モバイルゲーム『Hyper Front(未来戦場)』は『VALORANT』の要素をコピーした作品であると、『VALORANT』を手掛けるライアットゲームズが、中国企業「NetEase」を提訴しました。海外メディア(Polygon)が報じています。
『Hyper Front(未来戦場)』は、モバイル(iOS・Android)向けにリリースされた5v5タクティカルシューターです。攻守に分かれて爆弾(スターコア)の設置、設置阻止を目標とするベーシックなゲームルールのもと、プレイヤーは固有のアビリティを持ったキャラクターを駆使して戦います。なお、日本ならびにライアットゲームズの本拠地があるアメリカでは、本作を正式にプレイすることができません。
ライアットゲームズの主席弁護士であるダン・ネイベル氏(Dan Nabel)が海外メディアに語った内容によると、『Hyper Front(未来戦場)』は『VALORANT』の要素の多くをコピーしたとしています。
海外メディア(Polygon)がアップロードした訴状を確認すると、『VALORANT』に登場するキャラクターたちのビジュアルやアビリティ、マップデザインやコンセント、武器スキンのデザインまでもが、『Hyper Front(未来戦場)』のそれと酷似していることを示す内容が確認できます。
ライアットゲームズはこれらを著作権侵害とし、『Hyper Front(未来戦場)』の配信停止と損害賠償を求めています。
2018年には『PUBG: BATTLEGROUNDS』(当時の『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』)を手掛ける「PUBG Corporation」が、NetEaseのバトルロワイヤル『荒野行動(Knives Out)』を同様の内容で訴え、2019年に両社の間で和解が成立しています。なお、和解内容は明かされていません。