セガが1998年に発売したゲーム機「ドリームキャスト」のCMで話題となった“湯川専務”こと湯川英一氏が、昨年亡くなっていたことが週刊女性PRIMEの取材で明らかになりました。
湯川専務が出演したCMは、子どもの「セガなんてダッセーよなー!」「プレステの方が面白いよな!」という会話を耳にした湯川専務がショックを受けてヤケになるなど、セガがPlayStationにシェアを奪われている状況を逆手に取った自虐ネタを中心に展開し話題に。元歌手・タレントの滝沢秀明さんも出演しました。
その後も、発売初期には湯川専務が印刷されたパッケージで発売されたり、秋元康氏プロデュースのCD「Dreamcast/噂のドリームキャスト」がリリースされるなど幅広くプロモーションが実施されました。ゲームにおいても『湯川元専務のお宝さがし』や『シェンムー』の体験版『What's シェンムー 湯川(元)専務をさがせ』に登場しています。
そんな湯川専務ですが、週刊女性PRIMEの取材で2021年6月に誤嚥性肺炎によって亡くなっていたことが判明しました。取材に応じた元部下の人物によると、セガで活躍し、CSK(セガが過去に所属していたグループ)を定年で退職した後はクオカード社にて社長に就任。その後は元部下が独立して作った会社に、会長として所属していたようです。
5年前の2017年には体調を崩し自宅でゆっくりとしていましたが、2021年6月に死去。静かに送りたいという家族の意向に沿い、訃報はCSKにも伝えられなかったとのことです。