中国の政府系業界団体CGIGCは、現地時間2023年7月27日から開催されている「China Digital Entertainment Congress(CDEC)」にて中国内のビデオゲーム人口が6億6,800万人となり、過去最高人数を記録したことを明らかにしています(CGIGC経由)。
人口のおよそ半数がビデオゲームを体験
同団体の発表によると、ゲーム人口は昨期より0.35%増加しているとのこと。現在の中国の人口がおよそ14億人(外務省データ)とされているため、およそ人口の半数がビデオゲームを体験しているということになります。
また、中国国内の今年上半期のゲーム市場は約2兆8,372億円であることもあわせて発表されています。前年同期比では2.4%減少したものの、昨年下半期に比べると22.2%増加していることが報告されています。
同団体では、この数値について中国内でのビデオゲーム市場は底打ちで上昇傾向にあるとコメントしています。
大幅な規制強化から再び上昇傾向へ
中国では2021年頃からネットゲームやビデオゲームに関する規制を強化しています。その中で新規ゲームタイトルの認可を停止するなどの規制も行われてきましたが、現在は認可を再開、2023年7月には新たに88タイトルを認可したことが明らかになっています。
そのほか、中国国内で70%以上を占めるというモバイルゲームコンテンツの売上が前年同期比より3.41%減少。この数字は、2022年に記録した前年比14.4%減少に比べて縮小傾向であることも明らかになっています。
2021年に、国営新華社通信系の国営紙・経済参考報がオンラインゲームに関して「精神的アヘン」と表現するなど、さまざまな規制や報道が行われてきた中国ですが、現在は再びゲームに関しての数字が伸びてきているようです。
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