これさえ読めば2023年の『VALORANT』競技シーンがわかる!VCTとVCJの違いとは?ZETAはいつ出る?大きく変わったフォーマットをおさらい

VCTやVCJ、アセンショントーナメントやMasters、そしてChampionsと、多くの大会がどのような体系となっているのかを紐解いていきます。

e-Sports コラム
これさえ読めば2023年の『VALORANT』競技シーンがわかる!VCTとVCJの違いとは?ZETAはいつ出る?大きく変わったフォーマットをおさらい
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ライアットゲームズが手がける人気タクティカルシューター『VALORANT』の国内競技シーン「VALORANT Challengers Japan 2023」が1月13日(金)より開幕しました。この戦いはZETA DIVISIONDetonatioN FocusMeが待つ「インターナショナルリーグ」への第一歩となります。本稿では、2023年から大きく変化する『VALORANT』競技シーンについて、最近よく見る「VCJ」と、見慣れた文字列である「VCT」の違いなどを含めておさらいしていきます。

そもそも、いくつリーグあるの?

2023年の『VALORANT』競技シーンを知るうえで、まずは「2つのリーグ」があることを知っておく必要があります。ひとつが前述の「VALORANT Challengers Japan 2023」ことVCJ、もうひとつは「インターナショナルリーグ」です。

ざっくり言うと、VCJは日本チームが世界へ進むための国内リーグで、インターナショナルリーグは世界を3つの地域に分けて戦う国際リーグです。

この2つのリーグを繋ぐ大会として「アセンショントーナメント」が行われたり、今年は例外的に「キックオフトーナメント」が行われたりと、細々した大会もありますが、詳しくはあとで述べることとします。Mastersももちろんありますよ。東京で!

VCJってナニ?

VCJとは「VALORANT Challengers Japan」の略称です。お察しの通り、日本地域で行われる2つのスプリットで構成されたトーナメント及びリーグのことを指します。

スプリット1では、オープン予選を経て、上位8チームによる総当たりのリーグ戦(メインステージ)が行われます。さらにリーグ戦の上位6チームによるプレイオフを経て、スプリット1の日本王者を決定します。

スプリット2では「アドバンスドステージ」が追加され、オープン予選の上位8チームと、スプリット1の3位から6位の4チーム、計12チームがメインステージを目指して戦います。メインステージは、アドバンスドステージの上位6チームと、スプリット1のプレイオフ上位2チーム、計8チームで戦います。さらにその上位6チームがプレイオフへ進出し、年間の日本王者を決定するのです。

少しややこしいですが、スプリット1で上位に立ったチームはスプリット2の戦いを少しスキップできるよ、ということです。なお、プレイオフはBO5(3マップ先取最大5マップ)それ以外はBO3(2マップ先取最大3マップ)で行われます。

VCJで勝ったらどうなるの?

ただ、これまでのように国内で勝ち上がったからといって「Masters(世界大会)」へ出場できるわけではありません。Mastersへの出場は、インターナショナルリーグで勝ち上がる必要があるからです。

そのうえで、インターナショナルリーグへ入るためにVCJでトップに立つことは、前提のひとつに過ぎません。APACには韓国やタイなど、日本を含む計10地域が存在します。それぞれの地域が2023年のトーナメント及びリーグを通じて、トップチームを決定していくのです。

そして、そこからインターナショナルリーグへ参加できるのはたった1チームのみ(それぞれのリーグへ1チームずつ入る形)。今しのぎを削っているVCJ出場チームは、日本の頂点だけでなく、APACの頂点まで登って初めて世界との戦いのスタートラインに立つことができるのです。

インターナショナルリーグへ参加するチームを決めるトーナメントは「アセンショントーナメント」と呼ばれ、7月の開催が予定されています。

ほなインターナショナルリーグってなに?

インターナショナルリーグとは、世界をAPAC・AMERICAS・EMEAの3つにわけた国際リーグです。各10チーム、計30チームがライアットゲームズの審査を受けて招待され、それぞれのリーグのホームタウンであるソウル・ロサンゼルス・ベルリンへ移動し、オフラインで戦います。

いわゆる「VCT」は、このインターナショナルリーグと付随するトーナメントを指します。

本来であればこちらのリーグもChallengers同様、2スプリットで開催されますが、リーグのスタートである2023年は各チームの準備期間を考慮して、例外的に1スプリットで行われます。その代わりに「キックオフトーナメント」こと「VCT LOCK//IN BRAZIL」が、ブラジル・サンパウロにて2月末より行われます。このトーナメントは、インターナショナルリーグに選ばれた全30チームが出場します。

MastersやChampionsは?

2023年6月に日本で開催される国際大会Mastersですが、こちらは「VCT LOCK//IN BRAZIL」の優勝チームと、インターナショナルリーグの上位9チーム、計10チームが戦います。前述の通り、Mastersにはこれまでのように日本のチームが確定枠として出場することはできなくなりました。Mastersの詳しいフォーマットは公開されていません。

なお、2023年はインターナショナルリーグが1スプリットであるためMastersも1回のみですが、来年以降はスプリット毎に1回、つまり年2回開催となります。

もちろん、年間の世界王者を決めるChampionsも、8月から9月にかけて開催予定です。各地域から出場できる最後のオープン予選ことLCQ(Last Chance Qualifier)も開催されます(こちらもフォーマットは現時点では不明)。

「ZETAはいつ出ますか」

インターナショナルリーグには、日本からZETA DIVISIONとDetonatioN FocusMeの2チームが出場します。ZETAの初陣は2月の「VCT LOCK//IN BRAZIL」となります。

2022年の国内競技シーンで目立っていたCrazy RaccoonやNORTHEPTION、REJECTなど、そのほかの日本チームはVCJからインターナショナルリーグを目指します。

簡単にまとめろ!

ここまで述べてきた通り、今年の『VALORANT』競技シーンは大きく変化します。やはり注目したいのは、2022年に世界ベスト3に輝いたZETA DIVISIONでしょう。あのベスト3が一時的なものでないことを証明するチャンスは、もうすぐそこに来ています。

そして、NORTHEPTIONに元『フォートナイト』のプロプレイヤーであるまうふぃん選手が加入したほか、ストリーマー・加藤純一さんのチーム「ムラッシュゲーミング」がVCJへ挑むなど、2022年の盛り上がりの余波が顕在化してきています。

以下は、開催月でまとめた2023年の公式大会一覧です。これらの開催は、重なることがないように最大限配慮されることが明言されています。こう並べるととても多いですね!

日本競技シーンの盛り上がりが昨年を上回るのか、弊誌でも注目していきたいところです。

国内大会
1月から3月
VALORANT Challengers Japan 2023 スプリット1
3月から6月
VALORANT Challengers Japan 2023 スプリット2
7月
アセンショントーナメント

国際大会
2月から3月
VCT LOCK//IN BRAZIL(キックオフトーナメント)
3月から4月
インターナショナルリーグ(APAC・AMERICAS・EMEA)
6月
VALORANT Champions Tour 2023 Masters Tokyo
7月
Champions LCQ(Last Chance Qualifier)
8月から9月
VALORANT Champions 2023

《Okano》
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東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

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