主に北米向けにグラフィックボードやその他PCパーツを販売している「EVGA」ですが、「NVIDIA RTX4000シリーズ」などの次世代グラフィックボードを取り扱わないと公式フォーラムで発表しています。
「EVGA」は日本からだと個人輸入に頼るのが主になるため、それほど知名度は高くないですが、北米では「NVIDIA」グラフィックボードのAIBで大きなシェアを獲得しており、また電源パーツやカスタマーサポートなどに定評のあるメーカーです。
フォーラムには「次世代は取り扱わない」「現行製品はサポートする」「長年の応援に感謝する」といった内容の短い投稿がされているのみですが、海外メディアが招かれたブリーフィングでは、「NVIDIA」との関係悪化が語られています。
Jon Peddie Researchによると、時間の経過と共に利益率が低下していっただけでなく、NVIDIAから徐々に軽んじられるようになり、新製品についての相談が無くなったり、価格変更を知らされなくなるなど、「真のパートナーシップ」では無くなったと報じられています。
近年はグラフィックボードのリファレンスモデル(※…NVIDIA、AMDが直接販売する標準モデル)の開発・販売も盛んになってきており、「EVGA」などのAIBメーカーがそれほど重要視されなくなってきている背景もあるのかもしれません。
また、8月頃からのグラフィックボードの適正価格への推移、また直近では「イーサリアム」のマージによってマイニング需要が低下し、中古市場が潤うため、タイミング的にも次世代を推しにくかったのではないかとAnandTechでは指摘されています。
※UPDATE(2022/9/19 15:55):サマリーと本文の内容を、より記事の本来の意図に近くなるよう改稿しました。