株式会社ポケモンとメルカリは、フリマアプリ「メルカリ」のマーケットプレイス上で、ユーザーがより安心・安全に取引できる環境の構築を目指し、両社が共同で様々な取り組みを実施する「マーケットプレイスの共創に関する覚書」を締結したと発表しました。
本協定では、昨今爆発的な人気を誇り、転売も問題となっている『ポケモンカードゲーム』について、2社が商品情報や発売情報を事前に共有し、特定の新商品発売前後の注意喚起や権利侵害品対策など緊密に連携することで、ユーザーの混乱を回避し、より安全・安心に取引ができる環境の構築を目指すといいます。
本協定における両社の連携内容は下記の通りです。
【株式会社ポケモンの連携内容】
メルカリに対する、特定の新商品発売情報や商品情報、商品画像などの提供。
Webサイト等での注意喚起の実施。
生産の強化と、ポケモンカードを純粋に楽しまれる方に商品をお届けするための直販店舗における販売方法の工夫、問屋・小売店との協力強化。
【メルカリの連携内容】
ポケモンからの情報提供に基づいた「メルカリ」アプリ上や公式ブログでの特定の新商品に関する注意喚起。
ポケモンと協議の上、合意した特定の商品について、「メルカリ」の利用規約に違反する出品への削除対応の実施。
◆公式が、フリマアプリでの売買に注意喚起も
さらに株式会社ポケモンは、『ポケカ』公式サイトにおいてもコメントを発表。改めて、転売等の営利を目的とした商品購入はお断りとしたうえで、「商品の発売直後、メルカリなどのフリマアプリにおける出品価格が、一部の出品者・購入者の行動により一時的に急騰する可能性があります。 購入をご検討中のお客さまにおかれましては、商品の希望小売価格や内容を今一度ご確認いただくなど、発売後は冷静な行動をお取りいただきますようお願いいたします。」と注意を促しています。
また、フリマアプリ等を利用する場合は以下のことに注意するようにと、アナウンスしています。
・「偽造品・模倣品」の出品が確認されています。
・「SR高確率封入」などの表現で出品者が独自にカードをランダム封入し販売する「オリパ(オリジナルパック)」は、該当のカードが実際には低確率で封入されている、もしくは封入されていない可能性がございます。
・いわゆるサーチ等の行為によりSR、SAR等のキラカードが封入された拡張パックのみを抜き取って、残りのパックを販売する、「サーチ済みパック・ボックス」の出品が確認されています。
◆6月16日発売の強化拡張パック「ポケモンカード151」は、“発売前”から受注販売を実施
上記対策とあわせ、6月16日の強化拡張パック「ポケモンカード151」の受注販売がスタート。これまで事前の抽選販売や発売後の受注販売は度々実施されてきましたが、通常の拡張パック商品で“発売前”から受注販売を行うケースは異例のこと。
昨今の転売問題に対して、同社がより強く踏み込んだ対策を示しているという見方が広がっています。