6期生にとっての初の全体ライブ、ホロライブID(インドネシア)とホロライブEN(イングリッシュ)の初の共通衣装など、さまざまな「初」尽くしだったライブステージ「hololive 4th fes. Our Bright Parade」。しかし1番の「初」はやはり3年ぶりの声出しライブです!
3月18日・19日の2日に渡って幕張メッセで開催されたホロライブ最大のイベント「hololive SUPER EXPO 2023」。そのスペシャルイベントとして企画された「hololive 4th fes. Our Bright Parade」もDAY1とDAY2の2日間開催され、ID・ENメンバーを含む総勢51名がステージを華やかに彩りました。
この3年でパフォーマンス的にも技術的にも飛躍的な進歩を遂げたホロライブメンバー(以下ホロメン)とライブスタッフ、そして念願の声出しライブに挑んだファンのようすは……!?
熱気に溢れた2日間を現場からレポートします!
◆ステージから飛び出すライブ演出
ここ幕張メッセに隣接する幕張イベントホールには、「hololive SUPER EXPO 2023」の参加者が続々と集結。待ちきれないようすで早くもペンライトを「推しメンバー」の色に点灯させます。その色とりどりの光はひとつひとつが「推しへの想い」。今か今かと心待ちにしながらペンライトを揺らす姿には期待感しかありません。
会場スタッフもそんなファンをスクリーンに投影し、客席といっしょに「ワッ」と盛り上がります。ファンは皆、同じホロライブを応援する者同士。推しのメンバーは違っても互いにエールを送りあいます。それはDAY1でもDAY2でも変わらず、開演前のちょっとした交流の場となっていました。
そしてついにはじまる「4th fes.」!
珍しくホロメンによる影ナレ(注意事項などのアナウンス)がない中で、まずは正面スクリーンにホロライブのロゴが現れます。
まるで星座のように輝くロゴたち。それは複数の小さなロゴマークを呼び寄せると、そのひとつひとつが本日出演するホロメンであるかのように漂い、そのままスクリーンを飛び出して会場をぐるりと一周。再びステージに集まると、まばゆい光を放ちながら各メンバーの姿を形づくり、スクリーンに映し出しました。
これは観る席によって印象が異なるかと思いますが、まばゆい光を放った瞬間、筆者にはスクリーンから飛び出した光が渦を巻きながら会場全体を覆っているように見えました。さながら立体映像の光の渦です。その臨場感たるや、この3年の技術的な進歩を感じさせるほどでした。
そうやってスタートした本公演。まずDAY1では全員による「キラメキライダー☆」、DAY2では「Shiny Smily Story」が披露されました。声出しがOKになった会場には、割れんばかりの「ッオイ! ッオイ!」のコール。それに引っ張られるようにしてホロメンのパフォーマンスにも力が入ります。
思えば声出しができていたのは、2020年1月24日に開催された「1st fes.『ノンストップ・ストーリー』」まででした。そこから今日まで、どんなに新しい楽曲ができても、どんなに新メンバーが増えてもライブステージで声を上げることはできませんでした。そのことを思うと自然と目頭が熱くなります。
DAY1でさくらみこさんが披露した「サクラカゼ」は、この季節にぴったりというだけでなく、3年という長い冬の雪解けを象徴するような楽曲であり、涙したファンも多かったでしょう。
◆それぞれの個性が光るソロパート
ソロパートがスタートすると、会場はステージに立つホロメンのイメージカラー1色に染まります。たとえばDAY1トップバッターの「赤井はあと」さんなら赤、DAY2トップバッターの「白上フブキ」さんなら白が交じりつつの水色といった感じです。
その中で披露される楽曲はホロメンによって様々でした。持ち歌を選ぶ人もいればカバー曲を選ぶ人もあり……。与えられた時間を有効に使い、今もっともファンに伝えたい1曲を全身全霊で歌い上げます。
特に今回は3年ぶりの、そしてホロメンによっては初の発声ライブです。『ノンストップ・ストーリー』の時よりもパワーアップした歌唱力とパフォーマンスを魅せたいという意味では、もしかしたら全員が「初」の気分だったかもしれません。
それだけにコールが入れやすい曲を選ぶホロメンも多く、花火や炎といった派手な演出に背中を押されながら、みなさんすべてを出し切っていました。
すべてのホロメンが最高のパフォーマンスを魅せてくれる中でおもしろかったのは、DAY2に出演した戌神ころねさんです。選んだ楽曲は「走れマキパオー」。わが道を突き進む選曲はセットリストのスパイスになっており、昨年客席を沸かせた前転とともにお祭りに華を添えてくれました。
独特のオリジナル曲を抱える宝鐘マリンさんも同様です。セクシーすぎるからとスタッフを困らせた「Im Your Treasure Box *あなたは マリンせんちょうを たからばこからみつけた。」、通称「マリ箱」は変化が大きくコールも入れやすいので、フェスのようなライブステージにぴったり!艶やかなパフォーマンスを展開し、ひときわ大きなコールを浴びていました。
もちろん歌声で酔わせてくれた星街すいせいさん、森カリオペさん、ハイトーンボイスに高まったハコス・ベールズさん、そして愛らしい振り付けや歌声で盛り上げてくれたホロメンすべてが見どころでした。
◆進化した舞台演出
生バンドの力強い演奏はもちろんのこと、暴れまわるスポットライトやレーザー光線、ダイナミックな炎演出に花火など、演出面でも最高の盛り上がりを魅せてくれた本ステージ。
意外な「こだわり」が見えて驚いたのはステージのセットでした。ホロメンが登場する巨大スクリーンは選曲によってセット(背景)が異なります。ポップなレリーフを思わせるステージに、ライトで彩られたデジタルなステージ……。
その背景が今回はとてもリアルで、まるでデジタルではなく物理のステージにホロメンが立っているかのような錯覚を味わわせてくれるのです。
ステージを見ていて「あの背景、どうやってるんだろう?」と思った人も多かったのではないでしょうか。
さらにMCパートに入ると、周囲の光量に合わせて若干背景を暗くするなど、完全に暗転させないところも細かい「こだわり」です。そんなところからも本当に物理の舞台に立っているようでした。
これまでもLEDが埋め込まれているような質感のスクリーンになっていたり、サイドのサブスクリーンに若干のラグを発生させてリアルライブの「あるある」を表現したりと「こだわり」を追求してきましたが、今回は特にその「こだわり」がさらなる実在性を感じさせてくれたのでした。
◆特別ゲストも!? 尊い組み合わせで涙したユニットパート
「hololive 4th fes. Our Bright Parade」は前半がソロパート、後半がユニットパートという構成です。
「スバちょこルーナ」でおなじみの、癒月ちょこさん、大空スバルさん、姫森ルーナさんによる「とまどい→レシピ」。
クレイジーキャラが強力タッグを組んだ、赤井はあとさん、クレイジー・オリーさんによる「ロストワンの号哭」。
『APEX』でチームメイトだった湊あくあさん、常闇トワさん、星街すいせいさんによる「空奏列車」……。
中でも注目だったのは、猫又おかゆさん、戌神ころねさん、大神ミオさんによる「ウマーベラス」です。この組み合わせは周年記念ライブや生誕祭ライブでも、ツイッターにトレンド入りするほどレアな「おもしろ楽曲」を選ぶ傾向にあり、今回もみごとに盛り上げてくれました。
そしてDAY1では、ラプラス・ダークネスさん、鷹嶺ルイさん、博衣こよりさん、沙花叉クロヱさん、風真いろはさんが、「秘密結社holoX(ホロックス)」として初の6期生ステージを披露。とくにラプラスさんは体調不良から復帰したばかりです。こうして5人揃ってステージに立てているという現実に胸を打たれた人も多いでしょう。
また同じくDAY1では、「不知火建設」でおなじみの不知火フレアさん、さくらみこさん、尾丸ポルカさん、白銀ノエルさんが揃ってステージに登場。別日に出演する星街すいせいさんを除く4人で「群青讃歌」を歌い上げます。
「星街さんは別日だからしょうがないか」……誰もがそう思った時です。なんとステージ上にはサプライズゲストとして星街さんが登場!割れんばかりの歓声の中、誰ひとり欠けることなく最後まで歌い切ったのでした。
◆最後はみんなで「Our Bright Parade」!
DAY1、DAY2ともに最後の楽曲はライブのタイトルにもなった「Our Bright Parade」です。白または黒のTシャツに着替え、全員集合してそれぞれの振り付けで歌い上げます。
昨年はアキ・ローゼンタールさん(アキロゼさん)がひとりだけ黒のTシャツを着たことで話題になりましたが、今回はほどよいバランスで自然な絵面に。イベント後に実施されたアキロゼさんの振り返り配信ではその「Tシャツ問題」に改めて言及するとともに、「hololive SUPER EXPO 2023」の感想を嗚咽まじりに語っていました。
そうしてDAY1全35曲、DAY2全37曲を走り抜け、3時間にも及ぶステージをそれぞれ終えたみなさん。最後はまたホロライブのロゴマークに戻り、会場を一周してからデジタルの世界へと帰っていきました。
最高のパフォーマンスを魅せてくれただけでなく、スタッフ側の技術の進歩や「こだわり」が今回もうかがえた今回のステージ。配信チケットのアーカイブ視聴期限は4月21日までとなっているのでぜひ。
【hololive 4th fes. Our Bright Parade Day1 セットリスト】
■キラメキライダー☆……DAY1全出演者
■BUTA……赤井はあと
■ WAO!! ……博衣こより
■リリカルMonster……白銀ノエル
■キャラメル・デビル……夜空メル
■ワールドイズマイン……姫森ルーナ
MC……博衣こより、白銀ノエル
■オーバード……鷹嶺ルイ
■NoDistance……癒月ちょこ
■DO U……小鳥遊キアラ
■リルビ……ロボ子さん
■Dark Breath……ラプラス・ダークネス
MC……小鳥遊キアラ、鷹嶺ルイ
■スターライト……大空スバル
■ペルソナ……尾丸ポルカ
■生きるよすが……アユンダ・リス
■擬態ごっこ……沙花叉クロヱ
MC……沙花叉クロヱ、尾丸ポルカ
■ChikuTaku……ワトソン・アメリア
■ JOLLIE JOLLIE……クレイジー・オリー
■いろはすてっぷ!……風真いろは
■アトリエ……不知火フレア
■夢見る羊……角巻わため
MC……ワトソン・アメリア、クレイジー・オリー
■この手で奏でるありがとう……アイラニ・イオフィフティーン
■最後の花弁(The meaning of love) ……一伊那尓栖
■afterglow……AZKi
MC……アイラニ・イオフィフティーン、一伊那尓栖
■My Dearest……七詩ムメイ
■サクラカゼ……さくらみこ
■ユメゾラ☆ファンファーレ……ときのそら
MC……さくらみこ、ときのそら
■トンデモワンダーズ……アユンダ・リス、アイラニ・イオフィフティーン
■可愛くてごめん……夜空メル、ロボ子さん、AZKi
■スキちゃん ……小鳥遊キアラ一伊那尓栖、ワトソン・アメリア、七詩ムメイ
■とまどい→レシピ……癒月ちょこ、大空スバル、姫森ルーナ
MC……癒月ちょこ、大空スバル、姫森ルーナ
■ロストワンの号哭……赤井はあと、クレイジー・オリー
■ETERNAL BLAZE……ときのそら、角巻わため
■常夜リペイント……ラプラス・ダークネス、風真いろは、沙花叉クロヱ、鷹嶺ルイ、博衣こより
■群青讃歌……不知火フレア、さくらみこ、尾丸ポルカ、白銀ノエル、星街すいせい
■Our Bright Parade……DAY1全出演者
【hololive 4th fes. Our Bright Parade Day2 セットリスト】
■Shiny Smily Story……DAY2全出演者
■Hi Fine FOX!! ……白上フブキ
■かわ世……百鬼あやめ
■ゼッタイ王政カーニバル!……夏色まつり
■ララララビット!!……兎田ぺこら
■カミサマ・ネコサマ……猫又おかゆ
MC……兎田ぺこら、白上フブキ
■学園天国……桃鈴ねね
■走れマキバオー……戌神ころね
■メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト……がうる・ぐら
MC……がうる・ぐら、カリオペ
■Taste of Death……カリオペ
■Illusion Night……パヴォリア・レイネ
■HERE COMES HOPE……IRyS
■Let Me Stay Here……セレス・ファウナ
■Daydream……オーロ・クロニー
■愛の小さな歌……ムーナ・ホシノヴァ
MC……ムーナ・ホシノヴァ、パヴォリア・レイネ
■ROSE of the LAMP……アキ・ローゼンタール
■melody……獅白ぼたん
■シャンデリア……紫咲シオン
■神っぽいな……ハコス・ベールズ
■Im Your Treasure Box *あなたは マリンせんちょうを たからばこからみつけた。……宝鐘マリン
■ライメイ……常闇トワ
MC……宝鐘マリン、常闇トワ
■みちづれ……星街すいせい
■カトラリー……アーニャ・メルフィッサ
■夜光通信……大神ミオ
■別世界……天音かなた
■Fleur……雪花ラミィ
■未だ、青い……湊あくあ
MC……湊あくあ、天音かなた
■Bad Apple!! feat. nomico……天音かなた、宝鐘マリン、百鬼あやめ
■ウマーベラス……猫又おかゆ、戌神ころね、大神ミオ
■恋は渾沌の隷也……紫咲シオン、がうる・ぐら
MC……猫又おかゆ、戌神ころね、大神ミオ
■summertime……オーロ・クロニー、セレス・ファウナ、ハコス・ベールズ
■放課後ストライド……雪花ラミィ、アキ・ローゼンタール、夏色まつり、桃鈴ねね
■ワールドワイドフェスティバル……兎田ぺこら、獅白ぼたん、白上フブキ
MC……夏色まつり、桃鈴ねね
■怪物……森カリオペ、IRyS
■夜咄ディセイブ……ムーナ・ホシノヴァ、パヴォリア・レイネ、アーニャ・メルフィッサ
■空奏列車……星街すいせい、湊あくあ、常闇トワ
■Our Bright Parade……DAY2全員
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■hololive 4th fes. Our Bright Parade Supported By Bushiroad」アーカイブチケット情報
【DAY1、DAY2、holo*27 stage セット視聴券受付】
●発売中●19,500円●4月21日23時59分まで視聴可能
【hololive stage DAY1】
●発売中●6,500円●4月21日23時59分まで視聴可能
【hololive stage DAY2】
●発売中●6,500円●4月21日23時59分まで視聴可能
【holo*27 stage】
●発売中●6,500円●4月21日23時59分まで視聴可能
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