YouTube収益化。これは配信者にとっての夢ですが、それだけに簡単には手の届かないところにあります。
「チャンネル登録者数1,000人、公開動画の総再生時間4,000時間(過去365日)or
公開ショート動画の視聴回数1,000万回(過去90日間)」という条件はよく知られています。ただ、これを実際に目指すとなると非常に難しい!
特に難しいのは総再生時間4,000時間の部分と言われていて、これは1日10時間視聴されたとしても365日以内では届かない数字。い、いくら何でも厳し過ぎるぞYouTube……と思っていたら、何とその条件が近々緩和されるというではないですか!
この新条件で、夢にまで見た「ようつべドリーム」を掴み取る人が続出も……?
新条件の内容は?
YouTubeの新しい収益化条件は「早期アクセス版YouTubeパートナープログラム」という位置付けで、アメリカ・カナダ・イギリス・韓国・台湾でまず展開されます。日本での展開は未定ですが、今後はYouTubeパートナープログラムが利用できる全ての国で実施するという発表も。
さて、気になる収益化の新条件はどのようになっているのでしょう?
まずはチャンネル登録者数。現行の1,000人から500人になります。おおっ、まるまる半分に緩和! そして総再生時間も4,000時間から3,000時間に緩和されます(過去365日という部分は変わりません)。公開ショート動画の視聴回数は1,000万回から300万回。そして過去90日以内に3本の動画を公開している必要があります。
これらの条件で、なおかつ規約に反していなければスーパーチャット、スーパーサンクス、スーパーステッカー、メンバーシップ、そしてYouTubeショッピングが解禁されます。ここで注意すべきは、動画広告の収益受け取りは既存の条件を達成しなければ解禁されないという点です。
つまり、YouTubeは収益化プログラムの全てを「500人&3,000時間から」にするのではなく、あくまでも段階的に解禁していこう……と考えたわけですな。
いずれにせよ、今回の措置で「こ、これなら今すぐにでも収益化できるぞぉぉぉぉぉぉっっっ!!」と絶叫するYouTuberが続出しているようです。何を隠そう、筆者もその一人だったりして!
筆者のチャンネルは収益化できる!?
筆者が公開しているYouTubeチャンネルは、ある動画シリーズが好評を得たおかげで割と順調に視聴回数を稼いでいます。
筆者も人の子、チャンネル登録者数1,000人になれば狂喜乱舞するはずです。ただ、現状はもう少し頑張らないと条件には届かないんですよね……。
チャンネル登録者数631人、公開動画の総再生時間3,369時間。決して悪くはないと思いますが、あと何ヶ月かは頑張らないといけないよなぁ。ところが、よく考えてみればこの数字は新条件を余裕でクリアしてるじゃんか!?
うおおおおぉぉぉぉぉっっっ!! こ、これで夢にまで見たチャンネル収益化を申請できるってことか!!??
ゲーム実況には「工夫」が必要
しかし、これをもって単純に「収益化のハードルが低くなった」というのも少し違うような気がします。
よく言われるのが、「チャンネル登録者数より総再生時間を稼ぐほうが難しい」ということ。これは筆者自身が実感していることでもあります。配信を始めたばかりのゲーム実況者の場合、何かしらの動画が何かしらのきっかけで数百回再生され、しかもそれを人気動画シリーズにしていかなければ1年以内に3,000時間はかなり辛いはず。
では、どのようなゲームの実況動画を配信するべきか? これは誰しもがやっている人気タイトルを選んだ場合、そのまま目立たずに埋没してしまいます。だからといってニッチなタイトルを選んでも、やはり目立たずに再生時間を稼げない……ということが殆ど。
筆者の場合はリアル剣戟ゲーム『Hellish Quart』を、自分が嗜んでいる中国拳法の視点から技術解説するという動画でまとまった再生時間を稼げるようになりました。筆者は16歳からグラップリングを、2年前からは詠春拳を練習していて、その経験が本当によく生きているということは自覚しています。
結局、「ゲーム実況がウケている」というよりは「自分の人生経験がウケている」という感じですが、見方を変えれば「単にゲーム実況するだけでは視聴回数も再生時間も増えない」ということ。そこには「工夫」という名のプラスアルファが必要です。
それをまだ見出せない人にとって、3,000時間はやはり大きな壁。しかし逆に、工夫やフェイバリットを確立した配信者にとっては3,000時間はあっという間ではないでしょうか。
何はともあれ、此度の収益化条件緩和は多くの配信者にとって大変な朗報になると信じたいです。