エレクトロニック・アーツは、Respawn Entertainmentの手がけるバトルロイヤルシューター『Apex Legends』について、日本時間2023年5月10日から次期シーズン「アーセナル」を開催予定です。
今シーズンでは、伝説的な銃の達人である新レジェンド「バリスティック」が参戦。また、新たなるやりこみ要素としての「武器マスタリー」システムや、マップ「ワールズエッジ」の大幅な改修、新しくなった「射撃練習場」、ランクマッチシステムのオーバーホールなど、ゲームプレイに影響を与える大きな変更が行われます。
本稿では、2023年4月に行われたメディア向けプレスイベントで明らかにされた、次期シーズン「アーセナル」の情報を公開。第1回は、新レジェンド「バリスティック」を含むゲームプレイ要素についてです。
伝説の男・バリスティック参戦!
開発チームによると、前シーズン「大狂宴」では、新たなクラスシステムた新モードチームデスマッチなどを実装したことで、メタの調整などにも大きく役立ったとのこと。前シーズンで行われたレジェンドのオーバーホール後から、初となる追加レジェンド「バリスティック」が登場します。
◆生い立ち
新レジェンド・バリスティックこと、オーガスト・モンゴメリー・ブリンクマンは63歳の男性。Apexゲームの前身である“サンダードームゲーム”で伝説的な活躍を残した後、ゲーム中に義理の兄弟を失ったことをきっかけにゲームを引退し、隠居生活を送っていました。
今回のApexゲームへの参戦は、息子であるナサニエルがかつての父に憧れ、Apexゲームに参加しようとしたことから始まります。息子に危険なゲームに参加させないという一心でシンジケートに「自分がApexゲームに参加する代わりに、息子の参加をさせないようにして欲しい」という取引を持ちかけます。
こうして、多くの人々に愛された伝説の戦士・バリスティックがApexゲームへと参戦することになったのです。
◆能力
パッシブアビリティ:SLING(名称は英語版準拠)
バリスティックはパッシブ能力により、3つ目の武器を持つことができます。ただし武器はアタッチメントを付けることはできません。
戦術アビリティ:WHISTLER
バリスティックが持つ特殊な銃を使用した攻撃。相手をロックオンすることで追跡弾を発射可能なほか、命中した相手にデバフを与えることが可能です。また、もし銃弾が相手に当たらなくても、着弾点の周囲に影響を与えるエリアを発生させます。
アルティメットアビリティ:TEMPEST
バリスティックの背負っているバックパックからパルスを派生させ、周囲の仲間に“スピードアップ・リロード速度アップ・銃弾無限”などのバフを付与します。
◆バリスティックについて
バリスティックのクラスはアサルトですが、自らが攻撃的なだけでなくサポートも可能な性能を持っています。開発チームによると、彼の背負っている特徴的なバックパックは、キャラクターの個性として特徴的なだけでなく、アルティメットアビリティ発動中なことを視覚的にもわかりやすくするためのデザインになっています。
また、彼の身に付けているトレンチコートについて、開発チームは『Apex Legends』でずっと採用したかったものの技術的な意味で難しく、今回のバリスティックでついに実現したということです。
“サンダードームゲーム”での英雄であるバリスティックは、過去にはさまざまなグッズ化をしているほどの人気だったようです。ジブラルタルは彼のポスターを家に飾っていたほどで、レジェンドの中でも憧れを持っている人がいます。
テーマは“回復”―ワールズエッジが大きく変化!
「アーセナル」では、既存のマップ・ワールズエッジが大幅な進化を遂げます。今回のマップアップデートのテーマは“ワールズエッジの自然の回復”で、各エリアで新たな風景が見られるようです。新たな施設やマップの改善など、これまでにない風景が用意されています。火山の煙や痛ましい地形も少しずつ減り、新鮮な雪だまりも見られるようになっています。
◆新スポット「エーペックス・ゲーム・ミュージアム」
フラグメントイーストに新たな施設「エーペックス・ゲーム・ミュージアム」が登場します。ミュージアムは前身の“サンダードームゲーム”から華々しい今のApexゲームへと変化するまでの、さまざまな歴史を展示しています。開発によると、ミュージアムはこれまでずっと実装したかったものだったようです。
ミュージアム内ではさまざまなロアも用意され、これまでにない発見があるかもしれないとのこと。また、ギフトショップもあるようなので、お気に入りのレジェンドのグッズが発見できるかも知れませんね。
◆マップ内の溶岩地帯に大きな変化が!
新しくなったワールズエッジでは、各地にあった溶岩地帯にも大きな変化が起きています。最大の変化として紹介されたのがマップ内のエリア・ハーベスター。中央にあった溶岩がせり上がったことで歩けるようになり、新たなアイテムエリアも登場しているとのことです。
また、具体的なエリア情報は明かされませんでしたが、他のエリアでも溶岩も歩けるようになったり、隠されたスポットなども用意されているようです。
◆これまで以上に見やすいマップへ
各地域には新たな建物が追加されたり、視界が開けたりしていることで、新たなワールズエッジはこれまで以上に情報が取りやすいマップへと変化しているということです。例えばラバシティーには通路が繋がった巨大な建造物が登場し、激しい戦闘が起こるようになるのではないかとしています。
新たなやりこみ要素「武器マスタリー」
新シーズンでは、新たな武器システムとして「武器マスタリー」が登場。武器ごとにレベルやチャレンジが用意され、達成することで報酬を得られるようです。開発によると、新旧プレイヤーがさらに武器の使い方を学ぶためにもこのシステムを実装したということです。
◆使い込むごとにレベルがアップ!
武器マスタリーは、それぞれ武器を使用していくことで経験値をためてレベルアップしていく方式。マスタリーは20レベルごとにリワードが用意されていて、最大100レベルまで用意されているようです。また、各武器ごとにキル数やヘッドショット数などのデータが閲覧できます。
◆武器ごとのスペシャルなチャレンジも
武器ごとには5つのトライアルが用意されています。例えばクレーバーで「ノースコープ360メートル狙撃」などの難しい項目もあり、すべてのトライアルを達成したうえで、武器マスタリーレベルを100にすることで武器のマスターとなって、特別なバッジも獲得できるようです。
射撃練習場がカスタマイズ可能に!
前シーズン「大狂宴」から予告されていた射撃練習場のアップデートについて、今シーズンでは大規模なカスタマイズ要素が実装されます。
◆ダミーが反撃!多彩なカスタマイズ要素
新たな射撃練習場はよりコンバットにフォーカスした内容になり、ダミーが反撃を行うようになるなどのカスタマイズが可能になります。カスタマイズした練習場でフレンドと一緒に遊ぶことも可能です。
◆建物内の戦いや1vs1などより実践的な練習も
マップ構成も大きく変化し、ただ射撃するだけでなくドア付きの施設なども登場。戦闘だけでなく移動方法を含めた多彩な攻め方を練習できるようになります。また、1vs1で決闘できるようなエリアも実装され、さまざまなシチュエーションでの訓練ができるようです。
新装備アイテムやシグナルホイールアップデートも
そのほか、新シーズンからは移動を容易にする新装備アイテム「脱出タワー(EVACタワー)」が登場します。また、チームメイトとのコミュニケーションを円滑にするシグナルも大幅にパワーアップするようです。
◆新装備アイテム「脱出タワー」
ヒートシールドとリスポーンビーコンに続く、3つ目の装備アイテムとして「脱出タワー(EVACタワー)」が登場します。これは展開型のジャンプタワーで、起動することでマップ内での移動距離を大幅にアップすることができるようになります。
ただし展開には少し時間がかかるほか、敵チームに射撃されることで壊されるなど、いくつかの制約もあるようです。開発チームによると移動スキル代わりにもなる「脱出タワー」の登場によって、チームのレジェンド構成にも変化が出るのではないかと予測しているようです。
◆シグナルホイールアップデート
これまで、ゲーム実装時から変化していなかった、チームメイトへのシグナルへの大規模なアップデートも行われます。エリアを避けるような提案や集合と言った指示だけでなく、味方へ「敵の音がする」などの情報を伝えることができるようになる、さまざまなシグナルが登場します。
自分がノックダウンしている際にも「今は蘇生しなくて良い」「敵が回復している」など、具体的な情報を提供できるようになります。そのほか、ゲーム開始時のダイブでもより細かい提案ができるようになるようです。
開発によると、この変更によってマイクがなくてもチームメイトと連携を取りやすくなると思う、とのことです。
『Apex Legends』の次期シーズン「アーセナル」は、日本時間2023年5月10日から開催予定。次回は新しくなるランクについての情報を公開します。