスコア13-6で「Northeption」がグランドファイナルへの出場を決めました。
本稿ではZETAに引き続き、試合終了後の「Northeption」へ向けて行われた記者会見の模様をお届けします。なお、韓国出身のJoXJo選手とMeteor選手は、通訳を介して質疑応答が行われました。
ーーまずは今のお気持ちをお聞かせください。
BlackWiz選手:とても嬉しいです。今はまだ実感が湧いていなくて……夢のような気持ちというか、信じられないような気持ちです。
ーーここまで「Crazy Raccoon」と何度も戦ってきましたが、どのような感想を持っていますか?
xnfri選手:今回で3回目の対戦でしたが、過去の対戦では自分のパフォーマンスも良くないこともあって毎回タフな試合になっていました。今回は2-0で勝てて嬉しいです。
ーーNthは短期間で練度を高めることに成功してきましたが、今の完成度についてどのように評価していますか?
Derialy選手:チームとしての最低限の考え方は共有していますが、細かい部分は個人の判断にまかせている部分があり、その自由さが秘訣のひとつだと思っています。自由なプレイがあることで、相手が対策しにくいということもあります。
ーーブートキャンプを行ったことでどのような成長がありましたか?
xnfri選手:ブートキャンプ前は、公式配信のインタビューなどでしか顔を見る機会などなかったのですが、ブートキャンプを通してずっと一緒にいることで仲が深まり、練度が高くなったことを実感しています。
bailコーチ:オフラインで実際に顔を合わせて練習する中で、練習が終わってもゲームの話しかしていませんでした。1分1秒が練習の延長線上にあり、互いの信頼関係が深まり、フィードバックなども真剣に臨むことができて、とても効果的なブートキャンプだったと思います。
ーー先程のZETA戦のあと、どのような話をチーム内でしていましたか?
BlackWiz選手:ぼくらはあとがない状態だったので、気持ちをしっかり切り替え、明日に残ってZETAへリベンジするんだという気持ちを強く持って次の試合に臨みました。
ーー試合中の雰囲気など含め、ボイスチャットのコミュニケーションはいかがでしたか?
BlackWiz選手:今日のボイスチャットはとても良かったと思っています。Meteorがスーパープレイを出すシーンが多かったというのもありますが、常にみんながハイテンションで、雰囲気はとてつもなく良かったと思います。
ーーブリーズのACEはどのような状況だったのでしょうか
Meteor選手:最初のキルでとても良い感じがして、そのまま考えずに突き進んだらACEを取っていました。観客から歓声があがり、スティックバルーンの音が響き、チームからナイスの声があがりました。「あ、ACEを取ったんだな」と感じました。
ーーカメラアピールや観衆へのアピールなどが見られましたが、どのような思いでしたか?
Derialy選手:想像以上に手を振っていただけることが多く、嬉しかったので、それにシンプルに振り返していたという感じですね。
ーー韓国から来日した選手とは初対面となったかと思います。印象と違った部分などはありましたか?
BlackWiz選手:オンラインでも仲が良かったので、印象通りといえばそうでした。ただ、オンラインで見るよりも、自分が年上というのもありますが子供っぽさが見えました。あとは、みんなラーメンが好きで活動終わりの深夜にラーメンを食べにいくなど、オフラインでないとできないことも多くありました。
ーー最も美味しかったラーメンはなんですか?
Meteor選手:一蘭のラーメンです(笑) ※日本語で
ーーMeteor選手・JoXJo選手に伺います。日本チームで戦ううえでどうしても言葉の壁があると思いますが、その中で気をつけていることなどあれば教えてください。
JoXJo選手:私の日本語はまだ流暢なものではありません。使っているものも、よく使うものやよくある状況のもののみです。それをチームメンバーもよく理解していて、非常にわかりやすい言葉を使ってくれるので、とても助かっています。
Meteor選手:私はデュエリストとして前線に立つことが多いので、状況を伝えなければならないシーンもあります。まずはJoXJoに伝えて、それをJoXJoがチームに伝えることもあります。私自身が簡単な日本語で伝えることもありますね。
ーー明日に向けて一言お願いします。
BlackWiz選手:Stage1から数えて3度目のZETA戦になります。3度目の正直のリベンジを果たして、世界大会に出場したいと思います。
実際に顔を合わせてのブートキャンプを通じて深まった絆や、チームの言語の壁を感じさせないとても和気あいあいとした記者会見となりました。そんな「Northeption」にグランドファイナルに立ちはだかるのは世界3位の「ZETA DIVISION」です。
どちらのチームが世界大会への切符を手にするのでしょうか。気になるファイナルは6月26日(日)11時30分より配信開始です。試合の模様は現地観戦のほか、『VALORANT』公式YouTubeチャンネル・Twitchチャンネルで配信されます。